[ウクライナ1000年の歴史を縦横無尽に駆け巡る謎だらけファンタジー、ドヴジェンコの戦争三部作①]　90点

ドヴジェンコのデビュー作であり、本作品「武器庫」「大地」は"戦争三部作"と呼ばれている。ズヴェニゴーラという宝の山を狙う各時代の勢力とそれを1000年も守り続けた"じいさん"という存在が繰り広げる摩訶不思議なファンタジーであり、そこに反戦メッセージや伝説、風刺なんかを盛り込んだお腹いっぱいな一作。正直筋は全く追えてないんだけど、なぜか満足してしまった。

ドヴジェンコはこの時代のサイレント監督にありがちな"絵画との連続性"を意識したのか、静と動の対比が中々綺麗。人物を静止させるのは「武器庫」でもやっていた。

あまりにも不可思議が過ぎて当局も対応に困り、当時大監督になっていたエイゼンシュテインとプドフキンに判断を仰いだ結果ドヴジェンコは彼らと肩を並べることになった伝説的作品でもある。私は本作品を作ったドヴジェンコよりそれを理解した彼らのほうが凄いと思う。

でも結局私が一番好きなシーンって一番最初のスローモーションだから、私は本作品の美味しい部分を楽しめていないのかもしれない。

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アテフラのアレクサンドル・ドヴジェンコ特集にて。
ぶちギレ前衛譚。
最強。
自殺ショーのシーンでは会場爆笑だった。

字幕読めても内容が追えなかった。死神、水、スローな戦闘、顔芸、汽車