ペレストロイカの一環にあたるグラスノスチが進んだ結果、ソ連(に虐げられたジョージア)で生まれた映画だが、その作り自体がソ連そのものの縮図、今までソ連がしてきたことを150分に超凝縮してぶち込んだ恐る…
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素晴らしすぎ。ケテヴァンとその母親が勘だけで父親の名を探す場面が特に忘れられない…。
この作品は権力の濫用という悲劇と、独裁者が残した痛ましい遺産によるヴァルラム市長一家の崩壊から、独裁政権に…
ジョージアの巨匠、テンギズ・アブラゼ監督の最後の映画で「祈り三部作」の第三作。実際にジョージアで起こった“高官の墓の掘り起こし事件”に基づいて制作。カンヌ国際映画祭審査員特別グランプリ。
小さな町…
故人への政治責任の追及。
テンギズ・アブラゼ。
『祈り三部作』の掉尾を飾る作品であり、スターリン主義への批判と絡めて紹介される事の多い社会派ドラマである。
個人的にアブラゼ作品の魅力は、強度の高い…
犯人がその人とは全然気づかない
そのような人達が背負っている暗い時代
血に飢えた蛭のようなヴァルラム
真実を見る者 真実を聞く者を粛清する
強制送還された先から届いた大量の丸太
手紙のやりとりも…
このレビューはネタバレを含みます
明るい、軽妙な陰鬱さ。悲劇的な緊張が度々どこかズレた間抜けなシーンやモチーフで途切られるが、それによって醸されてきた陰鬱な軽薄さが、父の無意味さへの恐怖(的なもの)と終盤にわかにシンクロし勝手にゾッ…
>>続きを読む本作はソビエト連邦崩壊前夜の伝説的映画として日本では紹介され、この度DVD化されたの購入して鑑賞したが傑作。いわゆるテンギズ・アブラゼの祈り三部作の一作にあたる本作は、グルジア映画を代表する作品にな…
>>続きを読む(c) Georgia Film ,1984 (c) RUSCICO, 2003