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そして、私たちは愛に帰るのmasahitotenmaのレビュー・感想・評価

そして、私たちは愛に帰る(2007年製作の映画)
3.9
トルコ系ドイツ人のファティ・アキン監督による「愛、死、悪」に関する三部作のうち、「愛より強く」に続く第2作目。
原題:(ドイツ語) Auf der anderen Seite (向こうに, 次のページへ), (英) The Edge of Heaven,(トルコ語) Yaşamın Kıyısında

全体は3つの章
(第1章:○○○の死、
第2章:△△△の死、
第3章:天国のほとりで)で構成され、ドイツ(ブレーメン、ハンブルク)およびトルコ(イスタンブール、トラブゾン)を舞台に3組の親子、6人の物語が時間を交錯して重厚に描かれる。
登場する3組、6人の親子は、
・①ドイツ、ブレーメンに住むトルコ系移民アリ(トゥンジェル・クルティズ)と、②ハンブルクに住む息子、大学教授ナジャット(バーキ・ダヴラク)。
・③ブレーメンで娼婦をして娘に学費を仕送りしているトルコ人女性イェテル(ヌルセル・キョセ)と、④母は靴屋に努めていると思っているトルコの反政府活動家、娘のアイテン(ヌルギュル・イェシルチャイ)。
・⑤ハンブルクに住むドイツ人のスザンネ(ハンナ・シグラ)と、⑥アイテンと仲良くなる大学生、娘のロッテ(パトリシア・ジオクロースカ)。

二つ(二人)の「死」をモチーフにした巧みな脚本とそれを見事に映像化した監督の力量に感嘆。
ニュー・ジャーマン・シネマで世界的に有名になったハンナ・シグラが久しぶりに存在感のある役を演じていて、懐かしい限り。
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