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そして誰もいなくなった

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そして誰もいなくなった

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そして誰もいなくなった

U-NEXTで、『そして誰もいなくなったは見放題配信中です。
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そして誰もいなくなったの作品紹介

そして誰もいなくなったのあらすじ

本土から離れた孤島に8人の男女が招待される。だが孤島には主人の姿はなく、雇われたばかりの召使い夫婦がいるだけだった。次の船が来るまでの数日間、島に閉じ込められることになった彼らの周りで、やがて子守唄の歌詞のとおりの殺人が起こり始め…。

そして誰もいなくなったの監督

ルネ・クレール

原題
AND THEN THERE WERE NONE
製作年
1945年
製作国
アメリカ
上映時間
97分
ジャンル
サスペンスドラマ

『そして誰もいなくなった』に投稿された感想・評価

3.6
🔸Film Diary————————————————-
▪️本年鑑賞数 :2021-557 再鑑賞
▪️#死ぬまでに観たい映画1001本 ※※※/1001

🖋子供の頃、本作を観てアガサ・クリスティに興味を持ってアガサ・クリスティの本を読み漁りました。小説の中でも本作、『オリエント急行殺人事件』、『ナイル殺人事件』はとりわけ大好きな作品です。これらの作品ば何度も映画化されました。あっ『情婦』もとても良いですね。そのはしりが本作にあたります。

🖋ストーリー的には、島に集められた客と使用人の10人が童謡テン・リトル・インディアンズの歌詞通りに次々と殺されてゆくというもの。いわゆるクローズド・サークルの代表作品であり、童謡殺人の代表作品にあたります。日本でも『悪魔の手毬唄』や『金田一少年の事件簿』など様々な作品に影響を与えています。

🖋そのストーリーを『自由を我らに』『巴里祭』『リラの門』のフランス人監督ルネ・クレールが監督しているのがミソ。原作に比較的忠実なのに賛否両論あるのはこのせいでしょうね。脚本、音楽、ヴィジュアル、キャストも素晴らしく、クレールならではのユーモアを交えたタッチで描きだしています。その一方でサスペンスの部分での恐怖感や緊張感が少し足らないという評価も多くあります。また、ラストの改編も賛否両論です。個人的にはこの軽妙でありならも誰が犯人かを推理して行く展開は好きですけどね。。。

😊物語は。。。(参考:Amazon より)
孤島にある館に招待された見ず知らずの男女8人が集まってくる。だが、そこに主人の姿はなく、1週間前に雇われたばかりの召使いの夫婦がいるだけだった。やがて、彼らの罪を告発する声が聞こえ、一人また一人と不審な死を遂げてく……。

🔸Database————————————————-
🎥邦題 :『そして誰もいなくなった(1945)』
原題(英題):『And Then There Were None』
🎥製作国 :アメリカ
🎥初公開 :1945
日本公開 :1976/08/07
🎥上映時間 :97分
🎥受賞 :※※※
🎥監督(製作):ルネ・クレール
脚本 :ダドリー・ニコルズ
原作 :アガサ・クリスティ
撮影 :ルシアン・アンドリオット
音楽 :マリオ・カステルヌオーヴォ=テデスコ
出演(声優):バリー・フィッツジェラルド、ウォルター・ヒューストン、ルイス・ヘイワード

🔸Overview (映画. comより)———————
『犯罪小説の女王』と呼ばれた故アガサ・クリスティー女史が40年に発表した同名小説の映画化第1回作品。第2回はジョージ・ポロック監督の66年作「姿なき殺人者」、第3回はピーター・コリンソン監督の76年作(未公開)。戦火を避けて渡米していたルネ・クレールが監督。脚本をルネ・クレールと、「男の敵」でアカデミー賞を得たダドリー・ニコルズが書いている。撮影は「南部の人」のルシアン・アンドリォット。音楽はチャールズ・プレヴィン。出演はイギリス出身の俳優が多くバリー・フィッツジェラルド、ウォルター・ヒューストン、ルイス・ヘイワード、ジューン・デュプレなど。
ラストの改悪さえなければ、最高の作品だったのに・・・。

■ 概要

アガサ・クリスティ原作の有名なミステリーをもとにルネ・クレール流の味付けをほどこしたサスペンスミステリー。


■ あらすじ

『本土から遠く離れた孤島に8人の男女が招待されてやって来る。
だが孤島の別荘には主人の姿が見えず、召使いのロジャース夫婦がいるだけだった。
不思議に思った彼らが話し合った結果、彼らはいずれも手紙で招かれたもので、差出人のユー・エヌ・オーエン(U. N. Owen)を誰も知らなかった。』


■ アガサ・クリスティとは

アガサ・クリスティといえば、戯曲やミステリー小説などで有名だが、世界最大のベストセラー作家でもある。

全世界の45か国語で20億冊以上も売れており、彼女の本より多いのは、約60億冊と推定される聖書しかない。

とはいえ旧約聖書は紀元前1500年前、新約聖書は西暦40年に対し、アガサ・クリスティーは、わずか100年ほどで20億冊だ。

恐ろしいほどの人気っぷりである。



◎ 特徴

アガサ・クリスティの小説は以下のような特徴がある。



【ミスディレクションの手法が絶妙】

アガサ・クリスティは、ミスディレクションの手法が他の小説家より数段長けている。

要は、読者の感情、固定概念、思考を間違った方向に誘導し、物語の真相を上手く覆い隠すのが恐ろしく上手いのだ。

例えば、ミステリーの鉄則で最も怪しくないキャラクターを犯人にするといったものがあるのだが、アガサ・クリスティーの場合、そのミステリーの鉄則を逆手に取り、最も怪しいキャラクターを犯人にすることもある。



【物理トリックがない】

推理小説に置いてトリックは欠かせないものとなっているが、その多くは機械的なトリック(物理トリック)を用いている。

ただその大半は、現実的ではなく実行するのがほぼ不可能であり、到底納得出来ないものが多い。(ワザとそうしてるのは分かるんだけどね)

しかし、アガサ・クリスティの場合、物理トリックを使用しない。


・キャラクターのアイデンティティ

・動機の思い違い

・嘘のアリバイ

・表向きだけの人間関係

・犯人の狙い


といった心理、嘘など日常的な物事により読者を欺いている。

そうする事により、必然的にキャラクターに奥行きを作る事に重点を置くので、キャラクターの行動に説得力が増し共感しやすくなる。

そして同時に、アガサ・クリスティの優れたミスディレクションも発揮される事に依り、真実が解明された時の衝撃は他の小説よりも格段に上となる。


【恋愛要素がある】

ミステリー小説にて、犯人が犯行を行う動機として、


・恋人だと思っていた人に裏切られる。

・恋人同士が憎むべき相手に引き裂かれる。

・恋慕の錠が高まりすぎる。


など、メロドラマチックな面白さを味わうことが出来るからか、恋愛がらみのものが多く取り上げられる。

それを分かってか、アガサ・クリスティーの小説にはロマンスをストーリーに織り込むケースが非常に多い。

ロマンスと言っても、セックスなどの描写はないので、どの年齢層でも安心して読むことが出来る。(暴力やグロテスクな死体といった表現もない)


また、単にロマンスを織り込む事で、物語をメロドラマチックにするだけでなく、恋人だから犯人でないと思ったら、それを逆手にとって恋人が犯人といったミステリー面でも上手く活用している。



【難解な言葉使いがない】

難解な言葉を意味もなく多用しすぎて、何度も前のページに戻ったり、読む気をなくしてしまうことがあるが、アガサ・クリスティの小説に限り、そのような事は一切ない。

法律用語や毒薬といったリアリティを持たせる上の最低限の言葉以外は、難しい単語は使用しておらず、平易でまぎれのない言葉遣いをしているので非常に読みやすい。

アガサ・クリスティーの巧みなミスディレクションに騙されたり、知らず知らずの内にこっそり潜ませた伏線を見逃す事があるが、これは、会話を挟んでストーリーが進行するといった平易な文章構成だからである。




こうして考えてみると、推理作家マージェリー・アリンガムが言っていた


マージェリー・アリンガム「アガサ・クリスティほど同じ世代のどんな作家より多くの人々を楽しませ、より多くの時間を読書にあてさせた作家はいない。」


と評しているのも頷く事が出来る。



■ 原作

アガサ・クリスティの作品に何冊か童謡見立て殺人があるが、その中でも特に傑作と評されている作品。

閉鎖空間で連続殺人が起きるというサスペンス。

しかも頼りの主人公不在という状況の中、犯人は仲間の中にいて恐れ慄のくふりをしているという恐怖と疑心暗鬼、そして、逃げ場がなく数日間同じ空間に犯人と共に過ごさざろう得ないという危機的状況。

これらに巧みな心理トリックやロマンスといった要素が加わるので、一層物語にのめり込んでしまう。


横溝正史、西村京太郎、綾辻行人など数多くの推理作家に大きな影響を与えた作品でもある。

ついでに、東方Projectの楽曲「U.N.オーエンは彼女なのか?」は、本作のU・N・オーエンが由来である。



■ 感想


刑事、医師、軍人、探偵、探検家、秘書など多種多様なキャラクター8人が、U・N・オーエンなる人物から、イギリス海峡沖にあるインディアン島に招待される。

8人は館に着き、ホールで家政婦であるロジャーズ夫妻と共に、お互い自己紹介をする。

ホストであるU・N・オーエンが居ない状態で食事が始まるのだが、テーブル中央にインディアンの10体の人形がある事に一同が気付く。

それを見た秘書ヴィラは「十人の小さな兵隊さん」を連想してしまう。


詩は以下のようなものだ。

『小さな兵隊さんが10人、食事に行ったら1人が喉につまらせて、残り9人

小さな兵隊さんが9人、寝坊をしてしまって1人が出遅れて、残り8人

小さな兵隊さんが8人、デボンへ旅行したら1人が残ると言い出して、残り7人

小さな兵隊さんが7人、薪割りしたら1人が自分を割ってしまって、残り6人

小さな兵隊さんが6人、丘で遊んでたら1人が蜂に刺されて、残り5人

小さな兵隊さんが5人、大法官府に行ったら1人が裁判官を目指すと言って、残り4人

小さな兵隊さんが4人、海に行ったら燻製ニシンに食べられて、残り3人

小さな兵隊さんが3人、動物園に歩いて行ったら熊に抱かれて、残り2人

小さな兵隊さんが2人、日向ぼっこしてたら日に焼かれて、残り1人

小さな兵隊さんが1人、1人になってしまって首を吊る、そして誰もいなくなった』



そうこうしている内に、時刻は21時。

レコードからU・N・オーエンの声が聞こえる。

彼が言うには、


U・N・オーエン「ここにいる全員が重い罪を犯しているにも関わらず、法の裁きを逃れいる」


という非難だった。

皆が否定する中、ロジャーズ夫人というキャラクターはU・N・オーエンの言葉を聞き、失神してしまう。

そして、医師であるアームストロングが招待状を見てある事に気付く。

U.N.Owenを続けて読めばUnknown(アンノウン)・・・つまり正体不明の者という事に・・・。


そんな会話をしている最中、プリンス・スタロフが、過去に交通事故で人を轢き殺したといった懺悔をする。

そして、


プリンス「ここには犯罪者がいる!!」


と、発言し酒を飲む。

途端に苦しみがり倒れて死んでしまう。

アームストロング医師に依ると、酒の中に毒が混入されていたようだ。



そんな中、ロジャーズがある事に気付いてしまう。

例のインディアン人形が1つ壊されていることに・・・。




以上が本作の冒頭である。

これ以降は、U・N・オーエンが童謡見立て殺人を起こし、その度にインディアン人形が壊されるという猟奇的な演出が繰り返される。

途中で、実は招待客の中にU・N・オーエンが紛れ込んでいる事が判明するのだが、その結果、今まで培ってきた信頼が破綻してしまい、お互いが疑心暗鬼になってしまう。


また、

・本土への電話連絡も出来ない

・週明けにならないと船は来ない

といった状況も相まって、絶望感や疑心暗鬼が更に深まってしまう。


こういった状況下にも関わらず、本作では場違いとも思える程、皮肉の効いたユーモアなシーンを入れており、それが巧妙に融合している。



例.

島に招かれた客が次々と殺されていく中で、家政婦のロジャースが、


ロジャース「すみません・・・いったい何人の食事を用意すればいいのでしょうか・・・。」


と言う質問をする。

この質問には一瞬ドキッとするが、笑いを誘われずにはいられない素晴らしいシーンである。



このようなユーモラス+ロマンス+ミステリアスなストーリーが過不足なく展開されていく。

これを97分という絶妙な時間にまとめる手際の良さ。

「そして誰もいなくなった」は何度か映像化されるのだが、本作が最も完成度が高い。


キャスト、撮影、照明、音楽、演出、デザイン、そしてシナリオのあらゆる面でレベルが高く、正に秀作と呼ぶに相応しい素晴らしい出来である。


ただ、原作の素晴らしいラストの改変・・・・これに限っては改悪としかいいようがない。



以降ネタバレ

























原作のラストは、全てを見届けた犯人が自らピストルで頭を撃ち抜き、島には誰もいなくなったと締めくくられる。


よく小説の帯などで、


「怒涛の急展開!」

「衝撃の結末!」


というフレーズを使うが、読者や視聴者が求めているのはこのレベルだ。


いい意味で後味が悪く、犯人もトリックも分かった状態でも再び読みたいと思わせる、推理小説のお手本のような作品である。

しかし、本作では原作のラストを「彼が首をくくり、後には誰もいなくなった」から10人のインディアンと同じ「彼が結婚し、そして誰もいなくなった」という詩に沿って物語は締めくくられる。

確かにこちらのハッピーエンドの方がハリウッド的で、観客の受けがいいのだろう。

しかしそのせいで、原作にあった意外性や、衝撃、捻りといった要素が希薄になってしまい、悪い意味でハリウッド的になってしまっている。


原作と同じオチにする必要はないと思うのだが、容疑者が全員死んだ状態で誰もいなくならないとダメだろ!!

しかも、ラストカットで11人目が登場するので、誰もいなくなってないし・・・。


これを改悪と呼ばずして何と言う。

しかも、これの改悪をアガサ・クリスティー自身が劇化した際に結末を書き直していたから驚きだ。


ラストまではお手本のようなクローズド・サークル+見立て殺人だったのに、本当に残念である。
Ryan
3.2
死なない自信


ストーリー
島に集められた客と使用人の10人が童謡テン・リトル・インディアンズの歌詞通りに次々と殺されてゆく。


主演 ルイス・ヘイワード
監督 ルネ・クレール


アガサ・クリスティの同名ベストセラー小説『そして誰もいなくなった』の映画化。

この時代のフィルムはとにかく不気味。
脚本時代は大した事がないのかも知れないが、モノクロがやけに怖く見える。
最近の映画に慣れた我々は、オチを二重に予想してしまい犯人が誰だかわからなくなるだろう。

後半の畳み掛ける展開は特に良かったが、前半パートは少し長い。
次々に人が死んでいく中でも皆紳士的で「自分は死なない」と本気で思ってそうな演技が続く。
アメリカ人の核シェルター問題に近い"絶対的な自信"を感じた。

ルネクレール作品の中では控えめで印象は薄いが、これがアガサクリスティーの映画化一発目だと思うと見事である。

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