1969年の冬のある日、高校3年生の薫は全くついていなかった。東大入試が中止になり、ひどい風邪をひき、足の爪をはがし、愛犬が死んだのだ。彼は幼馴染みの由美に電話するが、些細なことから電話を…
>>続きを読む女子大生・桑原ゆみ子(芦川いづみ)は、ある時、父に若い愛人と、その愛人との子供がいることを知る。翌日、愛人である相沢とも子(新珠三千代)の家を訪ねたゆみ子は、留守のとも子の代わりに弟の宗雄…
>>続きを読む吉田一郎(伊藤雄之助)が十五年ぶり中国から戻った時、妻マチ子(淡島千景)は鎌倉彫の手内職で息子清(設楽幸嗣)と細々暮らしていた。博古堂の女経営者松本雪子(田中絹代)は隣家のよしみ以上に何か…
>>続きを読む南千住の線路わき、温泉マークの“ことぶき旅館”の女将阿部たね(沢村貞子)は初枝(三谷幸子)という女中を使い、役所勤めの長女松子(岡田茉莉子)、大学生の竹之助(田浦正巳)、高校生の梅代(桑野…
>>続きを読む