新しい背広の作品情報・感想・評価

『新しい背広』に投稿された感想・評価

田宮虎彦の原作を沢村勉が脚色、筧正典が監督した、東宝ダイヤモンドシリーズの一本。筧らしい地味な珠玉篇となった。
社則で、職場結婚は女が辞める規定があり、小林桂樹は弟の大学受験を控え、結婚を延ばすか悩…

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3.0
このレビューはネタバレを含みます

1957年製作公開。原作田宮虎彦。脚本沢村勉。監督筧正典。八千草薫を観に出掛けたのです。金はあるところをグルグル回り、持たざる者は持たざるままに流されていく。余剰の雄鶏が〆られる如くに。

台湾から…

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 台北でで過ごすも、父母マニラ転勤で、5歳の弟と基隆から日本に引き揚げて13年、両親は戦禍で餓死、自分は大学も断念し、弟を年長の身内として育て(あげ?)、井の頭線沿いに下宿し(押し付けられた鶏を飼う…

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4.3

兄弟が場所を異にしながらもそれぞれ同じく過去を回想するシーンでは涙を堪えることができなかった。現代の感覚からするといろいろと違和感のある部分はあるもののそのようなものはどうでも構わない。兄である小林…

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Gocta
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両親と死別し兄が親代わりに弟の面倒を見てきた兄弟の家庭での、兄の結婚と弟の進学をめぐるお話。お互いを慮る兄弟愛が美しい。良くできた小品。

八千草薫が輝いている。

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