パリ郊外、ジェレミーの誕生日パーティの最中一つの死体が発見される。その死体はいったい誰なのか？2週間前シモンが行方不明になり、それに続いてレティシアもいなくなり、翌日にはジャン＝バティストまで行方不明になる。事件の真相とは・・・

　ジェレミーにはじまり、生徒たちそれぞれの視点で描かれていく。最後には今が進み事件の真相にたどり着くオーソドックスな学園ものサスペンス。同じエピソードもそれぞれの視点が変われば、見えなかった部分が徐々に明らかになっていく。最後にはシモンの視点で描かれ、すべてがあっけなく見えてくる。ジェレミーに大きくスポットが当たっていながら、事件の事を一番知らない（骨折していたため）ので、見事に観客を誤誘導してくる。一つずつのエピソードがしっかり疑惑を埋め込み、噂の物証を切り貼りし、3人の失踪を大きな物へと見せていく。

　それぞれの視点で客観的に描かれているようで、やはりそこにはそれぞれの主観が入っている。目に見える物がすべてではないということを改めて思い知る事になる。彼らが観たものより見なかった物の方が大事であること。見た物、見間違えたもの、そこから構内に広がる噂の早さ。これは”何か”がある・・シモンと先生の関係の怪しさも常に漂わせ、開けてみると真相は全く関係ないところにあるのだ。

　見ているもの、聞いているものにより見事に真相が塗り替えられたあっけないラストは皮肉に光り輝く。そこに見えてる物は真実なのか？それは自分が勝手に理解し解釈した真実ではないのか？それを言葉にすることで、より”真実”感を高めただけではないのか？いつだって見えない部分に真実は隠れている。言葉を自分の目を信じずしっかり見るべきものを見なければならない。

こちらから見える数字の6は、あちらから見れば数字の9。こちらから見えた数字のⅠは、あちらから見れば英語のIもしくは小文字のl。こちらから見ると数字の０はあちらから見れば英語のO。

人は自分の見たいように世界を見ている。いつだってそう。

いつだってそれがその人の真実。

全然面白くないフランス産サスペンス。
本当に退屈。。。

あー、フランスってキャラ毎の視点撮影好きだよね。
って感想しか無し。



パリのとある高校。

ある日、生徒のシモン･ヴェルネールが消えた。

物理実験室に血痕があったことから、警察は家出ではないと判断し、捜査を始める。

数日後、同じクラスのパンク女レティシアも消えた。

何が何やら…と思っていると、今度は、またまた同じクラスのラビエが消える。

彼等に一体何が起きたのか？



1分で終わる様な話を、わざわざ93分もかけた駄作。
オチも開始直後になんとなく分かっちゃうし…
生徒達の関係や、1人1人の心情も大して描けてないし、超中途半端。

個人的に一番びっくりしたのは、シモンが男だったこと(笑)
いやね、パッケージみたら、あの金髪ちゃんがシモンだと思うじゃないですか！
『アリス･クリードの失踪』みたいな話かと、ね。

もう本当に色々がっかり。

宣伝文句は
"圧倒的映像美による新感覚サスペンス with ソニック･ユース"
フランスさん、映像美拘りますよねー
別に普通～な風景ばかりでしたが…
どこも"新感覚"なサスペンスじゃないしね。

ってソニック･ユース!!!
これの為にオリジナル書き下ろしたそうな…
へぇぇ。。