一軒の家の話。
色々あって（笑）家を差し押さえられ競売に掛けられたキャシー。その家を、色々あって（笑）買ったイランからの移民のベラーニとその家族。しかし差し押さえは郡の手違いであり……ってあらすじ。
面白かった。誰も悪くない。郡の手違いが元凶で巻き込まれ、誰も幸せになれない。ってかなりの鬱映画。しかし引っ掻き回したのは差し押さえに同行していた警官バートンだと私は感じました。深く考えさせられるオススメ映画ですが、心が元気な時に観ましょう（笑）
まぁ多くは語るまい（笑）

先日、久しぶりの娘との夕食に普段 食することのない高級肉を大奮発。

普段 口にしている肉とはレベルもベクトルも全く違う肉に大満足。

肉は大好物で、いくら食べても大丈夫。免疫を誇る私めの胃袋。

その夜、胃が驚いたのかピーピーに！


かなり以前に娘に勧められ、先日「まだ観てないの！？」とお叱りを受け、いつものお取り寄せレンタルでの観賞。

あまりにも美しく残酷で悲しい運命の結末にスティーブン･スティルバーグが号泣したというこの映画。

報われない鬱胸クソ映画は大好物で いくら観ても大丈夫。免疫を誇る私め。

これは普段 観ている鬱映画とはレベルもベクトルも全く違う。

あれは反則ですよ！

今夜トイレで胸クソがピーピー言いそうな気がする。

• #娘よ
• #マイエピソード

競売にかけられた一軒の家を舞台に、人生を狂わされた人々の顛末が描かれた2004年度アカデミー賞ノミネート作品。

自宅を国に差し押さえられ、追い出されてしまったキャシー。
何とか家を取り戻そうと弁護士に相談するが、家は競売にかけられすぐに買い手がついてしまった。
買い取ったのはイラクから家族で亡命してきたベラーニ。
キャシーにもベラーニにもどうしても家を手放せない理由があり、彼らの運命は周りの人々を巻き込みながら大きく狂い出していく.......

日本でも不動産の競売にまつわる実際に起こってしまった事件はいくつもあり、練馬一家5人殺害事件の様に最悪な結末を迎えてしまった例もあります。
人によっては一生で一番大きな買い物である家の売買。
それ相応の思いと決断を持ってするものですから、奪われた時の喪失感や恨みは相当に大きなものでしょう。

今作の主人公であるキャシーも、愛する父親から遺産として受け継いだ家はどうしても手放したく無かった。
彼女の気持ちはよく分かります。
しかしベラーニにも、命をかけてでも家を手放せない理由があることが作品の中盤で明らかになります。
その理由を知った私は、キャシー、ベラーニのどちら側にも感情移入してしまい、激しく暗い気持ちになっていきました。
鬱映画として有名なのも納得の落ち込み様でした。

結末はネタバレ厳禁ですが、観た人それぞれが様々な思いを巡らせるラストではないでしょうか。
どこかで運命を変えることは出来なかったのか....
誰が良くて誰が悪かったのか。
そんな簡単なものさしでは測りきれない人間の業が描かれていた作品でした。

観た後しばらく引きずりそう