🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2022-553 再鑑賞
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-※※※

🖋160分越えの長尺ながら見応えのある面白い西部劇！！グレゴリー・ペック演じる主人公マッケイの漢の物語とその壮大なラブストーリーに引き込まれます！！

🖋️西部の町に東部からやってきた主人公マッケイ、そこには湧き水の所有を巡って対立する二つの家があり、その抗争に巻き込まれていくが。。。ウィリアム・ワイラー監督による壮大な大作西部劇、その中で人にどう思われようと自分を信じて心のままに生きていく東部育ちの主人公マッケイの生き様と、父親譲りの狭い世界・価値観にしか生きられない婚約者から心が離れ、広くやさしい心をもった教師ジュリー（ジーン・シモンズ）にひかれていく壮大なラブストーリーがとても心地良い。

🖋️壮大な西部を魅せてくれる美しい映像と俳優達の演技が素晴らしい。主人公マッケイ演じるグレゴリー・ペックの存在感はさることながら、野性味たっぷりの牧童頭を演じた若き日のチャールトン・ヘストンが素晴らしい。かのチャールトン・ヘストンでも序列的にはグレゴリー・ペックに後塵を拝するのですね。そして片方のハナシー家の領主演じるバール・アイヴスが抜群の存在感！！結果、アカデミー助演男優賞とゴールデングローブ賞 助演男優賞を受賞しました！！

🖋️個人的には男の誇りを賭けて、大草原を背景に延々と繰り広げられるマッケイ（グレゴリー・ペック）とスティ−ブ（チャールトン・ヘストン）の殴り合いのシ−ンがツボですね！！

😊Story:（参考: allcinema）
テキサスの有力者テリルの娘パットと結婚するため東部からやって来たジェームズ。そんな彼は、パットに恋していたテリルの牧場の牧童頭スティーブには敵意を向けられる。また、テリル家が地元の勢力を二分している大地主ハナシー家と水源地の所有をめぐって対立関係にあることも知るのだった。しかし、この水源地の現所有者で女性教師のジュリーは、騒動を避けようとどちらにも売らない姿勢をとっていた。ところが徐々に両家の対立は激化。そこでジェームズは、平等に水供給したいと自ら土地を買い取ることに。だが、その後、ジュリーがハナシー側に監禁される事態が起きてしまう…。

🔸Database🔸
・邦題 :『大いなる西部』
・原題 :『The Big Country』
・製作国 : アメリカ
・初公開 : 1958
・日本公開: 1958/12/25
・上映時間: 165分
・受賞 :
第31回アカデミー賞 助演男優賞
第16回ゴールデングローブ賞 助演男優賞
・監督 : ウィリアム・ワイラー
・脚本 : ジェサミン・ウェスト、ロバート・ワイラー、ジェームズ・R・ウェッブ、サイ・バートレット、ロバート・ワイルダー
・原作 : ドナルド・ハミルトン『The Big Country』
・撮影 : フランツ・F・プラナー
・音楽 : ジェローム・モロス
・出演 : グレゴリー・ペック、チャールトン・ヘストン、ジーン・シモンズ

🔸Overview （映画. com）
「友情ある説得」のウィリアム・ワイラー監督が、「西部の男」以来18年ぶりで監督した西部劇。サタディ・アヴニング・ポストに連載されたドナルド・ハミルトンの原作をジェームズ・Ｒ・ウェッブとサイ・バーレット、ロバート・ワイルダーの3人が共同で脚本化。撮影監督は「誇りと情熱」のフランツ・プラナー。カリフォルニア州ストクトン附近のドレイス牧場一帯と、モジャヴ砂漠がロケ地に選ばれ、広大な野外シーンが常に心してとり入れられている。音楽はジェローム・モロス。タイトル・デザインを「八十日間世界一周」「めまい」のソール・バスが受けもっている。出演者はワイラーと共にプロデュースもしている「無頼の群」のグレゴリー・ペックに、「ベビイドール」のキャロル・ベイカー、「黒い罠」のチャールトン・ヘストン、「野郎どもと女たち」のジーン・シモンズ、「楡の木陰の欲望」のバール・アイヴス、「軍法会議(1956)」のチャールズ・ビックフォード、チャック・コナーズ、メキシコ俳優アルフォンソ・ベザヤ等。製作ウィリアム・ワイラーとグレゴリー・ペック。

東部の船長が主役の西部劇。

1870年代の西部テキサス州の田舎町サンラファエルが舞台。
船長のジェームズが、はるばる東部から地元有力者テリル少佐の娘パットと結婚するためにやってくる。
そこでは水源をめぐり、テリル少佐と荒れ地に住むルファス・ハナシーが抗争を繰り広げていた。
水源地のビッグマディは、パットの親友である女教師のジュリー・マラゴンが所有していた。
ジェームズは地権者であるジュリーに、ある相談を持ち掛ける。
果たして、この地に平和が訪れるのだろうか？　

ジェームズの漢気が見どころです。
登場人物一人一人が丁寧に描かれており、見応えがありました。
ロマンスあり、決斗あり、ロデオありで楽しめます。
保安官不在の無法の地での人々の対立やしがらみが描かれた素晴らしい傑作です。
　　
第31回 アカデミー賞で助演男優賞を受賞（1959年）
第16回 ゴールデングローブ賞で最優秀助演男優賞を受賞（1959年）

1870年代のテキサス。テリル家とヘネシー家は水源をめぐって敵対をしていた。そこへテリル家を率いるテリル少佐の娘パットと結婚する為にジム・マッケイという紳士が東部からやってくる。ジムは両家の争いを収めようとする…。始まってすぐ画面に映る大自然に圧倒された。まさにビッグ・カントリー。その中での人間達のちっぽけな争い。その対比は見事だ。西部劇と言えばガンマンが無法者を倒していくガン・ファイトのイメージが強い。しかし、この作品の主人公・ジム・マッケイはそのような無敵のガンマンとはほど遠い男だ。なにしろ作中、最後に銃を撃ったのが10年前と話しているくらいだ。清廉潔白で正義感に溢れる紳士。理想的な東部のアメリカ人。そんな男をグレゴリー・ペックが好演している。一方、テリル少佐と敵対しているルーファス・ヘネシーという2人の老人は野生的で力を信奉する西部を象徴する男達だ。しかし、ただ単純で粗野というわけではなく西部には西部の掟があり美学があると描かれている。特にルーファス・ヘネシーは魅力的な男でジム・マッケイとは形の違ったある種の紳士で好感を持った。美しい音楽も印象的な風格に溢れた西部劇の名作。