ビリー・ワイルダーの師匠である巨匠エルンスト・ルビッチによるオペレッタ喜劇。トーキー開発後間もないため、まだミュージカルは立ち位置を確立できていなかった時代。しかし、本作から漲るエネルギーやセンス、クオリティはとにかく1929年という時代を感じさせない圧巻の内容でした。 皆さんのレビューにもありますが、とにかくダンスシーンが圧巻!きっと後々ジーン・ケリーやフレッド・アステアなど、様々な名ダンサーにも影響を与えたのではと思うほど、ユニーク且つ体全体を使ったアクロバティックな振付が目立ちました。特に従者とメイドによる'Let's Be Common'は凄すぎて、しばらく口を開けたまま画面に釘付けになりました。 歌に関してはオペレッタということもあり、音楽というよりはセリフをオペラ調にしゃべっている印象が強かったですが(笑)ちょっと口ずさみたくなるような楽曲もいくつか。 当時の大スターである主演のモーリス・シュバリエは若い頃から脱力感満載、肩の力が抜けているからこそのこのカッコよさなのかなと。歌い方も歌うというよりしゃべっているように見えるくらいのゆるさ(笑)。'Paris, Stay the Same'が彼らしくて特に好きな曲! ミュージカル黎明期の人気女優ジャネット・マクドナルドは本作がデビュー作なんですね!