血

海軍を除隊したばかりのエルヴィスは、亡き母親から聞かされていた父親デビッドに会うためにテキサス南部の小さな町を訪れる
だが、現在は牧師となり、妻、息子、娘に囲まれて幸せに暮らしているデビッドは、エルヴィスを拒絶する……

古より語り継がれてきた父と子の対立と愛憎を、ガエル・ガルシア・ベルナル主演で描くサスペンスドラマ

いざこざ

何とも言えない

雰囲気はいい感じ
ロマンスもあり

個人的にペル・ジェームズが良かったです

KINGの意味は最後まで不明だったが、やりたいことは一貫している。

始まりは陽気な音楽が流れ、重みを微塵も感じさせない。
除隊した男エルビスには、亡き母から告げられていた父に会う目的があった。
ところが父親は幸せな家庭に近づくなと警告。
ここから息子の恨みがつのっていく。

徐々に家族に近づいていくが、それに気付いたものに悲劇が。
そこから加速していく。
結果的にはこれが愛なのか。復讐なのか。

明かさないことのためにガエル・ガルシア・ベルナルを起用したのか。
乾いた空気と静けさが、最後のために用意されている。
感情を排除した懺悔に愛はあったのかが気になる。

ガエル演じる主人公とウィリアム·ハート演じる父。2人の作り出す不穏な空気やキャストの演技は良かったです。内容も悪くないのですが、1ヵ所だけ、無理矢理な所があって、そこを覗けば、面白かったです。

海軍を退役したエルビスは、会った事のない父に会いに行く。父は牧師で妻と息子ポール、娘マレリーと裕福な暮らしをしていた。父にとってエルビスは娼婦との子で、思い出したくない存在。母の名前を告げても覚えてないと言われる。父は、家族にエルビスに関わるなと言い、エルビスは、近くに部屋を借りて、マレリーに近づくのでした。



ネタバレ↓



マレリーに上手く取り入り、彼女はエルビスに夢中になり、恋人関係になります。2人の関係に気付いたポールが、妹に近づくなと脅しに行くとナイフで刺され殺します。エルビスは、遺体を川に捨て、衣服を燃やしました。
マレリーから妊娠の報告をされたエルビスは、産んでくれと言います。
そして何故かポールを殺した事をマレリーに話ます。僕らの邪魔をするから、仕方なかった。殺す気は無かったと…。
父やその妻は、ポールを必死に探しますが、見付からず、父はエルビスに興味を示し接近します。そして、帰って来ないポールの代わりに家にエルビスを招き入れ、集会で信者達に自分の罪を告白しエルビスが息子であると紹介した。さすがのマレリーもショックを隠し切れず、母に妊娠した事等を話た様でした。
父が教会へ行った後、彼の妻とマレリーを殺し、家に火をつけたエルビス。血だらけの手で、父の元に行き、事情を話す様なシーンで終わります。

ガエルが綺麗な顔で、顔色1つ変えず、ポールを殺し、マレリーに兄を殺した事をケロッと話します。この時、マレリーが彼と別れ無かったのが、どうしても腑に落ちなかったです。さすがにそんな男とは付き合えないんじゃないかと…。無理矢理感を感じました。
エルビスは、母の事すら覚えおらず、拒絶された事で、復讐スイッチが入ったのかな？と思います。
それにしても妹を誘惑し、妊娠させ、産んでくれと言う残酷さ。その後、彼女と母を殺し、父の所に向かう。きっと父も殺したんじゃないかな？
あんな人当たりの良い顔した殺人鬼、怖すぎるけど、居そうだな…。顔で判断しちゃ、駄目ですね。

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