極悪坊主第五弾！

志村喬まで登場！おかげで雰囲気が引き締まります😎
シリーズ通してですが相変わらず小ネタが面白い！
富三郎さんの下世話な下ネタも激渋の声のおかげで笑ってしまう🤣
気になったのは前作で視力を失なったかと思われた富三郎さんがなんの説明もなく視力を取り戻していたところ笑

スピンアウト「人斬り観音（1970）」は現在視聴困難というわけで、シリーズラストのこちらを再生。
にわかめくらとなった主人公がいよいよ座頭市みたいなことなるのかと思っていたのに、普通に目が治ってた。
シリアスだった四作目からいってん、今度は笑いが多め。
大酒飲みの子どもや、花柳病持ちの淫売、ゆすりたかりなど、個性的な面々が共同生活を送っている掃きだめ屋敷を拠点に、既視感の強い任侠ドラマが繰り広げられるんだけど、閨房術で女侠に惚れられたり、ひと芝居打って政府要人をだましたり（でもすぐみつかる！）と、独特のプロットに彩られている。
討ち入りに向かう途中で、ちゃんと橋を渡ったりする（古い任侠映画で頻出するプロット）のがセルフパロディのようでもあって、にやにやが止まらんかった。
任侠ものでコメディをやる場合の理想型みたいな仕上がりを見せている。
若山富三郎の殺陣のうまさが、よくわかる討ち入りになっていた。動きがめちゃ早いし正確。
そして、今回も目潰しが炸裂していた。毎回絶対誰かの目を潰してる。
女との前後に「いただきます」「ごちそうさま」などのシリーズ通してのお約束を、最後までちゃんとやってくれるファンサービスもありがたい。
まだまだ見たかったけど、シリーズはこれで最後。
楽しかった。

シリーズ5作目でラスト。
いただきます。ついに良達との死闘を終える。といってもまだ続けようと思えば続けられそうな余韻は残るが。斎藤武市監督になって今までより落ち着いた演出となり、コメディ色はかなり薄れる。さらっと悪を成敗した後に待たせたなと対決に入る2段階仕立ての構成で締め括る。体型に似合わずよく動く若山富三郎が見られるのもこのシリーズの醍醐味であった。

遠藤辰雄のキャラがおもろかった。

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