緋牡丹博徒 鉄火場列伝の作品情報・感想・評価・動画配信

「緋牡丹博徒 鉄火場列伝」に投稿された感想・評価

Kumonohate

Kumonohateの感想・評価

3.7
任侠映画のどこが好きって、自分がこれからとる行動を正当化したり、相手がとろうとする行動を諫めたり、どっちがスジを通しているかを議論したり、勝敗の結果について駆け引きしたり、そういった局面で当事者が繰り出す「理屈」である。なるほど〜そう来たか、さあ、これにどう反論するするつもりだ?と、理屈を立てる上でのアイデアや論理のすり替えや応酬が楽しいのである。

その点でいくと、本作でお竜さんを取り巻いているのは、もとヤクザの親分だった堅気、そいつが堅気になるときに親分になった弟分、そいつと兄弟の杯を交わしたワル、そいつとつるんでいる黒幕、現親分の旧知の流れ者、お竜さんを慕いつつ黒幕とは義兄弟の別の親分、ワルに招待されてやってきたモダンな親分。実に入り組んだ人間関係。それぞれ異なる立場で複雑な関係にある者達が、めいめい理屈を戦わせる。

これはたまらない。

おそらく俯瞰して見ると、彼らがその場その場で繰り出す理屈どうしは、トータルでは整合性がとれていないだろう。だが、そんなことはどうでも良い。その時その時の局面を切り抜けられればそれで良いのだから。

この、理屈の応酬が生み出す納得感は、任侠映画ならでは。西部劇やチャンバラ劇では決して味わうことの出来ない魅力だと思う。
なんだろう、いきではなかった。
九鬼周造の定義するところの媚態が過ぎるセリフがいくつかあった。しかし、片手ほどしかないそのほころびでいきが瓦解することに驚いた。伝説的な銀幕スターたちが芝居しているにもかかわらず、ちょいとのセリフでいきはかすんで消えてゆく。いきの現出はいかに繊細かつ気丈なシゴトかを逆に教えてくれた。
ホンで示すべきはちょいとのほころびで終わってしまうような、そんな可憐な何かを包みあげること、それに尽きるのかもしれない。
斬り込みにいく若山富三郎が珍しくかっこよかった。かき氷が美味しそうないいシーン。
途中で滅多刺しにされた鶴田浩二の株が相対的にあがる。高倉健はあんなみっともないやられかたはしないのである。
お竜さんが感傷的でキャラ崩壊しているのが残念。
今までで1番の長尺、かなり濃い内容でしたがとてもよかったです
今作は善人サイドの任侠たちが決してハッピーエンドではない結末を迎え、ラストシーンも中々にずっしりとくる
お竜の博打のシーンは各作にあるんですがカッコよすぎる、いかさまの種類や見破り方も毎回で少しずつ違っていて見飽きない、あの緊張感に絶対に引き込まれてしまう
今回いつもと違うのが殺陣のシーンでスローモーションが用いられていること、いつにもなく殺陣の迫力がマシマシでした
若い頃の里見幸太郎にちょっと笑った
ついに不死身の藤松役の待田京介が違うキャラとして出演、ほんとに藤純子いれば何でもありなんだな、、
やすを

やすをの感想・評価

3.6
緋牡丹お龍の新しい技が見られる。
今作では、お龍の肥後弁が聞けない。
シリーズ第5作。
クライマックスでハイスピードになるのが新鮮。
シリーズ5作目。先日初めての完全中止が発表された阿波踊りは徳島が舞台。藤純子のアップが多めで綺麗な顔が上手く撮れていて殺陣のシーンも長めでスローモーションを交える等工夫されている。待田京介が準主役的なポジションで出番が多いがやはり鶴田浩二、若山富三郎、丹波哲郎といった主役を張れる曲者達と比べると見劣りするのは確か。ちょっと可愛そうだが。中でも丹波哲郎の真っ白のスーツでいいところに現れて一仕事するのがかっこいい。明治中期でこれはなかなかの洒落者じゃなかろうか。賭場での緋牡丹のお竜の堂々たる姿に2代目としての意地や覚悟を見た。

このレビューはネタバレを含みます

今回はいつもと違ってお竜さんと恋仲になりそうな男性は出て来なかった。
でもお助けマン達は豪華!!でも親分クラス以外はやっぱり死んじゃったね。
horsetail

horsetailの感想・評価

3.9
アマゾン・プライム。
え!?お前不死身の富士松だろ?
プログラムピクチャーのお約束の枠の不定形性を知らされた。同時代の観客は、ずっと同じ役を演じていた役者が違う役を演じることに違和感を覚えなかったのか、それとも子分役でがんばって出世したな、とがんばりを褒めたのか。
賭け事の場面、ゲームのルールはわからないが緊張感はびんびんに伝わってくる。僕らのお龍さんが戻ってきた、涙が出そうになった。
いけ

いけの感想・評価

3.5
ラストの立ち回りのスローモーションは好きではないが、丹波哲郎の都会感と徳島の田舎ヤクザとの差が立たずまいから出ててよい。
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