盲目ながらも居合斬りの達人である渡世人の生き様を描いた「座頭市」シリーズの第18弾。
勝新太郎が主演、野川由美子と三木本賀代がヒロインを演じ、待田京介、志村喬、小松方正、土方弘らが共演。

盲目の渡世人である座頭市（勝新太郎）は、街道で二人のヤクザを返り討ちにした後、にわか雨に会い、雨宿りのために小屋に駆け込む。そこにはお秋（野川由美子）が休んでいた。その後、秩父の宿場に着いた座頭市は、損得なく患者を診る医者の順庵父娘（志村喬、三木本賀代）と出会い世話になる。一方、お秋と六人の仲間たちは、関八州の役人が通り過ぎるまで大宮ノ松五郎（土方弘）一家に匿ってもらう。六人はそのお礼に松五郎にたてつく名主一家を惨殺する....

勝新太郎の代表作である盲目の渡世人・座頭市の活躍を描いた時代劇。
オープニング早々に座頭市は二人組の渡世人に襲われるが、鮮やかな居合斬りで返り討ちにする。そのほかにも台車の車輪斬りやとっくりの四等分斬り、ろうそく斬り、お秋の着物斬りなど沢山の居合斬りを魅せてくれる。
一方で刺客たちを気遣う一面も。
「命は一つだ　気を付けなよ」　
本作では座頭市が八歳の時に失明したことが語られて興味深い。盲目ならではのユーモアも楽しめる。
「めくらに闇夜はねえや」
ヒロインは野川由美子が演じるお秋と三木本賀代演じる医者の娘のお志津。
悪人は土方弘演じる大宮ノ松五郎親分。
好敵手は待田京介演じる浪人の小鹿野弦八郎。
座頭市が、つぶて、手裏剣、短銃を使う殺し屋集団と対決し、まさかの凶弾に倒れてしまう。瀕死の深傷を負った座頭市が、自分をかばって捕らえられた順庵父娘を助けるために大宮ノ松五郎一家に乗り込む。
「地獄からむけえに来たんだ　てめえが一緒でなけりゃ三途の川は渡してもらえねえ　お～　閻魔様お待ちかねだ」
座頭市が松五郎一家を相手に大立ち回りを繰り広げ、悪人たちをバッサバッサと豪快に斬りまくる。
クライマックスでは殺し屋集団の腕が飛ぶ。最後は渡世人ならではの因縁の剣豪・小鹿野弦八郎との差しの勝負が無情で切ない。
最後は主題歌が流れる中、どこともなく去っていく座頭市が哀愁を誘う。
「蝉が鳴～く♪」
　　
2024.6　BS12で鑑賞

• #雨宿り
• #機場（はたば）
• #弾抜きと焼酎

『座頭市』series第18作目の🎬です。

雨が降り・・手負いの市が血の夕立ちを降らせます。


真夏の秩父の宿場町で極悪な殺し屋集団の短銃が手裏剣が市に襲いかかり瀕死の深傷で負った座頭市。

恩のある順庵父娘の救出に怒りに燃える満身創痍の市が血だるまになって斬り込んでいく。

「妖怪百物語」の安田公義監督作品。子母沢寛の原作を、「ひとり狼」の直居欽哉脚本。“座頭市”シリーズ第十八作目。勝新太郎、野川由美子24歳、志村喬主演映画。

秩父街道を旅する座頭市は、とある宿場町で酒浸りの医者・順庵とその娘お志津と親しくなる。しかし、市は町のやくざ者たちのいさかいに巻き込まれ、弦八郎の短銃から放たれた銃弾を受け、深手を受けてしまう……。

人を斬り続ける市の哀しい宿命が濃厚に描かれていく。6人の殺し屋集団とあいみえる市の壮絶な殺陣も、いつもながらに見もの。最後は兄さんまでも…😓キャスト陣では野川由美子のきっぷのいいヒロインが気持ち良い。