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昭和のいのち
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目次

昭和のいのちの作品紹介

昭和のいのちのあらすじ

五・一五事件などで象徴される激動の昭和初期を背景に、国と社会を憂いながら正義と人間愛に生き抜いたひとりの男の半生を波乱万丈のドラマの中に描く。石原裕次郎ほか豪華キャストの共演で贈る感動巨編。

昭和のいのちの監督

舛田利雄

原題
製作年
1968年
製作国・地域
日本
上映時間
167分

『昭和のいのち』に投稿された感想・評価

Hiro
3.0
浜さんは1960から1970までの10年間で80本の映画にご出演。お見事です!
総理大臣テロに失敗した右翼青年の生き様を描く日活最後の超大作。監督:舛田利雄。脚本:「十三人の刺客」(1963)の池上金男。美術:木村威夫。

発刊されたばかりの安倍元総理銃撃犯の裁判傍聴記「アンビバレント 山上徹也が私だけに明かした謎の核心」を読んだ。同書で再確認したのは、山上が安倍晋三を信奉する極右思想の持ち主だった事。新たに解った銃撃の動機は、彼が嫌悪していた韓国の統一教会と安倍が結びついていた事への義憤。一人一殺のテロは右翼の伝統と言える。

本作は史上初めて血盟団事件(1932)を素材に取り上げた一本だ。翌年の「日本暗殺秘録」(1969:東映)に先駆けている。アジア太平洋戦争の発端となる満洲事変(1931)当時の青年像を、右翼、左翼、軍人、そして玉の井娼婦、テキ屋と立体的に描き出そうとしている。

個人的にはかなり面白かった。国家の危機に際し革命を志す右翼と左翼、理想と現実、知識層と庶民との乖離など、三者三様の生き様を絡ませ合い時代のうねりを表そうとしている。公開は反体制運動真っ盛りの1968年であり、同時代批評の意味合いが大きかった事は間違いないだろう。

鈴木清順監督の美学を支えた木村威夫の美術も念入りで、テキ屋の祭り屋台や玉の井の「ぬけられます」看板や娼館も目に楽しい。後半には任侠的な展開があるが、東映のホモソーシャルな世界とは違い、男社会の犠牲者としての女性の立場が細やかに描かれているのは日活ならではか。

本作の抑圧された若者たちは、それぞれの信念のもとで武器を持ち標的を討つために歩を進める。一言でいえばテロリズムだ。しかし目的は成就せず、国家による大量殺戮が行われることになるのは歴史を見れば明らかだ。

考えてみれば、当時の映画は時代劇にしろやくざ映画にしろテロリズムを描いていた。それらの映画を語る時、現在のように「テロは許されない事だが」などと言った枕詞は有り得なかった。個人的に、全てのテロリズムが絶対悪という考え方は、思考停止のレッテル貼りと同じだと考えている。抑圧された者が未来を切り開くために武装蜂起するのがテロだとしたら、その是非は単純には判断できない。

三島由紀夫は“テロの無い世の中になれば政治家は限りなく腐敗していくだろう”との旨を語っている。


■あらすじ
昭和六年。満州事変が勃発し日本を暗い影が覆う中、東京では憂国の士・沢井誠(佐藤慶)が七誠会を結成、政治家、財閥を狙う一人一殺のテロを計画した。その中には帝大を出た日下真介(石原裕次郎)がいた。彼は時の総理・草薙首相を斬ることになった。彼の想い人は後輩の四谷(中村賀津雄)の姉でカフェの給仕をしているハル(浅丘ルリ子)だった。彼女には何も告げず首相官邸に忍び込んだ日下は、草薙首相と対話するうちにテロ決行を思い留まり引き返す。翌日、七誠会は特高に踏み込まれ会長・沢井が連行される。日下を裏切り者と誤解した四谷の発砲により日下は列車から川へと転落、瀕死の彼を救ったのは、浅草のテキ屋の親分・佐久良耕平(辰巳柳太郎)と娘の那美(浜美枝)だった。。。

※ロケ地は浅草寺ではなく根津神社

※ラストにあえて殴り込みを描かなかったのは石原裕次郎と舛田監督二人の意向だった
3.0
〖1960年代映画:人間ドラマ:日活〗
1968年製作で、石原裕次郎主演の激動の昭和初期を背景に描いた人間ドラマらしい⁉️

2023年2,488本目

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