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二匹の牝犬
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『二匹の牝犬』に投稿された感想・評価

日本のポルノ映画の先鞭を付けたと評される一本。小川真由美(当時24歳)の初主演作。緑魔子(当時19歳)のデビュー作。監督は後にザ・ドリフターズの"全員集合!!"シリーズをヒットさせる渡邊祐介。

1958年、売春禁止法により赤線が廃止された。田舎から上京したばかりの朝子(小川真由美)は雇い主だったテツ(沢村貞子)に言われるがままトルコ風呂に勤務する。6年後、朝子は稼いだ金を証券マン・関根(杉浦直樹)に運用させコツコツと200万円を貯めていた。その金で美容院のオーナーになり、トルコ嬢から足を洗って杉浦と結婚するのが夢なのだ。ところが、家出した異母妹・夏子(緑魔子)が訪ねて来てから、朝子の運命は破滅へと転がり始める。。。

2026年の1本目に選んだのは本作。緑魔子の生き様を見習いたい。クラシック映画に偏るのは権威主義・保守的心性を育むだけだが、60年安保の洗礼を経た本作は、60年前の映画と言えども現代以上に反抗的だった。

本作を“東映ポルノの先鞭”と評したのは川本三郎。原文は読んでいないが、おそらくは緑魔子演ずる妹の“非道徳的”な仁義なき性と生き様を“ポルノ”の先駆としたのだと思う。

小川真由美は本作以降“悪女女優”とのレッテルを貼られたとのこと。しかし実際に観てみれば、情に溺れた哀れな女として描かれている。悪女なのは緑魔子の方なのだが、それがダークヒロインに見えるのは彼女の演技と天性のキャラターと感じられた。現代の19歳と通ずる残酷さは戦後日本の不良女子と同じで何も進歩していないのだと再認識した。

例えば松竹ヌーヴェルバーグの「洲崎パラダイス赤信号」(1956)と比べたら、本作は同作のベースにある“メロドラマ”を超え次のフェイズを描こうとしているのが伝わってくる。その価値観は現代に続く普遍性を既に提示している。

1964年時点での“トルコ風呂”はマッサージサービスだった事を知った。ラストカットに映る浅草の新世界ビルは初めて映画で観た。ヒロインの住む上石神井駅の周辺が本当に田舎っぽい風景だったことも新鮮だった。

今年も自分のアンテナにひっかっかった面白そうな映画を観ていきたい。日本でソフト化配信化されている映画は限られていて、過去のヒット作か特定批評家の権威に寄るものばかり。インターネットが普及して世界情報が手に入る今、これほど自由に世界の映画が見れる機会はない。

※小川真由美の出演は所属していた文学座の、1963年の二度に渡る分裂騒動による借金返済のためといわれている。同劇団同年齢の岸田森が緑魔子の隣人役でノークレジットで出演していた。

※雑感
世界の価値観と同様に映画の価値感もパラダイムシフトを迎えている。日本の名画座はあまりにも時代遅れなヌーヴェルバーグ(70年前のカイエ派)系の価値感から脱却しないと潰れていくばかりだろう。
ス
4.5
悪い悪い。
あのババアなんてほんとクソ。
妹の悪賢い感じも最高。
雷鳴轟く中でのセックスなんてまぁ、悪い予兆しかない。
男もアホなのか悪いのか。

いやいや最高でした。
シネマヴェーラ渋谷で鑑賞。

先に観た「悪女」に連なる小川真由美&緑魔子作品で、緑魔子は本作では「新スター」扱い。
赤線廃止~五輪目前の東京でトルコ嬢として働きながら、株で蓄財し結婚を夢見る家出娘・小川真由美が妹緑魔子に脚を掬われる悲劇。小川真由美の気迫に呑まれる一本。
これも文学座救援映画なので芸達者、曲者が次々登場。まさにやり手婆な沢村貞子の持っていき感が凄いが、姉妹丼の罠に陥る杉浦直樹が賢しい証券マンを演じ見事。
緑魔子も爆発する目力で小川とキャットファイトを見せ、岡田茂もご満悦だったろう。緑魔子のアパートの住人に爽やか笑顔の岸田森。
トルコ嬢はこの頃は「ミス・トルコ」と言ったのかとか勉強になった(店によるだろうけど)。まだすらりとした宮園純子がトルコ嬢役、北原しげみも。

下飯坂菊馬のホンは「悪女」と同じく心だけは純でいようとする女の転落を正面から描き、メロドラマとしては秀逸。
渡邊祐介のやはり新東宝風味の演出=中川信夫イズムは健在。
一番最後に「よし!分かった!」のあの人がトルコの客で登場、爆笑に包まれるシネマヴェーラ渋谷であった。

「二匹の牝犬」、「悪女」の両者とも「処女」である事に拘る。「牝犬」のトルコ嬢も「悪女」の家政婦も。
特に本作に強く滲む赤線から続く日本の特殊女性(溝口健二の言による)像は、敗戦・占領で米国に奪われながら、心までは、身体の芯までは汚されていない、という事が「処女性」として表現されているのではないか。
あえて下飯坂菊馬を指定して共作した渡邊祐介の中には、岡田茂の思惑とは別に、日本女性の土着的な「身体(それは訛りによって戯画化される)」を小川真由美という演技達者に表現させ、戦後の拝金主義とドライな「性」を生きる女性像を、緑魔子に託してみせたのではないか。
「二匹の牝犬」「悪女」の二本はその煽情的なタイトルとは裏腹に、極めて全うな文芸女性映画としてある。
文学座総出演だから格調もある。しかしこの後、「悪女」で女を手玉にとる役をふてぶてしく演じた梅宮辰夫こそが前面に押し出されて、「夜の青春シリーズ」が進んでいく事になるのが東映東京らしい。

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