団鬼六 妖艶能面地獄の作品情報・感想・評価

団鬼六 妖艶能面地獄1988年製作の映画)

製作国:

上映時間:61分

3.2

「団鬼六 妖艶能面地獄」に投稿された感想・評価

生まれ故郷の村落に戻ってきた女子高生(柏木よしみ)が、家族の放蕩を垣間見るうち、自身の衝撃的な出生の秘密を知らされてしまう。日活がロマンポルノを休止させる直前の作品。原作は団鬼六。

「生まれもった運の悪さ」に翻弄される少女と、「女の娼婦性」に狂わされる男たちの、カオスな群像劇が繰り広げられる。「横溝正史のエロバージョンのような内容なんだろうなぁ」と思っていたら、本当にその通りになるのでビックリさせられる(これは悪い意味ではない)。

女優がヌードになるシーンのほとんどが「引きの絵」というのは賛否ありそう。舞台美術に凝った絵作りになっているのだが、せっかく瑞々しい女体がそこにあるのだから、接写も多用して欲しかったというのが本音。乱れた和服から発せられる、婀娜っぽさが希薄なところも残念。

とはいえども、民俗学のエロ要素や日本の古民家の雰囲気が好きな人には、たまらない世界観であると思う。カメラが無駄に動き回るきらいがあるが、各場面はフォトジェニックで美しい。