🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2022-263 再鑑賞
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-※※※

🖋とても懐かしく鑑賞！！中坊の頃リアルタイムで本作を観て、涙を流した記憶がまざまざと蘇りました（純情！！）。当時のアイドル山口百恵の初主演作なことと、ここから数々の映画でコンビを組んでいった三浦友和との共演だったことからめちゃくちゃ話題になりました。まさかこの後結婚まで行くなんて。。。

🖋川端康成による同名小説の6度目の映画化になります。有名なところでは本作以前に美空ひばりや吉永小百合主演の作品もありました。西河克巳監督は1963年に吉永小百合版を撮っていることもあり、思い入れ強くかつ安定した作品になっています。当時はクオリティが高いと評価もありクリーンヒットしたんですね。

🖋個人的にも吉永小百合の『伊豆の踊子』も好きですが、6度の映画化の中では本作が一番。それはやっぱり山口百恵の初々しさ、素直さが際立っているのに、やっぱり存在感を感じる、そんな所が本作の一番の魅力になっていると思います。竹竿を書生さん（三浦友和）に持っていくシーンなんかはとても微笑ましいですね。

🖋そして映画的にはエンディング、ラスト描写に身分が超えられない時代の辛さが凝縮していて凄い！！と思いました。今の時代にはない、やはり川端康成ならではの純愛ですよね。

😢Story:（参考: allcinema）
時は大正末期。伊豆を旅する一高生の川島は、天城の街道で旅芸人一座と出会う。一座は栄吉、栄吉の妻千代子、千代子の母のぶ、雇い娘の百合子、そして栄吉の妹薫という顔ぶれで、彼らは温泉宿などの客を相手に芸事をしながら生計を立てていた。川島は薫の無邪気さに癒され、薫もまた川島に惹かれ始めていくのだが、若い2人の行く先には切ない別れが迫っていた…。

🔸Database🔸
・邦題 :『伊豆の踊子（1974）』
・原題 : ※※※
・製作国 : 日本
・初公開 : 1974
・日本公開 : 1974/12/28
・上映時間 : 82分
・受賞 : ※※※
・監督 : 西河 克己
・脚本 : 若杉光夫
・原作 : 川端康成
・撮影 : 萩原憲司
・音楽 : 高田弘
・出演 : 山口百恵、三浦友和、中山仁、佐藤友美、石川さゆり、浦辺粂子

🔸Overview （参考:Wikipedia ）🔸
川端康成原作『伊豆の踊子』の六度目の映画化で一高生と旅芸人の踊子との心のふれあいを描いた青春映画。脚本は「娘たちは風にむかって」の若杉光夫、監督は「夜の牝　年上の女」の西河克己、撮影は「妹」の萩原憲治がそれぞれ担当。

川端康成の小説を原作として、若き日の三浦友和と山口百恵が初共演した青春ドラマ。

大正の末、旧制第一高等学校の三年の秋に伊豆を一人旅していた青年の川島。
天城越えの道中で旅芸人の一行と出会い、その中の少女かおるに好意を寄せる。
当時の学生さんと旅芸者では格差があり、結局……　

「あなたの差してる　その櫛貰えませんか？」　

青春ロマンスが楽しめます。
爽やかな三浦友和と無邪気な山口百恵の初々しい演技も見どころです。

本作品の舞台となった天城トンネル、福田屋旅館、浄蓮の滝には、私も若いころに一人で旅をしましたが、ロマンスは無かったな😢

BS TVで鑑賞

原作は川端康成の名作文学である同名小説の🎬化です・・勿論読んでいます。


ストーリーはもう既にご存知の方が多いと思いますので敢えて書きません。
原作がとても面白いので未読の方は是非読んでみてください・・是非若い方に・・


出演の山口百恵の演技が拙く下手くそですがそれがかえって初々しくて胸が痛くなります。
共演陣の三浦友和、中山仁、佐藤友美、一の宮あつ子がとても好感が持てます。
ナレーターが宇野重吉ですのでこれがまた好いのです。


私も遠い昔・・高校生の頃に同じ伊豆を高下駄で３日かけて歩きました（修善寺〜下田まで）今では好い想い出です。


さて『伊豆の踊子』は過去に５度映画化されていてこの作品で⑥度目になる・・そのうち私は4作品鑑賞しましたがこの作品が1番の出来ではないかと思います。

以後その他3作品を列挙します。
④「伊豆の踊子」（1963年）
監督　西河克己
出演　吉永小百合、高橋英樹

②「伊豆の踊子」（1954年）
監督　野村芳太郎
出演　美空ひばり、石濱朗

⑤「伊豆の踊子」（1967年）
監督　恩地日出夫
出演　内藤洋子、黒沢年男

【追記】
未鑑賞作品も紹介しておきます。

①「恋の花咲く伊豆の踊子」（1933年）
監督　五所平之助
出演　田中絹代、大日方傳

③「伊豆の踊子」（1960年）
監督　川頭義郎
出演　鰐淵晴子、津川雅彦