アメリカの森 レニーとの約束の作品情報・感想・評価

「アメリカの森 レニーとの約束」に投稿された感想・評価

2005年公開のベトナム帰還兵もの。
完全に埋もれてしまっているがオススメ。

母国へ還ったものの、山へ籠ってくらす帰還兵達に、タマシイを届けたベトナムハーフの少女。

一見、頑固ジジイと少女の交流みたいな映画を装いながらも、ベトナムへのこだわりが軸。

【悲しすぎる傑作】

ともかく、ロン パールマンかな。
4423

4423の感想・評価

3.5
人里離れた森の小屋で暮らすベトナム戦争の退役軍人ジェイクのもとにアメリカ人の父とベトナム人の母との間に生まれたレニーという少女が預けられる。

ベトナム戦争による人々の喪失感と心の傷を描いた地味だが至極真っ当なヒューマンドラマ。

擬似親子、擬似家族的なテーマは大好物なのだが、大抵救われぬ運命に導かれている気がするなあ……。

ダニー・グローヴァーの真面目腐った演技が本当に大好きだし、リンダ・ハミルトンとロン・パールマンの存在感もさすがだ。物を言わぬパールマンなど恐ろしいことこの上ないのだが、本作での役は哀しすぎる。

「元々いなければ、失うこともない」
確かにそうだ。何かを抱えながら生きるということは失うものが増えるということ。結局、一人が一番楽なのだ。

今はまだ無理でも、いつの日かジェイクの深い悲しみと喪失がアメリカの森を抜けられる日がくるのだろうか。