Run,Cuchillo,run！



～クチーヨ（Cuchillo）って誰ですか？


～よくぞ聞いてくださいました！それはね、『復讐のガンマン』で、トーマス・ミリアンが演じた刀使いの名手なんですよ！


～じゃあ、トーマス・ミリアンが再びクチーヨを演じるってコトですか？


～よくおわかりで！そういうことなんです！今作は『復讐のガンマン』のスピンオフ！金塊300万ドルの在処を知っているらしいクチーヨを、ありとあらゆる人が追っかけ回す話なんです！





監督は、“３大セルジオ”のうちのひとり、セルジオ・ソリーマ。主演はトーマス・ミリアン。なんとなんと、トーマス・ミリアンが主題歌も歌う♪そして、テーマ曲を手がけるのは、モリコーネ大先生の盟友ブルーノ・ニコライ♪


トーマス・ミリアンが走りまくって、あらゆる人が追っかけ回す。おもろいにきまっとるやん！いっかいみて、すぐにもっかい再鑑賞しました（そしていくつか確認したいこともあり更にまたｗ）


トーマス・ミリアンは、何度も吊られまくり、何回も牢屋にぶち込まれ、風車にぐるぐるまわされ、火のついたダイナマイトを口のなかに突っ込まれ、もう散々なんですけど本人は意に介さずまったく散々じゃない、そこが素敵です。本心は（大事なものは）心のなかにしっかり持っているけども、見せびらかしたりしないし語ったりもしない。そこも素敵です。跳び箱みたいにして馬に飛び乗ったり、食べ物すぐにくすねたり、、、veryキュート♪


詩人で革命家のラミラスは、出番は少ないけど印象深い。サンタクロースじゃない恋人は舞台を好きなようにかき回してるし、もうひとりの女性もなんか好きにやってるので、女性はまあそれぞれ好きにやっちゃってくださいという感じ。他、追っかけ回すありとあらゆる方々も、みな濃ゆい方々。顔面偏差値ある意味高いｗ（いや、測定不能ｗ）　なかでも、元保安官のキャシディ（ドナル・オブライエン）が、何を眈々と狙っているのかもわからず、最後まで物語を底上げしていく。


思わずうなってしまうのは、セルジオ・ソリーマという監督の姿勢。どのような方なのか全く存じ上げずお恥ずかしい限りなのに私は好き勝手言っちゃいますが、この娯楽作品に、さらっとした甘味料や、ピリッとした香辛料を入れてくる。くすねたコインをそっと返すトーマス・ミリアン。貧しい村に“食物を恵んであげる“という救世軍ペギーの言葉を、トーマス・ミリアンは即座に否定。“恵んでもらう必要なんてない。パンをもらう権利があるのだ。もらえないなら盗め！”（わーい、拍手！） 他にも、いくつも心に残る場面がありました。監督の込めたものがちょい顔をだす。そういうのもいいな～って思う。


詩人ラミラスが言う「Run,Cuchillo,run！」その時には何気ない言葉だったのに。後半にパブロが同じ「Run,Cuchillo,run！」という台詞を放った時には、こみ上げてきてしまう。（＊同じ「Run,Cuchillo,run！」の台詞。前半では「さあ、行ってくれ」という字幕→後半には「行け、クチーヨ、走れ！」に。字幕の妙にも感心した次第）（イタリア語字幕もつけてほしかった！）






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自分へのメモ
白い石、やや円形に並んでいて決闘場にもみえる場所（27'12'' ＆ 34'25'' ）、他の映画でみたことある場所のような気がする。勘違いかも知れないけど。いつか確認できるように、未来の自分にメモを残します。



＊雪山にたくさんの馬🐴🐴🐴

• #いの、マカロニ美味しいの

これはちゃんと「復讐のガンマン」の続編。トーマスミリアンがめっちゃカッコいい。
登場人物めっちゃ多くて最後まで関係性がよく分からんかったけど最後の決闘がカッコよかったからなんとなく満足してしまった。

マカロニウエスタンにしては珍しく、ちゃんと『復讐のガンマン』の続編になっている。とにかく、トーマス・ミリアン扮するクチーヨの貧乏臭くて粗雑ながら純粋さも持ち合わせているキャラクター造形は見事。カメラワークはかなり今風で見栄えが良く、ブルーノ・ニコライの軽快な音楽も良い。ただお話にイマイチ乗り切れなかったのが残念。お話的には前作の『復讐のガンマン』の方が断然面白かった。