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フローズン・スクリーム
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『フローズン・スクリーム』に投稿された感想・評価

幽斎

幽斎の感想・評価

3.0
円盤化した有限会社フォワードに別な意味で敬意を表したいが、製作がソノの界隈で有名なWHDジャパンで納得の曰く憑き劇場未公開作品。予めお断りだがWHDジャパンなので、VHSよりも画質は酷いのは何時もの事「俺はホラーを極めた」と自負される方はどうぞ。但し、当局は一切関知しない。

【イントロダクション】ある男が何者かに襲われ病院に運ばれた。原因不明のままに死んだと聞かされた妻は不審に思い調査を始める。急死した男の死因は、リルという医師によって心臓麻痺と診断された。だが男の妻アンは、夫がリルの行なっていた実験の犠牲になったのではないか、との疑惑を抱く。

「ラストの残酷シーンが圧巻!で有名なカルト作をDVD化」と有るが確かに「ゾンゲリア」よりインパクト高目。ゾンゲリアは従来のゾンビ映画にスリラー要素を加えたジャンル・ミックスの先駆け。陰鬱とした雰囲気と激しい残虐描写は、上映禁止の憂き目に遇うが、脚本が「エイリアン」原作者Dan O'BannonとRonald Shusettで後にカルト認定。本作が有名なのは、そのゾンゲリアの元ネタと噂される。

作品はシアラ・プロダクションズと言う無名の会社。本作と「Hell Riders」しょっぱいホラーを残して倒産。1975年に製作され、ローカルな映画祭に出展するも、誰も買い取る配給会社が現れず権利が有耶無耶に為る中で、1983年イギリスのHome Video Productionsと言う直球勝負な名前の会社でVHSでビデオ・スルー。その後1985年アメリカで流行したビデオ2本立て「The Executioner Part II」(良作ホラー)のB面でリリース。残虐描写は30年前基準なので、其処を期待するのは藪蛇。

此処まで古いと私も分らないので先輩聞いた処、レンタル「テープ」の普及で、宜しくない作品を子供が見てしまう事案が多発したので、独自に規制が設けられた。それを「Video nasty」と呼び、イギリスも同調。劇場公開されなかったのは、映倫的な審査基準に抵触して出禁扱い。慌てたFrank Roach監督はレーティングを下げる為、音声データを全て入れ替え、新たにスリラーで御法度のナレーションを追加した事で、只でも安っぽい作品が更に混乱、悲惨な仕上がりに。

リル医師役Renee Harmonが自ら製作した作品で、著名なスタッフはゼロですが、ホラー風味の残酷描写、時代を感じるポルノ要素、サスペンスな謎解き、愛憎劇入り乱れる男女関係など、その後を予見するファクターが垣間見え、単なる駄作と切り捨てるのは、少し違う気もする。単に人を驚かせるホラーから「単純な物語を複雑に描写する」今のミッドサマーやアス、ゲットアウトに通じる技法を、本作は既に確立。優れたホラーは「良く出来た迷路のようだ」と言われますが、探求心が招く狂気を描いた本作。最初に出禁を喰らったオリジナルを、観たくなったのは嘘ではない。

マッド・サイエンティスト+異種ゾンビ。混線型ホラーの隠れた怪作、お暇でしたら。
後半からラストにかけて、いくつかのカットで監督の眼球への執着というかフェティシズムを感じられたのが唯一の満足ポイントです。

クソホラー映画がお好きな方には胸を張っておすすめできる作品でございます。
タイトル通りの作品でした
フローズン…本当に寒くて凍え死ぬつまらなさ
そして学生の卒業制作以下のクオリティ

酷いところだらけなので書き出すのも面倒くさいです

お話は一応、急死した夫の死因に疑いを持つ妻、何やらカルト教団が絡んでいそう、
科学者風のジジババが行なっているのは人体実験?みたいな感じです

Wikipediaによると
本作は1975年に撮影されはしたけど劇場公開はされず、1980年代に入ってからVHSでリリースされた代物だそうです