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サイレント・ムービー
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『サイレント・ムービー』に投稿された感想・評価

犬
3.3
会議

現代にサイレントムービーを作ろうとする監督たちの奮闘を描いたサイレント喜劇

この時代にサイレント⁉︎

コミカル

いろんなことが起こる
ネタが良いです

本編もサイレント
なんか斬新だった

本人役が豪華すぎです!
経営危機に陥る映画会社にサイレント映画の企画を持ち込み、あらゆるスターにオファーする監督とその仲間を描いた今年6月で100歳を迎えたメル・ブルックス主演一部脚本のコメディ。

メル演じる主人公とマーティ・フェルドマンにドム・デルイーズら演じる仲間がオファーする俳優達はシャワー中に三人で艶めかしく手を交えながら乱入し驚かせるバート・レイノルズにちょっとの衝撃で揺れるトレーラーに住むジェームズ・カーン、メルの本当の妻でもあり寄り目も披露してくれるアン・バンクロフトに劇中唯一「喋る」マルセル・マルソーと豪華且つ誰もが本人役で出演。

その中でも実生活でもレーサーでアングルやベンチをジャンプ台にして飛ぶ様が無駄に本格的な車椅子チェイス(『デイズ・オブ・サンダー』の元ネタ?)繰り広げるポール・ニューマン、中世ヨーロッパの戦士の鎧を三人で被り食堂へ赴くもまともに座れないどころか周りの人間を巻き込み超グダグダになるも鎧の中身がメルと気付きあっさり出演承諾するライザ・ミネリのくだりは出色の出来。

映画会社の買収を目論む企業の社長も伝言ゲームの要領で同僚達に対しビンタを命令するも、最後の一人がビンタを「受ける」のではなく「する」側故に結局社長に返ってくる、三人が入院中の映画会社社長を見舞えば生命維持装置のコンセントを抜き差しし生死をさまよう顔芸披露、エレベーターから医師達が延々と出てきて入れない辺りは個人的にツボで、(昔と今でずっと印象変わらない)バーナデット・ピーターズ演じる色仕掛け役が出てくる辺りになると少し勢いは落ちるものの入ったモーテルの照明を引っ張ると壁が崩れて隣の宿泊客がなだれ込むというベタな笑いも用意。

これまた『地獄のデビル・トラック』の元ネタかもしれない自動販売機から飛び出てくるコーラが武器になったり超スピードで体に巻いたフィルムが剥がれていく終盤も勢いに溢れており、欧米のコメディにおける「言葉」の笑いは時に日本人にはハードル高くても「動き」や「表情」等はダイレクトに面白さが伝わることを再認識しました。
tak
4.1
これ好きっ!😆

いやぁー、新年度のお疲れモードには最高の映画だった。この映画をセレクトしたナイスな選球眼の自分を褒めてやりたい👍。尺が短く疲れず集中できて、くだらないギャグと台詞に笑わせてくれて。描かれる映画愛が、慌ただしいこの数週間をしばし忘れさせてくれる。しかも本作はサイレント映画。お疲れモードにはちょうどよかったのかも。

僕ら世代がメル・ブルックス作品と聞いて真っ先に思いつくのはスターウォーズのパロディ「スペースボール」。初めて観たのは「ヤング・フランケンシュタイン」だったから、パロディを軸におバカやってるおじさんというイメージだった。でも映画ファンを長くやってて、それらの元ネタや度々題材にする映画製作の裏側の知識がついてくると、あれはパロディだけどブルックスおじさんの映画愛なのだと思えるようになってきた。ヒッチコックのパロディ「新サイコ」は初めて観た高校生の頃よりも楽しめるに違いない。

本題。
本作「サイレント・ムービー」は、興行収入が悪化した映画スタジオを救うために、主人公メルと仲間たちが起死回生のヒット作を作ろうとする物語。あの手この手で出演する豪華スターを集めるが、スタジオ乗っ取りを謀る企業から邪魔が入り、ついに色仕掛けでメルを追い詰めようとセクシーな刺客が送りこまれる。

ジェームズ・カーン、バート・レイノルズ、ライザ・ミネリ、ポール・ニューマン、アン・バンクロフトが実名で登場し、映画出演を依頼される場面が楽しい。パート・レイノルズがシャワー中に襲われる(?)場面、サイコー🤣これはロマン・ポランスキーの「反撥」のパロディ?いや深読みしすぎだろうw。ポール・ニューマンと繰り広げる車椅子レースがカッコいい。パントマイムのマルセル・マルソーを見られるのは貴重。

若いツバメを4人も引き連れたアン・バンクロフト(「卒業」から続くパブリックイメージ?)のミュージカル&コメディ場面が素晴らしい。お堅いイメージのバンクロフトが、顔芸の名手マーティ・フェルドマンを相手に眼をひん剥いた渾身の変顔🤪。他の映画じゃこんなリラックスした彼女は見られない。夫であるブルックス監督が引き出した表情なのかも。

しつこい反復とちょっと下品なギャグについつい笑いを誘われる。笑いのハードルが下がってきたのかな?🤭ww♪

病院のエレベーターホール、コカコーラの自動販売機、たびたびトラブルの舞台となる飲食店、ゲイと勘違い、お酒の神様とホームレスに称えられる神々しい場面。セクシーな刺客を送り込む会議場面、「彼女をどう思う?」と問われて男たちが囲むテーブルが黙ってせり上がる無言の(男性がニヤリとしちゃう)ギャグ🤣

繰り返すが、この映画自体がサイレント映画。台詞は字幕、サウンドは劇伴と効果音のみ。映画は映像で語るもの。それを貫いた作風がいい。この映画に実名で出演したスターたちの時代に、サイレント映画でヒットを生むなんて現実にはあり得ないだろう。だが、ここには他の様々な作品よりも映画の都ハリウッドへの愛があふれている。一方で、スターが映画館に観客を呼べた華やかな時代だから撮ることができた作品でもある。

2011年にフランスのサイレント映画「アーティスト」が大ヒットして映画賞を総ナメにした。あの年は有名映画会社創立100周年、ハリウッド125周年のメモリアルイヤーだった。「アーティスト」はサイレント時代から変わらぬ映画愛を描いた傑作だが、ハリウッドを抱えるアメリカ映画からこうした作品があの年に出てこなかったことをとても残念に思った。本作を観ながら、あの年にこの映画が製作されていたらなぁ…とちょっとだけ想像してしまう。まぁ、この作風ではちょっと品がないけれどw

ともかく楽しゅうございました。ブルックス監督ありがと😊。おかげで来週も頑張れそうな気がします。

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