死体安置所&火葬場で働く主人公は死体に恋をする♡───

頭のイカれたサイコパスの変態趣味映画かと思ったけど違った。

素人風な映像クオリティが妙にジワる…。ストーリーもキャストの演技も悪くなかったような。

原題をよくよく見ると「A Love Story」とある。そう、これは愛の物語！

女性の亡骸に話しかけ一緒に過ごし愛を注ぐ主人公。そんな幸せそうな彼が愛おしく思えるの不思議。

動かない人形を愛する事と、動かない人間を愛する事って同じな気がしてきた。魂がある無いに関わらず、そこに「愛」がある限り尊いもの。

私はこの主人公とお友達になれそう。

こういう切ない闇(病み)映画に美しさを感じる自分は、かなりな物好きなんだと痛感…

秋から冬にかけての季節が好き。枯れ葉が舞い落ちる瞬間や、ものが朽ちてゆく様子に「美」を感じる。

「死は美しいもの」って感覚が私の中にはある。

この「陰」の要素に惹かれちゃう体質どうにもならない。

はぁ…♡

死体を仕入れて高値で転売していた死体解剖医が、世にも美しい死体を手に入れ、彼女に恋してしまう。ところが、死体が腐敗し、醜くなった頃合いで、解剖室を訪ねてきた彼女の双子の妹らしい美女と恋に落ち、死者の怒りを買ってしまうのだった…！

原題に”A Love Story”とある通り、たしかにひとつの愛の物語ではあった。ただ、素材は良いのに調理の仕方が最低に近い。気の抜けた音楽、ほとんど神経症的に多すぎるカット、目も当てられない最棒読み演技、言うまでもなく支離滅裂なストーリー。これを作った人間には、恥も外聞もないに違いない！！

さらに悪いことに、ここには現代もリアルも含まれていない。主人公が「異常者」として描かれていて、死体愛好という（気高い）趣味を、常軌を逸した人間のいかれた所業に貶めてしまっている。そのため現実との接着点が皆無。かの西ドイツの『ネクロマンティック』がいかに名作だったかを思い知らされた。死体を徐々に腐敗させていく特殊メイクは悪くなかった（良いというほどでもないけど）。辛うじて評価できる点がそこくらいしかない。

時おりろくでもない映画を観ないと死んでしまう病にかかっている（わたしみたいな）憐れむべき人間でもない限り、もっと有意義な時間の使い方は無数にあると思う。

彼が運命を感じた女性は3日前に死亡した死体だった…

【概要】
自殺や未解決の殺人事件での身元不明の死体たち。遺体のパーツを収集し売る仕事の手伝いをして生計を立てているチャーリー

ある日運び込まれてきた女性の死体に運命を感じたチャーリーは自分のそばに置くことに
その後その女性そっくりの妹が現れて…

【感想】
なんか変わった映画
死体側の声もたまに流れて妙なドラマになってた
妹が現れてからは
死体の女性がチャーリーに「行かないで！」って話しかけてたり

面白くは無かったけどつまらなくもない
ようわからん独特な作品