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『有りがたうさん』に投稿された感想・評価

kazu1961

kazu1961の感想・評価

4.2
▪️Film Diary————————————————-
🖋本年鑑賞数 :2021-446 再鑑賞
🖋#死ぬまでに観たい映画1001本 ※※※/1001

🖋 この作品もとても素敵な作品です。“ありがとう”。。。魔法のような言葉、心がとてもなごみます。そして10人あまりの乗客の小型バスが舞台。そのバスの車窓から見える1930年代の往来する人々、風景、風俗、そして軽快な音楽の中で交わされる台詞はじつはとてもシリアス。民族や生活の史実の資料としてはとても貴重なものでしょうね。

🖋特にその何気なく発せられる台詞のシリアスさ。公開日はニ.ニ六事変の翌日、政治、経済が不安定な時で庶民の生活が足元から崩れてゆく不安を見事に描いています。印象的なのは、“男の子はルンペン、女の子は束で売られていくんですよ。。。”の台詞。作品全体の軽快な雰囲気とアンマッチであるが故のこれらの台詞が印象的です。

🖋本作、小津安二郎や溝口健二という名立たる名匠をして“天才”と言わしめた清水宏監督の作品です。川端康成の原作を清水宏監督が独特な演出力で映画化した作品で、“有りがたうさん”と呼ばれ愛されるバス運転手と乗客たちとの触れ合いと、その道中で繰り広げられる人間模様を、伊豆の自然美を背景に描いています。日本においては初めての全編ロケの作品でとても画期的だったそうです。

🖋名優・上原謙(加山雄三の父)の主演デビュー作で、とても素朴な演技が印象的です。出演陣のゆったりとした棒読み的な台詞回しはトーキー初期作品ならではでしょうか。

🙂物語は。。。
南伊豆のとある港町。一台の乗り合いバスが待合室の前に止まっています。美しい娘を連れた老母が乗り込み、淋しそうに運転手に言います。「有りがとうさんに乗せて行って貰うなら、この娘も幸せです…」。貧しい老母は遠くの町に娘を売りに行くのです。そして、いわくありげな黒襟の娼婦、娘を鄙猥な目つきで見る保険の勧誘員らを乗せてバスが走り出します。時折、娘の視線が運転手の背中に止まります。娘は以前から運転手に好意を寄せていたんです。。。バスが馬車に追いつくと、道端に寄った馬車の横を「有難う」と運転手が窓から顔を出しながらすり抜けます。また、荷車が横に寄る。「有難う」。だから人々はこの丁寧な運転手を“有りがたうさん”と呼ぶのです。バスは様々な人生を乗せ、様々な人生とすれ違って走っていきます。。。

▪️Database————————————————-
🎥邦題 :『有りがたうさん』
原題(英題):※※※
🎥製作国 :日本
🎥初公開 :1936
日本公開 :1936/02/27
🎥上映時間 :76分
🎥受賞 :※※※
🎥監督(製作):清水宏
脚本 :清水宏
原作 :川端康成『有難う』
音楽 :堀内敬三
出演(声優): 上原謙、桑野通子、築地まゆみ、二葉かほる、忍節子、堺一三、石山竜嗣

▪️Overview (映画. comより)———————
昭和の名匠・清水宏監督が、川端康成の短編小説「有難う」を上原謙主演で映画化したロードムービー。伊豆地方の美しい自然を背景に、バス運転手と乗客たちが織り成す人間模様をユーモラスに描く。道を譲ってくれた人々に「ありがとう」と声を掛けることから、「ありがとうさん」と呼ばれて親しまれているバス運転手。そんな彼のバスに、貧しさから東京に売られていく娘とその母親、訳ありの女、威張り散らすヒゲの紳士らが乗り込んでくる。
清水宏監督作品四作目を鑑賞。
川端康成原作。
上原謙先生初主演作で、所謂『天城越え』相乗りバスを舞台にした乗客達との心暖まるロードムービー。


川端文学の基礎、南伊豆 三島から天城峠を越え更に小鍋峠を抜けて下田までの全編オールロケ敢行は当時としては画期的だったとか。

昭和初期原風景での天城街道(下田街道)を興味深く鑑賞しながら、その山道や街道沿いの人々との交流や、出会いと別れ。

まだトーキー慣れしてない柔らかな科白廻しも心地良い響き。

『有り難う』ってイイ言葉だなぁ~🤗

とても優しい気分になれるイイ映画でした。
清水宏監督・上原謙主演のロードムービー『有りがたうさん』。

日本が貧しかった時代、日本が長閑だった時代、そして悲しいことの多かった時代を、天城街道を走る長距離バスを通して見事にスケッチした作品だった。
 
この作品を知ったのは高校生の時で、下田に住んでいる父の知り合いの家に遊びに行った時だった。

ちょうどこの映画がCSで放送されていて、その人からこれはこの伊豆が舞台なんですよと教えてもらった思い出がある。
 
原作は川端康成の短編小説『有難う』で、三島由紀夫が絶賛した本だという。

主人公は長距離バスの運転手で、道行く人がバスを避けてくれるといつも「ありがとー!」と声をかけることから通称“有りがたうさん”と呼ばれる好青年(演:上原謙←やっぱり超イケメン)。
 
下田発のバスには東京へ奉公に出される娘とその付き添いの母、世を拗ねた流れ者の女(演:桑野通子)、横柄な態度の紳士など色々な思惑の客らを乗せて三島へと向かう。
 
これは舞台が伊豆だからしっくりくる。東京の片田舎でもなければ東北の田舎道でもしっくりこない。

伊豆の山々~♪という文句がある通り、いくつもの山が重なるように続く山道だからこそ細くくねくねして、人や馬車がどかないとバスが通れない。だから人がどくと自然に「ありがとー!」となる訳である。
 
バスは美しい景観の峠道をのんびりと進む。途中、有りがたうさんは道行く人から言伝や買い物を頼まれてその都度停車したりはよと、この辺りの情景は何とも牧歌的。
 
だけどその反面、金山に失敗して娘を売る羽目になった男や、朝鮮人の出稼ぎ労働者の娘など当時の日本の悲しい部分が垣間見える。

かつて山本晋也カントクが指摘していたけど、バスが歩行者や馬車をよけて山道を進む内容でありながら、本作では実際によけているシーンがほぼない。

どうやって撮っているのかというと、運転手目線の映像が映し出され、前方の歩いている人にカメラが近づく。

そして次の瞬間、「ありがとー!」の声とともにバスの後方に人が歩いている映像にディゾルブしていく。これが劇中で何度も繰り返される。

山本カントク曰くヌーヴェルバーグ的な演出なのだそうな。ある意味、省略法を極めた作品なのかもしれない。
 
そう言えば本作のラストもかなり間を省略していきなりポーンと飛ぶので唐突な印象を受けた覚えがある。あれも考えてみると斬新な手法だったんだなぁ。

「ありがとー!」

■映画 DATA==========================
監督:清水宏
脚本:清水宏
音楽:堀内敬三
撮影:青木勇
公開:1936年2月27日(日)

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