『クラスメイトが悪さして教室から退出させられたあとに「ウェ〜イ」って言いながら立ち上がって手をパチパチやるヤツ大人になっても絶対空気読めない説』




【ペーパーハウス／霊少女】！！！……スペインの強盗団とは一切関係がない「霊少女」なんて物騒な副題までついちゃってこれは知らないホラー映画でしたね〜。監督は「アンナ・カレーニナ」に「サムライマラソン」……日本でも実は馴染みのあるイギリスを代表する監督バーナード・ローズ。ホラーファンの皆さまには92年に流行ったハチミツ太郎こと「キャンディマン」の監督が有名でしょうか？？そんなローズ監督がその「キャンディマン」より前に撮られたというコチラの映画、なんだかポスターを見る限りおどろおどろしい配色の「THEホラー映画」と言った感じなのですが、、、、、


「孤独な少女が迷い込む摩訶不思議世界」……「これがパズルホラーだ！！」とわりと意味不明な「ガバリン」の宣伝文句よりはわかりやすいかもしれない、ある一人の少女が自ら画用紙に描いた絵が夢の中で具現化して？しかし次第にその夢と現実の境目のロスト、さらには気に食わないからと一度描いた絵をグチャグチャグチャ〜と黒く塗りつぶして紙もクシャクシャしてゴミ箱にポ〜イ！……なんてしたら？今度は「悪夢」になってうなされてしまう！？あ、でも皆さんご安心下さいまし「全然ホラーじゃない。」一瞬顔が「スンッ！」ってドアップになるくらいでジャンルをホラーの括りにしといてなんですが「ホラー映画」だと思って見るとかなり拍子抜けしてしまうと言いますか


ませてんなぁ〜てゆーか全・然可愛くねぇなぁ〜本作が初主演作だとは思えぬ多量のセリフを噛まずに炸裂しまくる愛想のない少女アンナ……まぁ要は通称：尾崎豊状態ならぬ「反抗期」というヤツなんでありますよぉ〜。理不尽な罰則を受けセンコウにムカムカ(あれは俺もブチギレます)誕生日に乗馬のプレゼントされるはずが“仮病”で学校を休んだことが判明するなり学校に送り返す母親にムカムカ……「オトナ」への抵抗？えまだ小4くらいの年頃ですよね？女子ってこんな早いんか。一緒につるむ女友達も「キスは掃除機に吸われる感じ」おいスタッフー！！それはお前のオトコのキスがドヘタなだけだろぉー！！！


歴としたFF、つまり「フワッとしたファンタジー」映画なんでございます。いや「ダークファンタジー」と言えば一番ピッタリかもしれません。美しい広大なヨーロピアンな風景に感動さえ覚えてしまうと言うか？「子役」×「ダークファンタジー」×「ヨーロッパ」と聞いてデル・トロかそこらの映画を想像するかもしれませんが、あそこまで救いのない後味最悪な映画ではありませんのでご安心ください……



↓ブログにも感想書きました↓
https://edamamemamade.wixsite.com/edamame-movieimpact

• #ホラー
• #ファンタジー
• #ドラマ

「かくれんぼなんてガキのお遊びよ！」「キスは掃除機に吸われる感じよ」

、、と語るのは小学校低学年くらいの少女たち笑（ハードメイクがマブい）

少女アンナの目の前に現れたのは、暇つぶしに紙に描いただけの「白い家と少年」の絵。

少年は下半身付随で歩けない。
これはアンナが少年の足を描き忘れていたから。

アンナの創造した世界は現実世界とリンクしており、紙をくしゃくしゃにしてポイしようものなら、大変な事に、、

この摩訶不思議な世界の発想が中々面白い。パパの襲撃シーンではヘヴィメタとデジタルボイスが炸裂！

アンナのおっちゃん顔とおっちゃんファッションばかりが気になった。（アンナというより、アンディとかダニエルといった風貌、、笑）

• #イギリス.

幼い少女が描いた絵が夢の中で再現され、そこで出会った少年と友情を育んで行くという話。

不気味な音楽が流れ少女が一心不乱に線を引き続ける始まりはとってもホラー風味だが、終わりはそれと真逆で滅茶苦茶爽やかな大草原に佇む少女を映した画で締められるという、ギャップが凄い映画だった。

少女が家の中に少年を描けばそれが夢の中に出現し、階段を描けば屋内に階段が現れる。
この少女がかなり絵が上手くて、家の周りの風景はまぁまぁな出来だったのだが、階段をスラスラサラサラと描きあげるその手慣れ方が尋常ではない。
あの幼さにして絵心が有り過ぎるので、全く絵が描けない僕はただただ羨ましかった。

少女と少年だけの空間に、少女と離れて暮らす父が乱入して家中を掻き乱すのだが、早く自分の元へと帰って来て欲しい少女の寂しさからくるものなのか、それとも夢の中に閉じ込めてでも遠ざけたい存在なのかが分からなかった。
あからさまに嫌悪している表情も見られたので後者の意識の方が強かったのか？
それが最後の和解に繋がるという事だろうか。

夢の中の家のセットや地面が割れてマグマが噴き出過ぎ瞬間の美術などかなりの低予算感が出ているが、それを補う少女の勇敢さ溢れる演技力が物語を引っ張っていた。