【ホラー秘宝まつり2024】
今年もこの季節がやってきた！
2作目は『デリリウム』

さぁ、この時代のイタリアは猟奇スリラー“ジャッロ”の全盛期。マカロニホラーの帝王ルチオ・フルチや、まだ若きダリオ・アルジェントらが注目を浴びていた時代。そんな眩い時代に、影となってしまった本作。

監督のレナート・ポルセッリが設立した「G.R.P.チネマトグラフィカ」で思うままに製作した結果がこれである。性的不能であるため、女性への暴力で快感を覚える心理学者という主人公のヘルベルト。そんなヘルベルトを一途に愛し、彼のためなら手段を問わない妻。そしてレズビアンの姪、というカオスにもほどがあるメンバーでお送りする。

今回の上映はオリジナルのイタリア版だが、この他にアメリカ版とフランス版が存在する。それぞれのバージョンで全く異なり、イタリア版だけで評価するのはナンセンスである。

ホラー秘宝まつりから、ジャッロ映画も上映です。
今回のコンセプトに合わせて、ではなければ観る機会、上映される機会もきっとなかったのではないかと思うほどのカルト映画です。
エログロに特化させた結果、物語が、わけが分からない…。
驚くほど、物語を描く事に興味を感じられない奇っ怪な映画です。
だからか、欲望を刺激する煽情的な音楽と描写が恐ろしいほどのマッチングで表現されます。
もはや映画なのか?いやむしろ映画表現を追求しすぎた結果の表現ではないか?
奇っ怪な映画が多いジャッロ映画の中でも特別奇っ怪な映画ですね。

レナート・ポルセッリ監督のジャッロ
生脚太腿に異常に興奮しちゃう変態教授と処女の妻を中心に起こる連続殺人。
とにかくみんなミニスカに生脚。
どちらかというとエロ特化。
個人的にはもっと血が欲しいところ。
炸裂するギター音楽がずば抜けて良い。
音楽◎
エロ○
美女△(好みの問題)
脚本×