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ザ・リッパー
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『ザ・リッパー』に投稿された感想・評価

記録。
戦慄のアヒル声。

マスター・オブ・ゴアことルチオ・フルチがNYに蔓延る猟奇殺人を描いたジャッロ。脚本には前年に『食人族』を手掛けたジャンフランコ・クレリチが名を連ねる。

邦題で『フロム・ヘル』みたいな切り裂きジャックの話かと勘違いしたんだけど、英題見たらちゃんと”New York”って書いてあったわ(笑) ということでジャック・ザ・リッパーの映画ではないのであしからず。

NYで相次いで発生する、女性ばかりを狙った殺人事件。市警のウィリアムズ刑事は異常者の犯行であると見て心理学者のデイヴィス博士に協力を要請し、事件の解決に挑む…という内容。

それなりに牽引力のあるストーリーではあるものの、あまり上手いとはいえないミスリードや取ってつけたような展開は褒められたものではなく、ミステリーとしては三流もいい所。

とはいえ劇場公開時に物議を醸したらしいエログロ描写は今見ても中々のもの。そこかしこに性の匂いが充満する退廃的な舞台設定や、サディスティックに殺されてゆく被害者たちに好奇心をくすぐられてしまうのは確か。

総合的にこの手のジャンルものとしては割と良作なのでは?と思いました。
3.6
ドナルドダックの声優できるんじゃないかってくらいアヒルのモノマネがうますぎる殺人鬼が美女の腹を切り裂いて次々に殺していくルチオフルチ監督によるジャーロ。

エロと残虐に全力を尽くしたような見世物感溢れる作風ながらも、オシャレな映像で全編固めてくるから面白かったです。ロケ地がマンハッタンなのにイタリアを舞台としている時のような空気感を醸し出せるのが凄い!

反復により正常を観客に意識させることで、異常へと転落する落差を際立たせる冒頭の演出からうまさを滲ませてるのがさすが。その後も車中のフロントグラス越しに標的を捉え続けるカメラ、密室へと追い込む舞台づくりをしつつもそれと同時に笑いも誘ってくるアホらしさ。そして後一歩で脱出できない不完全な密室が絶望をより一層際立たせている。

赤い通路に緑の部屋。ドア下から入り込む赤い照明。誰もいない広大な地下通路。白い壁と赤い扉のホテル内装等、とにかく映像がオシャレ。セックス見ながらオナニーし始める女とか、セックスの音声を録音したテープを大量にコレクションしてるオッサンとか、テーブルの下で足を伸ばして向かい側の女の股間をいじりまくる自称「銀の足」の男とか、アホみたいな変態要素がてんこ盛りなんだけど、オシャレな映像のおかげで下劣な感じが全くしないのがイタリア映画の良いところですね。

明らかに怪しい風貌の犯人らしき人物を序盤から登場させ、主人公の老練刑事と頭脳派な心理学者のバディがそいつに迫って行くようなサスペンス的展開をしつつも、プロファイリングにより徐々に出来上がっていく「犯人像」との乖離からどんどんと犯人を撹乱させていく。その後も複数パターンに均等に説得力を持たせつつも、新しい事実と謎を積み上げていくことで最後まで真相をはぐらかす手法は流石にわざとらしくはあるんだけど、ミステリとして良く出来ていると思いました。

そしてそのわざとらしさがイタリア映画的というかジャーロ的な外連味を生み出していて、クライマックスの短時間で二転三転する展開をハラハラする見せ場として盛り上げていました。こういうところはイタリアホラーならではの楽しさですね。

フルチ監督はそんなに見てないのですが、しっかりとした正統派なジャーロで驚きました。もっと破茶滅茶な内容かと思ってたし、最後には彼方への門が開くんかな〜とか変な期待をしてしまいましたが、現実的な悲しさの漂う本作のラストも良かったです。ちなみに今回もお決まりの眼球責めがありました。突き刺しではなくて縦に真っ二つにしてましたけどね(笑)しかも一緒に乳首まで真っ二つにするという遊び心には笑いました(^_^;)
殺人鬼の声がもうドナルド・ダックにしか聞こえないんですがそれは…。

つい殺っちゃうんだ☆ …ってそれは別のドナルドだ。w




ニューヨークの片隅で飼い犬と戯れる老紳士。
彼は木の枝を投げて取ってこい遊びするが、犬が加えてきたのは腐敗した人間の腕で…。


ニューヨークの町で、若い女性を狙った連続切り裂き殺人事件が発生する。
その犯人はアヒルみてーな声で鳴きながら、女性器を中心に刃物やガラスで切り裂くのだ。

この事件に挑むフレッド・ウィリアムズ警部補だったが、この大都会ニューヨークでは血液などで犯人を絞り込むことは困難。
挙句そのアヒル声な殺人鬼に電話で挑発される始末。
フレッドは精神科医のデイビス博士に協力を依頼し、デイビス博士のプロファイリングを元に犯人を絞っていく。

そして唯一足を切り裂かれながらも生き残った女性フェイの証言から、片手が3本指で女たらしな男が容疑者として浮かび上がるが…。




ニューヨークの街を舞台にアヒルの様な声を出す連続殺人鬼の恐怖を描いた、エログロ・スプラッター・ミステリー・ジャーロ映画。
監督は「サンゲリア」「ビヨンド」等を手掛けたイタリアンホラーの巨匠、ルチオ・フルチさん。

最近までネットレンタルでも見れなかった作品だが、最近になってUHDマスター版がネットレンタルの商品欄に並んだので、お取り寄せ鑑賞。


今作、フルチさんのファンの間ではそこまで評価が高くないらしいんですが、俺はそうは思わんかったですね。
寧ろ良い塩梅にエロとグロと80年代を楽しめる、良い映画だと思います。


お話は単純で、殺人鬼の凶行とそれを追う刑事と精神科医のアレコレが描かれるという、一見まともなサスペンス物。
ですがまぁそこはフルチさんの監督作だけあって、刑事たちの捜査や謎解きといったアレコレは味付け程度に済ませ、メインとなるエロとグロを重視して見せるという、実に”解ってる”内容であります。www
女性陣はガンガン脱いで濡れ場を演じ、殺人鬼は兎に角血みどろに女性を殺すという、正にエロとグロの見本市。w

スプラッター描写は刃物で切り裂くだけなんでそこまででは無いですが、肌を切り裂かれる殺害シーンをしっかり見せてるし、血の量も多い。
特に終盤に行われるカミソリでの切り裂きは何とも痛そうでヤバいです。
(因みにここでフルチさんお得意の眼球破壊も炸裂しています。)
派手な人体破壊とかは無かったけど、スプラッター的にはそれなりに満足出来たと思う。

サスペンス要素に関しては…まぁそれなりに纏めてはいたと思います。
誰が犯人かというミステリー要素のお陰かまぁまぁ見れるかな。
…実は途中で「こいつが犯人かも」って思ったりしたけど、まさか当たるとは思わなかったが。w
まぁ、犯人の動機付けがイマイチ薄かったり、殺人シーンを描くのがメインな所為で、主要人物の刑事と精神科医が殆ど役立たずになってしまってるのはどうかと思いましたが。w
(最後に美味しい所だけ持って行った!!!w)

後、個人的には80年代感溢れるサウンドが愉快でした。
一見、やけに陽気な曲で本編にあってないような感じもするんだけど、そのギャップがまた古き良きホラー感がして良い…って伝わるかな?w



ツッコミ所は多いし、登場人物の書き分けが足りなかったり、たるい所もあるけど、エログロ成分は補給できたし、80年代血みどろホラーとしては普通に満足できました。
スプラッター描写やエロス描写といった見せ場は多いし、お話も悪くないし、テンポも中々良さげなので、昔のジャーロ(ジャッロ)映画にしてはかなりとっつき易いと思います。

UHDマスター版が出たとの事でネットレンタルでも借りやすくなってると思うので、興味があればどうぞ~。

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