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恐怖の影
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『恐怖の影』に投稿された感想・評価

3.8
パパと娘のイチャイチャ…😱

「特殊」だからという理由で学校にも通わせてもらえず、家で祖母と母親と3人で暮らす少女マーガレットはアロンというイマジナリーフレンドが唯一の友達。久しぶりに帰ってきた大好きなパパは若い女を連れていて、ママと正式に離婚するためにやってきた様子。

それまでは平穏だったマーガレットの家だったけど、その日を境に悲惨な事件が起こり始める…。マーガレットはアロンがやったのだと主張するが。アロンは本当に実在してるのか…?

あらすじだけで「あ〜そういうことね」って感じでオチが読めてしまいそうな作品ですが、若干捻ってあるから意外性はそれなりにあった。あくまでも「それなりに」だけど。

オープニング後、湖に反射する少女からスタートするのは原題通りreflectionとしての自分自身を暗示させ、採取した湖の水を顕微鏡で覗き込む中で映される生身の生が所狭しと蠢く姿の気持ち悪さが本作の主題に直接結びつく。

顕微鏡のレンズという枠の中で、外の世界を求めてもがく姿はマーガレットそのもの。湖という広大な世界からレンズの中に閉じ込められた微生物たちを自宅に軟禁された自身と同化させることで、彼女の秘めた欲望を顕微鏡のレンズが映し出す。そこに外の象徴として父親の存在を当て込むことで、外を求める=父親を求めるという近親相姦的な嫌悪感バリバリな展開に持っていく変態的センスの一人歩き。パパさん、娘とキスしてんじゃねーよ!

「性の実感」が「生の実感」になっていくマーガレットの姿を表現するという大義名分の名の下に、繰り広げられるキモい演出の数々には拍手…して良いのかどうかわかんないけど、インパクトは凄かった。中でも、パパと若い女がいたしてる最中に、2人に聞こえるように別部屋でオ◯ニーをし始め、若い女とマーガレットが部屋を跨いで喘ぎ声の多重奏を奏でるというキモすぎるセンスは誰の発案なんやろね。マジキモい!

でもまあ、そういう気持ち悪さも含めて全てが冒頭の顕微鏡に集約されているという巧みさは見過ごしてはダメな本作のうまいところ。人の主観がはらむ不確かさを摘まみつつ、生を求める純粋な欲求の生々しい気持ち悪さへと視点を変更させていく本作は、人の内面的グロテスクを嫌と言うほど味わえるナイスなサイコホラーでした。

意外性のあるオチはそこを更に肉付けしてくれるし、「特殊」だからこそ軟禁されたのか、軟禁されたからこそ「特殊」だったのかを明示しないあたり、人を肯定したいという製作陣の優しさが見え隠れして好きでした。

どーでも良いけど、冒頭に書いた「イマジナリーフレンドが唯一の友達」って使い方変だよね。頭痛が痛いレベルで意味被ってるし。何て書けばわかりやすく伝わるかな〜って考えたんだけど、私の貧弱な語彙力では出てこなかった…。日本語って難しいわ。といっても日本語じゃないか😅
ミステリー作家の綾辻行人が絶賛するサイコホラーミステリー。主演は「愛すれど心さびしく」(1968)のソンドラ・ロック。監督は「ローズマリーの赤ちゃん」(1968)などの名カメラマン、ウィリアム・A・フレイカー。脚本は後に三島由紀夫原作「午後の曳航」(1976)を監督するルイス・ジョン・カリーノ。

イギリスの海岸沿いにある古い屋敷。病弱な15歳の少女マルガリータ(ソンドラ・ロック)は学校へ行かず母親と祖母の元で暮らしていた。友達は部屋にある人形や金魚、中でも親しいのは男の子の人形アロンでいつも話しかけている。ある日、彼女が生まれる前から失踪していた父親(ロバート・ショー)が訪ねて来た。マルガリータは大喜びするが、父の目的は母との離婚調停だった。母はマルガリータの親権を得ることを条件に離婚を了承する。翌日、母と祖母が死体となって発見される。。。

凄く好みのニューロティック・ミステリーだった。ホラー系の名カメラマンによる監督作には良い映画が多々あるが本作もその例に入る。

導入部の画作りから素晴らしい。沢山の人形が並ぶ部屋でひとり顕微鏡で微生物を観察する少女の様子をクローズアップを重ねて描写し、引きこもりの閉じた世界に観客を瞬時に引き込んでいく。その後も全編を通してアンニュイな映像をキープし、ハリウッド映画とは思えないヨーロッパ的なムードを醸し出している。

シナリオもよくできていて、思春期のイマジナリーフレンドもの、遺産目当ての殺人ミステリー、ファザコン少女のサイコホラー、超自然的なオカルトサスペンスと、様々なジャンルに観客を誘導しながら最後の最後にミスリードだったことを解き明かす。脚本ルイス・ジョン・カリーノが後に監督した「午後の曳航」はお気に入りの一本で、同作で描かれる子供の中に潜む底知れぬ魔が本作ですでに表現されていた。

そしてこのスタッフの期待に見事に応えているのが主演のソンドラ・ロック。本作時点で26歳の彼女が演じた15歳のマルガリータは、同様の年齢差でリリアン・ギッシュが演じていた少女像を彷彿とさせる。ロックが体現した記号としての少女性が、本作を解き明かすためのカギになっている。

後半に登場する黄色いレインコートの人影には「アリス、スウィート・アリス」(1976)を連想。ちなみに西欧では黄色いレインコートといえば子供が着るものというのが常識だそう。

ソンドラ・ロックは「愛すれど心さびしく」も素晴らしかったので他の作品も追いかけてみたい。少し調べてみたら、監督志向の才女だったが「アウトロー」(1976)でクリント・イーストウッドと出会い公私パートナーとなってからは才気が見られなくなったとのこと。別れる前後に「ラットボーイ」(1986)で監督デビューするがラジー賞を受ける結果となっている。
引っ越しでVHSの整理をしていて、気になった作品を見返してしまう。
見始めてすぐ、オチを思い出したんだけど、細部が変な映画だなあ。ソンドラの眼球が突出気味で尖った唇、痩せこけた小さい顔を、イーストウッドは何がいいと思ったんだろう。鼻の穴が見えてるのは、イーストウッドのキャスティングでも共通しているけれど。
久々に会った父親も、娘と唇でキスするのはおかしい。

『恐怖の影』に似ている作品

フェノミナ

上映日:

1985年06月08日

製作国・地域:

上映時間:

111分

ジャンル:

配給:

  • 松竹
3.6

あらすじ

スイス北部の都市で少女を標的とした連続殺人事件が発生。被害者の頭部に集っている蛆虫が事件の手掛かりと踏んだ警察と昆虫学者のマクレガー教授は、昆虫と交信できる不思議な能力を持つ少女ジェニファ…

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