Xavier

王になった男のXavierのレビュー・感想・評価

王になった男(2012年製作の映画)
3.8
王になりたい、操り人形ではない、本当の王に…
1616年、朝鮮王朝15代国王・光海は、王位を狙う者からの暗殺を恐れ、次第に暴君と化していく。一方、王と瓜二つの顔立ちで、堕落した国王の風刺劇を演じていた道化師ハソンは、宮廷に連れて行かれ光海の影武者に仕立てあげられる。
王としての振る舞いや宮廷の生活に慣れるに従い、政治のあり方に疑問を抱き始めたハソンは、やがて政治の場で自ら発言を始める…
ザックリ言うとストーリーはこんな感じ
イ・ビョンホンが初の時代劇で1人2役に挑み、韓国で大ヒットした作品。
最初は、多額の報酬につられて影武者になることを引き受けたハソン。
そのハソンが王のふりをしてきた中で、見えてきた理不尽な事ごと。
おちゃらけた感じだったのが、そういう事を知るに連れ顔つき、行動ともに変わっていく。
その中に、いつもあるのは民の幸せを願う心。
その様がカッコいいんだよね。
そして、彼の行動は周りに大きく影響を与えていく、いい方向に…

特に印象的なシーンは、王を守る卜部将とのシーン。卜部にハソンが語りかけるシーンは、この作品の中でも1番エモいシーンで、涙が止まらなかった。
涙が止まらなかったと言えば、宮廷の給仕役のサウォルのシーンも大号泣。
所々、"そんな訳ないだろう"って思えるシーンもあったけど、個人的には好きな感じの作品でした。
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