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成功の甘き香り
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『成功の甘き香り』に投稿された感想・評価

3.8
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2022-488
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-587

🖋ニューヨークの夜の陰影、不穏でシニカルな内容、この世界観にグッとハマりますね!!ショービジネス界の裏側を生きる、男たち、絶大な影響力を誇るコラムニスト、ハンセッカー(バート・ランカスター)のエゴイズムと彼に小判鮫のように喰いついて甘い汁を吸おうとするプレス・エージェント、シドニー(トニー・カーティス)を辛辣にニューヨークの夜の喧騒と共に描き出した作品。孤独というものを浮き彫りにした作品です。

🖋️ハリウッドの往年の大スター、トニー・カーティスとバート・ランカスターが豪華共演しているのだけでも見どころ。ランカスターの演技もさることながら、カーティスの渾身の演技に魅せられます。

🖋️特に長回しの緊迫したラストは圧巻!!とてもシニカルなフィルム・ノワールです。

🙂Story:(参考: ザ ・シネマ)
影響力絶大のコラムニスト、ハンセッカーはマスコミ業界で強大な権力を握っていた。野心を抱く若者シドニーは、彼からの表に出せない頼みごとを引き受けつつ、首尾よく出世する算段だった。だが、彼はハンセッカーが溺愛する妹スージーをジャズ・ミュージシャンのスティーブと破局させる工作に失敗してしまう。窮地に陥ったシドニーは人の道に外れた策略を計画し、起死回生を計ろうとするのだが…。

🔸Database🔸
・邦題 :『成功の甘き香り』
・原題 :『Sweet Smell of Success』
・製作国 : アメリカ
・初公開 : 1957
・日本公開 : 1957/10/24
・上映時間 : 96分
・受賞 : ※※※
・監督 : アレクサンダー・マッケンドリック
・脚本 : アレクサンダー・マッケンドリック、アーネスト・レーマン、クリフォード・オデッツ
・原作 : アーネスト・レーマン
・撮影 : ジェームズ・ウォン・ハウ
・音楽 : エルマー・バーンスタイン
・出演 : トニー・カーティス 、バート・ランカスター 、スーザン・ハリソン 、マーティン・ミルナー

🔸Overview (参考:映画. com)🔸
コスモポリタン誌に連載されたアーネスト・リーマンの小説からクリフォード・オデッツとアーネスト・リーマンが共同脚色し、「ハイ・アンド・ドラム」などの作品をイギリスで監督したアレクサンダー・マッケンドリックが初のハリウッド入りで描く、芸能界ーブロードウェイの暗黒面。撮影は「ピクニック」のジェームズ・ウォン・ホウ、音楽エルマー・バーンスタイン。主演は「OK牧場の決斗」のバート・ランカスター、「野望に燃える男」のトニー・カーティス、この映画がデェビュー作のスーザン・ハリソン、「OK牧場の決斗」のマーティ・ミルナー、「ながれ者」のバーバラ・ニコルズ。ほかにサム・レヴィーン、ジェフ・ドンネルなど。
今年亡くなった作家の田辺聖子さんの著書『セピア色の映画館』によると、一番好きなバート・ランカスターはこの『成功の甘き香り』だという。

『殺人者』でデビューして以降、駄作知らずで常に名作・話題作に出演し続けたバート・ランカスターではあるが、本作はそんな華やかなこの人のフィルモグラフィの中でもベストアクトと言っても過言ではないと思う。

ショービジネス界の暗部を描いた傑作。監督は私も大好きな作品『マダムと泥棒』を手掛けたアレクサンダー・マッケンドリック。

舞台はショービジネスの街ニューヨーク。プレス・エージェント(役者やバンドマンから依頼された宣伝記事を新聞等にのせる仕事……今でいうパブリシストですな)のファルコ(演:トニー・カーティス)は焦っていた。

ボスである大物劇評コラムニストのJ・J・ハンセッカー(演:バート・ランカスター)が自分の記事を全くコラムに掲載してくれなくなったのである。

実はJ・Jには齢の離れた妹のスーザン(演:スーザン・ハリソン)がおり、普段は非情な性格のJ・Jも彼女のことは溺愛していた。

その妹が人気ギタリストのダラス(演:マーティン・ミルナー)と交際していることを知って怒ったJ・Jはファルコを使って二人の仲を別れさせようとしたが失敗。その報復としてファルコを干そうとしたのである。

依頼人たちからは詐欺師呼ばわりされて焦るファルコは、今度こそ二人の仲を裂くために卑劣な手段を使う……。

はっきり言えばシスコン兄貴の暴走劇なのだが、とにかくJ・J・ハンセッカーのキャラクター造形が凄く、全篇に渡って緊張の糸がピーンっと張った内容だった。マッチョなアクションスターだったランカスターが眼鏡とスーツでビシッと決まったインテリヤクザを見事に演じている。

そんな恐ろしい人物にくっついて成功を夢見ようとする小物のトニー・カーティスにも哀れさがあった。

エルマー・バーンスタインの音楽もクールで格好よく、鑑賞後もずっと耳に残る名スコアである。

■映画 DATA==========================
監督:アレクサンダー・マッケンドリック
脚本:クリフォード・オデッツ/アーネスト・レーマン
製作:ジェームズ・ヒル
音楽:エルマー・バーンスタイン
撮影:ジェームズ・ウォン・ハウ
公開:1957年6月27日(米)/1957年10月24日(日)
◆あらすじ◆
成功のためなら手段を選ばないシドニー・ファルコはエンタメ界で絶大な力を持つコラムニストのJ・J・ハンセッカーから彼の妹のスージーとナイトクラブのギタリストのスティーブの恋仲を引き裂くことを条件に自分の記事を載せてもらうことになっていた。シドニーはスティーブのデマを流してスティーブを失職させる。

◆感想◆
私欲のために他人を貶める広告屋と多大な影響力を持つ傲慢なコラムニストが自分たちの思い通りに他人の人生を操ろうとする人の冷酷さや醜さを描いた作品となっており、特に広告屋の往く先々での嘘八百並び立てる話っぷりが嫌悪感を抱かせるものとなっており、観ていて不快ながら彼に天罰が下ることを祈りながら最後まで楽しむことができました。

広告屋のシドニー・ファルコ(トニー・カーティス)は人気コラムニストのJ・J・ハンセッカー(バート・ランカスター)の力を頼りに仕事をしており、先々で嘘八百を並び立てる人物として描かれており、最初から最後まで信用ならない感じで私は嫌悪感を抱きました。

ハンセッカーはコラムニストで彼のコラムの影響力が多大な故に全てを自分の思い通りにしようとする傲慢さを感じました。ハンセッカーは妹のスージー(スーザン・ハリソン)がナイトクラブのギタリストのスティーブ(マーティン・ミルナー)と交際することに嫌っており、妹に気づかれないようにその交際を破綻させるべく、シドニーを依頼します。妹に嫌われたくないという理由にハンセッカーの人間としての醜さや小ささが見えました。

ストーリーはシドニーが狡猾に立ち回り、スティーブの悪評を流してスティーブを失職に追い込みます。これがかなり陰湿で観ていてイライラしました。しかし、スティーブはスージーを愛することを止めず、その点で私はスティーブに感情移入しました。

そこからストーリーは二転三転していき、シドニー、ハンセッカーに衝撃的な結末が待ち受けます。2人の悪党ぶりがどんどん増していって、悪役として光っていたと思います。それ故にスティーブとスージーの2人が清廉に見えて、見事に善悪の役割分担がなされていたと思います。

私は本作の製作当時のエンターテイメント業界の習わしが分からず、シドニーやハンセッカーの職業の立ち位置があまりつかめていなかったのですが、それでも彼らの悪人ぶりはしっかり伝わってきて、その点ではしっかり楽しめたと思います。憎たらしい連中がのさばる内容でしたが興味を惹く内容で面白かったです。

鑑賞日:2026年5月6日
鑑賞方法:YouTube

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