ポルトガル北東部の山岳地帯、トラス・オス・モンテス。マノエル・ド・オリヴェイラ監督の『春の劇』のロケ地であるこの村は、ポルトガル建国以前の、ローマ時代から続く古き文化を色濃く残すエリアである。男たちは都会への出稼ぎで不在で、女たちが家を守り、子どもたちは無邪気に自然と戯れている。村人たちの質素な日常を捉えているが、ドキュメンタリーではなく、この村に何世紀もの間に積み重なったさまざまな時代の歴史を、時空を超えた詩的な視点でとらえている点が特徴である。アントニオ・レイス監督は詩人や民俗学者でもあり、国立映画学校ではペドロ・コスタ監督を指導した。
四国山脈に隔たれた高知県。いまだダムのない暴れ川の異名をもつ四万十川。太平洋に流れ出るその川の流れと共に、生きてるものが死んでいて、死んでるものが生きてるかのような土地で老いた祖父と余命を…
>>続きを読む時は 1950 年代。 かつては安息の地と呼ばれ、息を呑むような美しさを 誇った栗の森に囲まれた、イタリアとユーロスラビアの国境地帯にある小さな村。 第二次世界大戦終結後、長引く政情不安か…
>>続きを読む父から譲り受けた船で発見された古びた詩集「長江図」。 そこには長江流域の街が記され、導かれるように船は長江を上流へ進む。 男は、行く先々で”美しい女”と再会し、過ぎ去りし記憶に想いを馳…
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