感想川柳「関係の 無い人巻き込み 何を成す？」

予告が気になって観てみました。φ(．．)

警察本部副総監シルヴァに宛てられた、1本の電話。その男は爆弾の場所と解除方法を教える代わりに、刑務所に服役中のテロリスト4人の釈放を要求した。5時間後には、全市民70万人の命が危機にさらされる。脅迫に屈しても市民の命を守るべきか、それとも凶悪犯との全面戦争か…。正義感と使命の間で揺れる警察をよそに、タイムリミットはすぐそこまで迫っていた…というお話。

内容に対してなんでスリランカなのかな？一応テロだし配慮的なやつなのかな？(；・∀・)

クライマックスのベン・キングズレーの演説が全てかと。(o゜◇゜)ゝあそこに80％くらい詰まってると思う。(。-∀-)戦争でもテロでも一般人巻き込むのはのはクソですクソ(。´Д⊂)例えアメリカと日本のトップが仲良くしてても下々の人達まで巻き込まないで頂きたい。
アクションとかは正にスリランカレベルなので目をつぶりましょう。怪しい奴が逃げて刑事が見失ってるのに、わざわざチラ見させて発見させるのはどうなの？(笑)(^^;

何はともあれベン・キングズレーはやっぱりいいですね(￣ー￣)パッケージのトランスポーター的な雰囲気はまるでないですけどね。Σ(-∀-；)

• #ベンキングズレー

　「もしゴキブリが台所にいたら　飼育するか?」

　舞台はスリランカのコロンボ。
　ある日、警察署に「町の中に5つの爆弾を仕掛けた」という男からの電話がかかる。男は、爆弾を仕掛けた場所と解除方法を教える代わりに、現在服役中の4人のテロリストの釈放を要求。タイムリミットが迫る中、事件を担当する副総監の決断は……。

　爆弾魔のベンvs警察官のベン。

　スリランカが舞台という以外は、さほど珍しくもないタイムリミットサスペンス・スリラーかと思いきや、後半で爆弾魔の真の目的が判明した時にはちょっと鳥肌が立った。おお、そう来たか、と。

　正義とは何か、平穏とは何かを問う重めの一本。
　終盤で ‶彼” が語る言葉の一つ一つがズシンと来る。

　因みにジャケットからド派手なアクション映画を連想しがちですが、そんな映画ではありません。

　爆弾テロ事件が頻発し日々テロの恐怖に怯えるスリランカを舞台に、とあるテロリストの解放を要求してきた男と矢面に立たされてしまった警察の攻防が描かれていく。

　バスや電車にショッピングモール、そして警察署。ベン・キングズレー演じるヴィンセント・ディアスなる男が、利用者が多く様々な人種が集う人通りの多い街並みを誰かとすれ違いながら辿り爆弾を仕掛けていくオープニングは、いつどこで見舞われるかわからないテロの恐怖を、犠牲となるかもしれない一般人の姿を克明に映し出す。

　そして街を一望できる場所にいる男と一室に集合している警察とのやり取りにおいて憎むべきテロを、テロへの確かな怒りをを顕在化させていくのだが、その感情が膨れ上がったところで矛先を向ける対象を喪失させ、被害者としての一面しかなかった大衆の姿を変貌させ一遍させて魅せる演出が凄まじい。

　行き場を失い燻ぶった怒りや悲しみはいったいどこにあり、ではそれはどこへと向かうのだろうかという嘆きによって正義とは何かを問いかける。全然アクションしないし、身体的な動きも乏しいのだが、ただただこの一点のみで十二分に素晴らしい作品だ。


「フォーリング・ダウン」(1993)...「4デイズ」(2010)...「トレイン・ミッション」(2018)...