鳳鳴 フォン・ミン 中国の記憶を配信している動画配信サービス

『鳳鳴 フォン・ミン 中国の記憶』の
動画配信サービス情報をご紹介!視聴する方法はある?

鳳鳴 フォン・ミン 中国の記憶
動画配信は2024年4月時点の情報です。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。
本ページには動画配信サービスのプロモーションが含まれています。
目次

鳳鳴 フォン・ミン 中国の記憶が配信されているサービス一覧

鳳鳴 フォン・ミン 中国の記憶が配信されていないサービス一覧

Prime Video
U-NEXT
DMM TV
Rakuten TV
FOD
TELASA
Lemino
ABEMA
dアニメストア
Hulu
Netflix
クランクイン!ビデオ
JAIHO
ザ・シネマメンバーズ
スターチャンネルEX
みるアジア
WOWOWオンデマンド

『鳳鳴 フォン・ミン 中国の記憶』に投稿された感想・評価

停滞

停滞の感想・評価

4.0
これはすごいドキュメンタリー、シネマヴェリテですよ。3時間74歳のおばあちゃんが喋るんだもの。小麦粉を煮たらバレるからスープに溶かして飲むのが最善の策とか言ってるのに全然笑えないんだもの。途中でトイレ行くのも電話が鳴ってるもカメラ固定で回し続けるんだもの。
革命に身を捧げるため大学を辞退するも右派分子のレッテルを貼られ生きることに話はスライドして行く。生きるというのはまさに人間関係なんだと痛感させられる。
彼女の存在、語りはまさに生きた記憶で、ただでさえ強度を持っているのにカットが変わってアップになった時に「おおお」と迫ってくる。現在の中国について正しく知っているわけではないけど、こういう過去の上に成り立っている今があると考えると歴史の重みがずっしりとのしかかってくる。
hachi

hachiの感想・評価

4.2
これは、すごい。
さすが、ワン・ビン監督

おばあさんが語り尽くす。
どんなドキュメンタリーかと思ったら、ひたすらおばあさんがひとり語り 笑

ほぼ固定カメラで、カット割もほぼない。
たまにトイレ行ったり暗くなってきて電気つけたりが微笑ましい。

中国共産党において右派とされ迫害を受けた鳳鳴自身の苦難が語られる。
それにしてもよく覚えてるし、止めどなくエピソードが溢れ出る。

まさに生き証人。
歴史的価値もありそう。
講談師が語るかのように情景が浮かんでくる。
淡々としながらも圧倒的。

こんな映画見たことない。
CHEBUNBUN

CHEBUNBUNの感想・評価

3.0
【おばちゃんの語りが貴方に物語らせる】
3時間は当たり前、9時間、中には14時間に及ぶ作品を放つ怪物ドキュメンタリー作家の王兵(ワン・ビン)が、反右派闘争の波に飲まれ、地を這うように生きた鳳鳴を捉えたこの3時間のドキュメンタリーは、タル・ベーラもびっくり、たった18カット、それもほとんどがソファーに腰掛けた鳳鳴の語りで占められるという異様な作品だ。

これはクロード・ランズマンが、戦時中の動画を使わず対象者の語りだけで物語った『SHOAH』、『ソビブル、1943年10月14日午後4時』に近いスタイルだ。この手の作品は常に、映画的ではない、なんなら新書でやってくれよといった批判がつきものだが、ブンブンはこういった作風を評価します。というのも、被写体から壮絶な体験を聞き出すのがとてつもなく大変なのを知っているからだ。昔、戦争体験者や東日本大震災の被害者の話を学校のアクティヴィティの一環で伺ったことがあるのですが、心に大きな傷を追った者から聴く話は支離滅裂で難解だったりする。ただ、壮絶な人生を歩んだ者にカメラを向ければ、作品ができるという訳ではないのだ。しっかりと、被写体が自分を語れるような環境や誘導無くして作り出すことができない。

だからこそ、ワン・ビンの本作におけるたった18カットの編集はランズマン程ではないが超絶技巧であり評価に値する。

さて、鳳鳴から語られる話は中国史に疎くてもスリリングで、脳裏に情景が浮かぶ者ばかりだ。社会の役に立ちたいと、英語を頑張り大学に進学した彼女は右派闘争に巻き込まれ、愛する夫と離れ離れに収容されてしまった。

配給なんか乏しく、常に飢えと闘っていた彼女は言う。

「生きるための悪を!」

彼女は生きるために、綿を盗む。同僚にバレてしまい、冷や汗をかくが、運よく見逃してもらう。しかし、綿の種は全く腹が膨れず、今度は小麦粉を入手しようとする。こういった修羅場が生々しく語られ、観る者は脳裏にそのスリリングな描写を映画的に紡ぎ出す。3時間あれど全く退屈しない。

そしてこの作品は、彼女がこの人生を執筆するところを長々と映して終わる。そうです、今我々が聴いた話は、出来立てホヤホヤのエピソード。本で、しっかり理論立てて、多少誇張を入れて作り込まれる前の状態なのだ。

まだ、形になっていない本に触れる感動を与えて終わるところに王兵の鋭さを感じずにはいられない。さて、ここで語られる話は山形国際ドキュメンタリー映画祭で上映される8時間映画『死霊魂』へと引き継がれるが果たして... とにかく楽しみだ。

『鳳鳴 フォン・ミン 中国の記憶』に似ている作品

レニ

製作国:

上映時間:

182分
3.8

あらすじ

戦後に「ナチス協力者」のレッテルを貼られ、非難、黙殺を受けながらも数多くの裁判を闘い抜き、70歳を超えて写真集を出すなど101歳で亡くなるまでクリエイティブの現場で活躍し続けたレニ・リーフ…

>>続きを読む

馬三家からの手紙

上映日:

2020年03月21日

製作国:

上映時間:

75分
4.0

あらすじ

アメリカの女性が購入した中国製のハロウィン飾り。そこには政治犯として捕らえられた男の手紙が入っていた。“恐怖の城”といわれた馬三家労働教養所内で書かれたその手紙の内容は世界に広まり、やがて…

>>続きを読む

台湾アイデンティティー

上映日:

2013年07月06日

製作国:

上映時間:

102分
3.4

あらすじ

日本統治下で日本語教育を受け、晩年を迎えた台湾の人々が、たくましくひたむきに生きてきた姿を捉える。敗戦により日本が去った後は、言論統制と弾圧の時代が長く続き、彼らの声は封殺された。今、彼ら…

>>続きを読む

台湾人生

製作国:

上映時間:

81分
3.7

あらすじ

1895年から1945年までの51年間、日本の統治下にあった台湾で教育を受け、日本語を話すことができる“日本語世代”の人々。酒井充子監督が“日本語世代”の5人にインタビューを行い、当時や戦…

>>続きを読む