金の糸の作品情報・感想・評価

「金の糸」に投稿された感想・評価

女の子がちょうかわいいンゴ!

金継ぎに着想を得て!とのことで見たけど、本当に着想だけだった!(ちゃんとあらすじ読みな)
人生、、みたいな話だった。わからんけど。

たばこが吸いたくなった!
osowa

osowaの感想・評価

3.0
アルチルの声が渋い。
時々エレネがカメラ目線で難しいことを言う。

ソ連に翻弄されたジョージアの老齢の人々。彼らは何語で話していたのかな?
ミランダは共産党員だったみたいだし、ロシア語だったのかも。
小雨

小雨の感想・評価

3.5
中心となるのは死から遠からぬひとびと。
居場所をうしない老境に差しかかる主人公たちにアンゲロプロス「エレニの帰郷」を思いだしたり、アルツハイマーを患い、現在と過去が入り乱れるように彷徨するミランダのすがたと景色にはタルコフスキーの気配を感じたりする。いずれもソヴィエト連邦に関連するからかもしれない。
かつてソ連の高官だったミランダの、描かれない何かがいちばん気になる作品だったかな。
柊

柊の感想・評価

3.4
目の覚めるような赤毛の主人公。

本日2本目の作品も偶然ながら旧ソビエト連邦と関連のある作品だった。
かつてグルジアと呼ばれたジョージア。あまり馴染みが無いけど、私的には唯一フィギュアスケートのゲデちゃんくらいかなぁ。

首都であるトビリシ、主人公が生まれたと言うその住宅は夜見ると趣があるように見えるけど、昼間の自然光で見ると、とても古くて痛んでいる。そしてちょっと荒れてる感じ。そんなところにジョージアの歩んだ歴史が刻まれているようだ。

かつてソビエト連邦の支配下にあったがために奪われたエレナの自由と主張。そして彼女の人生を奪ったのが娘のお姑さんミランダであることが判明する。過去のさまざまな思いと今。何もかも過去の出来事であり、当のミランダが同居するようになったのもアルツハイマーを発症しているから。それでもミランダは過去の自分を誇りに生きているかのようだ。常にスーツを着て髪を結い上げてとてもアルツハイマー患者とは思えない。でも人知れず寄付を続ける彼女の心は何かの誰かへの贖罪なのか?
同居を受け入れざるを得ないエレナも今となっては出版するあてもない文章を書き連ねているけれど、足を痛め外へ出ることも叶わない。
元彼との電話も含めて残り少ない人生、何もかも飲み込んで今を受け入れる。それを日本の金継ぎに例えるとなっているけれど、作品自体にその影響は反映されているとは言えないかな。
きっと着想を得たと言う事で監督の頭の中にたくさん詰まっているのでしょう。

ミランダが過去の権力に物を言わせて、自宅に呼んだピアニストがフジコみたいだった。老婆のピアニストちょっと素敵だなと思った。

それとジョージア文字、初めて認識したけど、文化って当たり前かもだけど文字に表れるんだね。位置的にもイスラムの影響があるのはわかる。それが文字に表れていた。面白い。
chip

chipの感想・評価

3.8
とても静かな映画でした。
ジョージア映画、いくつか観ていますが…
スクリーンで観たのは初めてです。


赤毛の作家エレネは見るからに自由奔放な感じがしました。
79歳、娘夫婦と同居。
そこに夫婦の姑ミランダが来て。。
前情報は何もなく観て…
痴呆が進むミランダだけど、いつもスーツを着て髪をきれいにアップしている、
どうして?
それが不思議でならなかった。。
話が進むうちに、昔彼女が党の役員だったことがわかり、なるほどな~って、頷いた。
彼女の頭の中で時間が止まっている。


自由を奪った側のミランダと奪われたエレネ…


「失われた時を求めて…」
それはソ連加盟時代に政治が人々の自由を奪ったこと。。


時代に翻弄された国民の苦しさはずっと残るんだろうな…
ウクライナ情勢を思い、世界中に平和が戻ることを願います。


60年前の恋人から来た「Happy Birthday」の電話…
なんてステキなんだろう!
エレネはまたつらい時代を思い出すけれど…
街角のダンスがキラキラしていました。
彼の低音の声で歌うエンディングも良かったです。
エレネと一緒に、これから金の糸で過去をつなぎ合わせるのでしょうか。。

いつもおばあちゃんと一緒の孫がかわいかったな~
初めてジョージア映画を観たかもしれないかも

孤独をきっかけに過去と今の自分と向き合うことになった79歳の女性の物語

旧ソ連時代の話を主軸にゆったりとした日常描写がほとんどを占めるなかで随時挟み込まれるシリアスな心理描写がすごく効果的

正直歴史的な知識がないとついていけないところも多々あるのですがこのご時世だからこそ観る価値のある一本だと思う
レク

レクの感想・評価

3.8
79歳の誕生日を迎えた女性作家にかかってきた元恋人からの電話。

「失われた時を求めて」
財産と重荷である過去を継ぎ合せて見据える未来。
ジョージア激動の時代を経験した91歳の女性監督ラナ・ゴゴベリーゼだからこそ描くことのできる"老い"と"愛"へのアンサー。
「過去があっての今の自分」を優しく肯定してくれた。
木蘭

木蘭の感想・評価

4.5
 トビリシの旧市街を舞台に、美しく柔らかな光と色彩で描かれる老いの喜びと悲しみの物語。
 
 ゆったりとしたテンポで、大きな展開があるわけでは無い物語を描き出すのだが、一枚の絵を見ているかの様な画面と、そこに映し出される人も物も、歳を重ねた深みと美しさに満ちているが故に飽きさせない。
 ヒロインのエレナが暮らす19世紀に先祖が建てたという古い共同住宅が主な舞台になるのだが、とにかく全ての舞台装置が美しい。

 内装や調度品、食器や小物、植物、それにヒロイン自身や彼女の身に着ける服装が艶やかながら品が良く、時代を重ねながらも彩りを失わない美しさに満ちた姿を、鏡や窓を効果的に使ったカメラワークで切り取っていく。
 住宅の外観も建物自体が味わい深いのだが、昼間の白っぽい光から、夜になると一転して色とりどりの光が瞬き、向かいの部屋の若いカップルの痴話げんかも、まるで映し出された映画を通して過去の思い出を見るかの様に描かれて切ない。
 エレナが劇中で曾孫と一緒に作っていたり、母親が作ってくれたという様々な人形が出てくるのだが、それがまた実に魅力的。

 物語は79歳の誕生日にいきなり電話を掛けてきた古い恋人のアルチル(独居老人とは言え、二ヶ月前に妻を亡くして寂しいから元カノに電話って、どうかと思うぞ)とのプラトニックなロマンスと、彼女の家に同居を始めたアルツハイマー病が進行している娘婿の母親ミランダとの対立が軸になる。
 監督の経歴を紐解くと、ヒロインが監督自身をモデルにしているのは明白だし、アルチルも彼女の亡き夫をイメージしているのだろう。そして、彼女とは真逆の性格と人生を歩んで来たミランダも、実は監督自身の別の一面の投影の様に思える。

 ヒロインを通して語られる・・・過酷な年月の中で経験した悲しみや喜び、齟齬や葛藤、後悔、その全てが豊かな人生と受け止め、つなぎ合わせてこそ、今をより良く生きていけるハズ・・・という老成した監督のメッセージはもっとも・・・もっともなんだが、正しく(実際かなり優秀で人々からの支持も今なお厚い様子が描かれている)誇り高く行動したハズなのに、その行動の結果に実は深く傷付いていたミランダの受け止めきれない悲しみの方が、心に残ってしまうんだよな・・・。

 そして不自由な社会でも、老いでままならない身体であっても、想像力だけは自由だ・・・と、象徴する様にヒロインは過去と現在の二人が踊り続ける夢をみるのだけど、そのシーンだけが今一つ垢抜けないというか、見劣りしてしまうのは、瑞々しい夢を描けるのは若者の特権・・・という現実なのだろうかと、悲しくなってしまった。

 老いの喜びと悲しみに満ちた映画だった。
KKMX

KKMXの感想・評価

4.0
 ジョージアの91歳の監督が描く、老境における過去の統合についてのガーエー。

 本作はとにかくまったりとしたムードに、文学かぶれの気取った雰囲気が非常にタルかったです。特に演出はかなり古臭く(ラストの光の中のタンゴとか)、さすが91歳の監督作品だなぁとゲンナリしました。
 一方で内容は悪くない……というよりも、静かな作品なのに伝わるものは相当シビアでした。


 老作家エレネの家に、娘の夫の母親であるミランダがやってきます。ミランダは認知症で一人暮らしが難しくなったから息子が引き取ったのです。ミランダは、かつてソビエトの高官でした。そして、エレネは反骨の作家で、ソビエト政府に作家としての活動を抑圧されていました。いわば、エレネは仇敵と暮らすことになったのです。
 そんなエレネの元に、昔の男・アルチルから電話が掛かってくる……というストーリーです。

 エレネの母親はソビエトに弾圧され、娘と引き離されてシベリアかどこかに抑留されたそうです。これはゴゴベリーゼ監督自身の経歴を反映させているそうです。そんな中でも、怒りを抱えてミランダと共存しようとするエレネの姿勢はなかなか凄味があります。
 一方、ミランダは昔の経歴を鼻にかけるようなムカつく輩です。ソビエトの高官として組織のために粉骨砕身してきたことを誇りに思っています。しかし、それがエレネの人生を狂わせたことを知り、ミランダの心に大きな亀裂が生じます。


 過去との向かい合うことや恩讐を超えていくことの尊さを描いた作品なのですが、個人的にはミランダの惨めさが哀れでした。
 個人と組織という問題に向かい合えずに来た人間がどんな末路を辿るのかを冷徹に描いているように感じ、同時にミランダが属していたソビエトという組織でそんな向かい合いが許される訳がなく、その不条理さや非人間性も伝わりました。

 組織は組織の価値観の元動くので、個人を抑圧することは構造的にありがちです。しかし、そこに組織人が疑問を持つか否かはめちゃくちゃ重要で、疑問点が生まれればより良い方向にアップデートできる可能性が生まれます。組織が健全に成長するためにも、組織人とくに管理職がそのような視点を持つことが大切なんですよね。組織の価値観に盲従するか、ひとりの人間として組織に属しながら向き合うか。この態度がその人の人生を変えていくし、またその人が属する組織をポジティブに変え得る可能性もあるのです。
 ミランダの態度からは、組織に盲従し、それ故に評価されてきた姿が浮かび上がります。

 しかし、粛清の嵐が吹き荒れたこともあるソビエトで、葛藤を抱いたところで何も変わらず、それが表面化すれば粛清される可能性もあるワケです。そのような中で生きるには、組織に盲従するしかないでしょう。だからこそ、ミランダは罪悪感を抱き続け、密かに社会貢献活動へコミットしていたのだと思います。弾圧に寄与していることを自覚していたから、罪滅ぼしですよね。

 とはいえ、それでも組織内で強権的に振る舞った自分からは逃れられず、罪滅ぼしもあくまで気休め程度だったのでしょう。自らの良心に背を向けて生きざるを得なかった人間は、老境にあっても自らの人生を総括し、統合することが難しいのではないか、と本作を観てしみじみ感じました。その意味では、弾圧を受ける側も、弾圧をする側も悲劇ではないか、としみじみ感じます。


 本作はエレネ、そして元カレ・アルチルという、弾圧されても自分を生きた人たちの統合の物語でもあり、非常に美しく感動的ではあります。しかし、俺の心を射たのはミランダの悲しみでした。『処刑の丘』でも裏切り者で生き残るが苦悩するリューバクに興味を持ったので、大いなる不条理に巻き込まれて、自分の意志に殉じるよりも状況に屈服して心を殺して生き残る人に関心があるのかもしれません。


【オマケ】
 お久しぶりとなります。少し体調を崩したり、新年度で新たな事業に顔を突っ込んだりして結構バタバタしておりました。
 今後も常時ログインするというより、変則的に顔を出すスタイルになると思います。それでもよければ今後もよろしくお願いします🥘
tjh

tjhの感想・評価

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最終日に駆け込んでいって見た。穏やかに時間の流れる渋くて含蓄に富む映画だった。また年齢を重ねてから見たい。エレナとアルチルが歌詞について揉めるシーンとかが印象的。
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