お互いに愛してない訳ではないけど、ときめきを求め、ネットで出会いを求めてしまう夫婦フレッドとデビー。二人の生活スタイルも男女が逆転しており、デビーが外で働き、フレッドは小説を書きながら家のことをしている。美人の妻はすぐに素敵な人と出会いがあるが、逆にストーカーになったり、フレッドが会った相手からは金品を請求されたり。。

　物語は至ってシンプルであるがその見せ方は非常にユニークである。不倫相手に会う瞬間にお互いが来るのでは？と思わすようなネットでのやり取りを夫婦を交互に見せ、同じ時間に二人とも不倫相手に会うかのように交差させていく。会う直前には焦点をぼかし、意味深に二人のエピソードを交差させることで、その先にいるのは夫なのか？妻なのか？と思わせるのだ。普遍的な夫婦のすれ違いには共感できる部分が多く、二人の間にいつも子供が配置されている。何もわかっていないようで、すべてを見ている子供が居て、何も質問することなく、ただ黙って静かに会話を聞いている。何も言わないのは、わからないからではない。言えないのだ。そんな雰囲気を知らぬ間に作ってしまっていることに大人はいつだって気づくのは後になってからだ。

　出会い系サイトのやり取り、チャットのやり取りが文字のより画面で綴られるが、それは夫側からであり、妻側にもそんな相手がいたことは終盤になって明かされる。不倫はするけど、離婚する気はない。なぜなら、そこにしっかり愛があるからだ。いつもそこにあるからこそ、その大切さに気が付かず、それでも不倫をすれば罪悪感を感じる。二人の仲介役となるのが妻の兄であり、フレッドの親友である。お互いの不倫を知ってしまう男は、すでにバツイチであり、自分のようにならないようにと二人を説得する。妻の親友も違う意味で二人の間の板挟みになり、お互いの存在を失いそうになったとき、大事な物に気が付いていくという王道な展開を見せつつ、直前で裏を返していくのだ。

　いやそっちのほうが現実的で、リアルなのかもしれない。つないでいくのは非常に難しいが壊れるのは一瞬なのだ。頭で描く理想がヴィジュアル化され先行して観客に見せることで、よりうまくいかない現実が切なくもリアルに響き、唐突なラストから想像する未来は、観客のそれと重なりあうのだろう。時間を重ね、年齢を重ねるごとに人は素直な気持ちを言葉にすることが難しくなる。簡単なことこそ難しく、簡単なことこそ大事だったりする。出会った頃の気持ちを忘れないで。それはいつだって呪文のように唱えてるけど、不満ばかりが目についてしまうのだ。しかし出会って結婚したからには、そこに何か目に見えない物があると信じたい。

不倫とか浮気とか大っ嫌いだといいながらこういう映画みる私って一体…
決して憧れてるとか願望があるとかではなくて、多分反面教師にしたいんだと思う。
でもこういう映画みると、そうは言っても夫婦二人の関係とか、環境とか、心情って私がその状況に置かれていない分理解できなくて、もし同じように倦怠期で、うまくいってなくて、暇が寂しくて、なんて状況におかされたらどうなっちゃうんでしょうね。
作中、奥さんの上司が旦那さんと２０周年を祝うわ、というシーンがあるんだけど
奥さんは「なぜ続いたの？」と問うと
その上司の奥さんは言うのよね
「お互いの努力よ」と

お互いの努力。話し合う努力、歩み寄る努力、許す努力。
なにもしないでいい関係が長く続くことなんてないよね。


ネット不倫なんて、探そうと思えば会おうと思えばいくらでもだから怖い怖い。
それよりも、親友の友達と寝るとかまじないっすわ、ほんと苦笑
浮気大好きなお兄ちゃんもガチギレ当然だわ
男は快楽
女は寂しさ
取り返しつかなくなる前にまず話し合え

それにしても、心の内を話せるチャット相手がお互いのパートナーで、お互い気付かず惹かれあう、って
ユーガットメールかよ笑
まあそんな夢恋物語じゃないけどね
不倫ことも妻の親友とのことも全部話しちゃってるしな。ドンマイ。

映画としては、私はきらいではないです。めっちゃ評価低いけど、みんな。

仲良くない訳じゃないけど、なんとなく物足りない夫婦が子供そっちのけでそれぞれネット不倫にハマるお話。
ほのぼのというかコメディタッチなんだけど、空虚な展開が不倫の不毛さを浮き彫りにします。

それぞれがネットでチャット相手と会話するのですが、もしかして夫婦がネット上で他人として偶然出会ってるんじゃないかみたいな演出があって、やっぱり夫婦は運命の糸で結ばれてるの⁈みたいなね。
それなりに頑張って作ってるんだけど、まあたいして面白くないです笑

あと、夫の方の不倫を滑稽に、妻の方の不倫をロマンティックに描くのはメリハリをつけるには良いけど、男としてはモヤモヤしますね。