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クトゥルフの呼び声/コール・オブ・クトゥルー

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『クトゥルフの呼び声/コール・オブ・クトゥルー』に投稿された感想・評価

3.7
ラヴクラフトの作品の映像化、独特の狂気を堪能できるモノクロサイレント映画、かなり古く感じるが、狙って作った2000年代の作品、

ただモノクロで撮っているだけでなく、限りなくサイレント映画時代に撮った風な撮影をしている、

物語もほぼ回想ではあるが場面展開が多く、謎に満ち溢れている、様々な話が“繋がっていく”のだが、観ている側にはその様な感覚は無く、ただ不思議な短編を観ている感覚、そこはかとなく言い知れぬ狂気が付き纏う、

低予算ではあろうが、それなりの特撮やしっかりしたセットがあり、ラヴクラフトの世界観を再現しようとする“気概”を感じ取る事が出来る、

終盤のシーンは特撮にかなり気合が入っており狂気が滲み出ている、

独特でとても良い雰囲気を纏った作品、
ラブクラフトのホラー小説「クトゥルフの呼び声」を1900年代初頭を思わせる白黒の無声映画で実写化。電源を使わず会話とサイコロで行う同名テーブルトークRPGの原作小説であり、SANチェックやSAN値直葬といった言葉に聞き覚えがある人も多いかもしれない。

小説やTRPGで本作に馴染みがある人にはレトロで剣呑で冒涜的な雰囲気は垂涎もので、神話技能ロール1d6をガンガン振りたくなる良作。CGを使わずあえてチープでファンブルな特撮を使うのも制作陣の作品愛が窺われる。

ただし日本語化されていない邦題伏し難い作品なので他の言語(英語)技能が初期値だと、眠さとのPOW対抗ロールが発生するので注意。



……ここまで読んだあなたは、神話を語る奇妙な本作品を信奉し未知の言葉を書き連ねる狂気を孕んだ深淵なる異端集団が、あなたの身近なレビューサイトに潜んでいることに気付き戦慄を覚える。
SAN値チェック1d100ロール、お願いします。
怪奇小説家H・P・ラヴクラフトの代表作「クトゥルフの呼び声」(1928)の初映画化。愛好家組織「H・P・ラヴクラフト歴史協会(HPLHS※)」が同作を忠実に映画化しようと製作。原作が書かれた1920年代の雰囲気を再現するため、当時の映画を参考にモノクロサイレントで制作。

低予算ではあるのだが、映像化への情熱と原作者へのリスペクトがひしひしと伝わってくる力作。悪夢や怪奇小説家H・P・ラヴクラフトの代表作「クトゥルフの呼び声」(1928)の初映画化。同作を忠実に映画化しようと愛好家組織「H・P・ラヴクラフト歴史協会(HPLHS※)」が製作。原作が書かれた1920年代の雰囲気を再現するため、当時の映画を参考にモノクロサイレントで制作。

低予算ではあるのだが、映像化への情熱と原作者へのリスペクトがひしひしと伝わってくる力作。悪夢や巨大遺跡ルルイエを「カリガリ博士」(1920)のようなドイツ表現主義的セットで表したのは実に上手い発想。魔物クトゥルフはコマ撮りアニメーションで再現されていて、全編を貫くハイキー撮影により見えにくいのがかえって怪しさを増幅させている。狂信者たちの秘密儀式にも同じで、禍々しい禁断のムードが満点だった。

小説の愛好者であればビジュアル化は大きな夢と言える。本原作は現在でこそ田辺剛によるコミック化(2019)がなされ世界的に評判になっているが、2005年の段階で本作を観た愛好者たちはさぞかし喜んだことだろう。一般の映画ファンからも好意を持って評価されており理想的な映画化だったのではないか。

あえて厳しいことを言えば、当時のビデオによる撮影なのが惜しい。フィルムで撮っていればパーフェクトだった。現在の2Kカメラであればより完璧に近づけただろうと思う。HPLHSでは2011年にラヴクラフトの「闇に囁くもの」(1930)を映画化しているので、どのような仕上がりになっているか観るのが楽しみだ。

なお劇伴は、ロジャー・コーマン監督によるラヴクラフト作品の初映画化「怪談呪いの霊魂」(1963)の劇伴曲をオマージュしていた。

※HPLHS=The H.P. Lovecraft Historical Society (H・P・ラヴクラフト歴史協会)

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