(特集 ベルリン派の作家たち) マティアス・ルートハルト監督作品。何の断りもなく一人で伯父一家のもとに転がり込んできた青年が引き起こす一家の関係破綻。ピアノの猛練習をしている、この家の息子の歪められたキャラも変で興味を惹く。居候青年と従兄の母との関係はそれほど扇情的には描かれず、むしろ既に心に傷を負っていた彼の心理描写が実に丁寧で手に取るように伝わってきて嬉しい。彼の外傷の意味も興味深く考えさせられる。秀作。

大昔に観たけれど最近またベルリン派が気になって一応記録しておく。ほぼ覚えてない。
良かった記憶はないのだけど、独特の空気感のみかなり鮮明に残っていて気になっている。