四年前のアテフラのムレ特集にて。

偶然出会った同じ名前、同じ格好の二人の女の子の話。ジャンプカット多様、意図的なＢ級感、映画ネタ満載（二人は学生で映画の論文を書いてて、サミュエル・フラーがちょっと出てきたり、最高の監督はだれかとか会話したり）など、典型的なヌーベルバーグだった。

というわけで、なんかあざとくてまったく乗れず。二人がエッフェル塔を眺める遠景のショットと、トイレの棚に手をかけて背が届かなくて、便器に足を突っ込むクダリだけはいいかな？と思った。

同じ服装で同じ名前、出身地の田舎具合も境遇も同じ、ただ身長は片方の方が5インチ高いっていう2人が出会って仲良くなるけど、その5インチが象徴するような違いの積み重ねで仲違いしてくような話 それ以外は皮肉っぽい会話やシチュエーション、成り行き任せの展開が続くし、映画内で起こったことが登場人物の誰にも映画的な変化を特に及ぼさないまま終わる それ象徴するようにオープニングもエンディングもない 確実に何かを見たはずだけどなんも見てない気もする感じ

• #ヌーヴェルヴァーグ
• #カイエ派

ラストの切り返しは凄いけれど他は特に驚きがない。