【昭和の時代劇は自由すぎて謎に感動】
「徳川女刑罰絵巻 牛裂きの刑(1976)」の牧口雄二監督作品。
ニューシネマの風を感じてしまう時代劇でございます。

明治時代に実在した『高橋 お伝(たかはし おでん)』さんをモデルとしたメロドラマ。
と言っても「俺たちに明日はない(1967)」みたいな、破滅に向かって突き進む愛の物語でした。

ジャケット写真のイメージとは違い、終盤以外は間の抜けた劇伴と共にわちゃわちゃしたコメディ調のストーリー展開です。
登場人物全員のテンションが異様に高くてうけるw
お伝さん役の東てる美さんが凄く可愛いくて見入ってしまう。

女の子の初めてを捧げたお相手(伊吹吾郎さん)と引き離され自暴自棄になり行きずりの仲間と強盗などで生計を立てたり、挙句の果てにはショットガンぶっ放し国家権力(警察)を撃ち56す闇堕ちお伝さん。
和装とショットガンの異種混合に文明開化の音が聞こえた気がした。
(たぶん幻聴)

後半はスプラッター描写ありで私得でした。
白い下着に飛び散る血しぶきの赤が美しい。
仲間たちも銃に撃たれどんどん悲惨な状況に…。

そして最後は降りしきる真っ白な雪景色の中、初めて恋した伊吹さんに斬首される運命の巡り合わせ。
こんなに哀しい再会はないよね。
今までのハイテンションとは真逆の切なく残酷なお伝さんの最期。
自業自得とはいえ切なかったな。

愛と哀。そして美とグロ。
喜怒哀楽の感情がたっぷり詰め込まれた、
熱く激しく駆け抜ける破滅の美学。
そして時にハッとする奇跡のようなカメラワーク。
何という強引なバランス感覚なのでしょう。
牧口監督にコアなFanがつくのが理解できた気がいたしました。

• #牧口イズム
• #恋愛映画
• #バディ映画
• #エログロ
• #闇堕ち
• #キチガイ
• #東映
• #ショットガン
• #70s
• #約60分
• #Toineと時代劇
• #Toineとカタストロフ
• #Toineとロードムービー
• #Toineの感想文

明治に実在した日本最後の斬首刑の
女をモデルにしてるらしい。
色んな男翻弄したいわれてるが
実は悲しき女の人生。
てか最後って女の人だったんだ！！

映画は超狂ってる！！
ひゃっほー！！みたいなのり。
ピンク映画のとこにあったけど
ピンク映画なのかな？ってくらい
ぶっとんでたけどね笑！！
あの棚も楽しそうなの沢山あった！笑
まぁピンクもぶっとぶが主きよね。

68分でめちゃくちゃ楽しかった！！
さらっと見れちゃうのに濃厚！！
裸のシーンも多々あるけど
ユニークなオープニングに
ユニークな仲間と流れで
かなり楽しめちゃう！！

ウブな女の子がゲスに開花していき
銃撃合戦とかまさか始まるからね笑
しかもめちゃくちゃ命中
警察殺しまくる。
一途だったり一途じゃなかったり
日本の昔の邦画も本当
子連れといい狂ってるよね笑！！

血桜のような
そんで雪景色に舞う女の首は美しい。

愛し愛された男にってとこも◎🙆‍♀️

牧口雄二らしいリリシズム溢れる男女の逃避行劇であり、エロ映画でもある作品。

たしかに展開は安っぽくドタバタしてるがこのような奇妙なセンスを発揮できる牧口はやはりモノホンの映画作家だなと。

独自の観点から若者たちのアナーキーな疾走を東映らしいジャパネスク色豊かに描いた純活劇といった印象もある作品。

カルトの代名詞『女獄門帖・引き裂かれた尼僧』ほどではないが、不思議と観ていて不快感は無かった猟奇趣味を其処彼処に感じる明治末期を舞台にした青春グラフィティーとなっている。

個人的には大満足！💯を献上したくなる出来栄えだ。😉