日本侠花伝の作品情報・感想・評価

日本侠花伝1973年製作の映画)

製作国:

上映時間:147分

4.0

「日本侠花伝」に投稿された感想・評価

mmm

mmmの感想・評価

4.0
真木洋子と男がセッスクおっぱじめて、その横でクシャミを我慢する任田順好がハイライト。

ラストの殺陣の血飛沫はちとやり過ぎなレベル。
『炎のごとく』よりは面白いといえ長すぎるし加藤泰の衰えも感じてしまう。
任田順好がとても良いキャラをしているのに(飯屋の親父との会話は最高に粋) 、前半でいなくなってしまうのは勿体無さすぎる。
任田がいなくなってから映画のテンションも明らかに落ちている。
真木洋子が拷問されるシーンの迫力の無さもちょっと酷い。

最後の立ち回りで渡哲也が敵のボスを殺したときに、物凄い毛むくじゃらのおっさんが画面を塞ぐので吹いた。
すんげえ血吐いてるし何なんだアレは。
脚本構成そっちのけ、加藤泰美学の暴走。

画面の奥で渡哲也が敵ボスを倒してるのに、画面手前で手下が血を吐いて惨死してる顔が大写し。
もう頭おかしいだろ。
長い。
見始めてすぐに、これは長いなと気がつく。冗長。
ですが、素晴らしいシーンもたくさんある。ホントにたくさん見どころある。
真木洋子はたしかNHK朝ドラのヒロイン出身だけど、すごいね。これ以外に何か、作品があるのでしょうか。
くずみ

くずみの感想・評価

4.0
やりたい放題。任田順好と菅井きん、笑いと紙一重の宇和島パート、突然のふんどし祭。渡哲也の目力。
kkiyoto

kkiyotoの感想・評価

4.0
加藤泰が長年暖めていたオリジナル企画らしい。一般的な任侠映画的シナリオでもなく、途中からあまりセリフも聞き取れず内容あまりわからなかったんだけど、とにもかくにも演出が炸裂している。渡哲也との列車での出会い、前半最後の断崖絶壁で風に揺れる日記、拷問、走る馬の下に据えられたキャメラ、岩場での決闘、血まみれのラストキス。久々に終わった瞬間腰が抜けて立てなくなった。
決して出来がいい映画ではないと思うんだけど、情念溢れる演出の数々に見事に打ちのめされた。そしてそれに応える俳優たちの見事さ。エキストラに至るまで素晴らしい。主演の真木洋子は恥ずかしながら存じあげなかったのだが、序盤と終盤の顔がまるで違う、そして身体というか肉体に宿った怨念のようなものも感じた。
スマートさより、型を破れった思いが溢れでているこういう映画には心底憧れますね。
ザ、巨匠のやり過ぎ映画。
東京

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3.6
渡哲也が拳銃とライフルみたいなの持って雨の中立ってるシーンガンギマッてた
ムチコ

ムチコの感想・評価

4.5
特濃にもほどがあるー
くしゃみのとことかトゥーマッチで興ざめだし、思想が出すぎかとも思うが、それでも序盤のこちらへ向かってくる機関車そのままのような勢いが好ましい。

極端なローアングルを生かして、足袋のまま駈け出す、手をつなぐ、手先足先に暑苦しいほどの情感。
舟底でくもったコップにお酒を注ぐシーンぎゅんぎゅんきた。赤いトマトと珊瑚のかんざし。

それと、なんといっても任田順好のかなわぬ恋心(そう捉えない人もいるかもしれないけど)。
籠

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4.5
加藤泰特集12本目

5年ぶりで観たが前回の特集で気に入った作品で今回点数が落ちなかったのは今の処これだけの最上位作品で今回もひたすら泣いた。

70年代松竹長尺3作の集大成的仕上がりですべてのローアングルからのワンシーンが凄過ぎる(汽車中 寝床 等)し、雨、雪、汗に加え縛り吊るしまでもが絡み合う。

今迄のヒロインでは出来なかったことをすべて真木洋子に演らせており見事に演っている。

いつもの寵愛さんだけでなく各社から集まった常連問わず名前の覚えられない脇役陣がそれぞれ出番が多く活躍している(武藤章生 遠藤征慈 大村千吉 等)。

曾我廼家明蝶は「車夫遊侠伝 喧嘩辰」にて桜町弘子を奪われてから10年近くを経て真木洋子(ひろこ)と夫婦にしてもらえた。

予定通り浅丘ルリ子で撮られていたら村井博との組合せはなかったし60年代にこれだけのことは無理だっただろうから結果オーライと言えるが姫田真佐久か山崎善弘が組んで誰かが助監督だったら歴史は変わっていたのかもしれない。
瞬殺と長回し。デリケートと凶暴。
真木洋子と渡哲也の宿命は汽車の中の眼と眼の一瞬の出逢いで決まる。すべてがぎしぎし音をたてるような画とカット繋がり。嚙りかけのトマトとスモモの揺れる交換の詩情。ラブシーン以上の拷問シーン。汗と涙と血と雨の最高作。

しかし、70年代初頭大作映画をバンバン撮っていた加藤泰にはオシャレのオの字もない。時代はすでにアメリカン・ニューシネマの時代を過ぎているなか、『人生劇場』『花と龍』『宮本武蔵』『日本俠花伝』といったアナクロ臭漂う題名の映画を若者は好んで観に行ったのだろうかという疑問はいまだにある。
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