明日に処刑を…の作品情報・感想・評価

「明日に処刑を…」に投稿された感想・評価

netfilms

netfilmsの感想・評価

3.8
 1930年代初頭、父を墜落事故で亡くしたバーサ(バーバラ・ハーシー)は、列車に無賃乗車をしながら放浪の旅を続けている。その旅の途中で労働組合の活動家ビル(デビッド・キャラダイン)と恋に落ち、他の仲間と共に共産主義の窃盗団を結成する。労働者を苦しめる鉄道会社に次々と復讐を果たす窃盗団だったが、その行く手には厳しい現実が待ち構えていたアメリカン・ニュー・シネマ華やかなりし72年に撮られたスコセッシの商業映画デビュー作。B級映画の帝王ロジャー・コーマンの肝煎りの元、わずか60万ドルという低予算で撮られた映画ながら、初々しさと生々しさを同時に感じさせるショット群や物語の展開の性急さは、既に並の新人ではない大物の風格さえ漂わせていると言っても過言ではない。冒頭いきなり旋回するヘリを捉えたショットが実に生々しい。お上の言いつけにより、農薬散布をする父親と、それを見つめる主人公の娘の眼差しとハモニカの音に、束の間の平和が差し込んでいるように見えるが、そんな始まりをかき消すような不幸の気配。物語は冒頭から風雲急を告げる。

 今作にはほとんどロング・ショットがない。クローズ・アップ多めの作風は、低予算の制約と観客へのわかりやすさの配慮なんだろうが、列車を前にした時だけ、ロング・ショット多用でフレームの中の強度が増す。特に中盤の列車を両者の境に、主人公を平行移動で追いつめる様子。車輪の隙間から疾走する下半身だけが僅かに見えるショット群は非常に素晴らしい。屋内のシーンのカメラの動き方なんて妙にスタイリッシュで芸術性が高い。無人の室内にカメラが入り組んで突入したと思ったら、当時実際に付き合っていたハーシーとキャラダインの愛の営みを静かに目撃する。これは完全にドキュメンタリーの方法論であって、劇映画の手法とは一線を画す。また銃の扱い方もこの映画を独特なものにしている。西部劇のように抜いた(構えた)瞬間、引き金を引くのではなく、どの場面においても、構えてからのタメが非常に長い。牢獄や貨物車、クライマックス然り、すぐに打たなければ成立しないような場面において、スコセッシは妙にゆったり構えた演出をしている。凄惨かつ苛烈なラスト・シーンのしばし言葉を失う感じは当時のアメリカン・ニュー・シネマの映画群と比べても苛烈を極める。
健一

健一の感想・評価

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激レア作品。巨匠マーティン・スコセッシ監督の'72の作品で監督2作目。....のはずだがDVDの裏ジャケには"商業映画デビュー作"と明記してある。どうゆう事?まっ、とにかくバーバラ・ハーシーが若い!綺麗!美人!かわいい😍!そりゃ共演したデヴィッド・キャラダインもイチコロになるわ(のちに結婚)。現代の巨匠と言えども若かれし頃はお金も時間も信頼も無かったのであろう、かなり荒々しい作り。撃たれて飛び散る血なんて完全にペンキだもんね!だがここから先!もの凄い名作達がどんどん生まれてくるのです。
1930年代アメリカ、ホーボーのバーサは労働組合の活動家ビルと出会い恋に落ちるが……

『カジノ』『沈黙』
『タクシードライバー』の
!!マーティン・スコセッシ監督!!
の超初期長編作品。
TSUTAYAプレミアム無料期間中に動画配信にない好きな監督の作品を鑑賞。


「どこに向かってるの?」

「わからないわ」

誰かが言っていた通り、スコセッシ監督版低予算『俺たちに明日はない』だ。
初期から彼らしい暴力描写と芸術性を開花させていることが確認出来るのでファンは見るべき作品なのは間違いないが、忘れては行けないのは今作は低予算映画を量産する父ロジャーコーマン製作なのだ。映像の端々から伝わる低予算っぽさを楽しめるかどうかで評価が変わってくるだろう。
またアメリカンニューシネマ時代真っ盛りなので、結末に向けて可哀想な展開になってくるのも仕方ないだろう。

キャストはちょくちょく知っている
ヒロインのバーバラハーシーは絶妙に美人過ぎない魅力を持った方。カンヌ国際映画祭連続受賞してるらしいけどその片鱗は特に見えません。
あとは『キル・ビル』のビルことデビッド・キャラダインがビル役で出てます(紛らわしい)
ここからとられてるのかな?
この2人のセックスシーンは実際にセックスしてると本人達が言ってるんだとか(いらん情報)

まぁ近年の監督の名作と比べればアラが目立つが見どころは満載。
特にラストは見逃すな!
スコセッシ監督はちなみに敬虔なクリスチャンです!

スコセッシ監督好き、アメリカンニューシネマ好き、そして本当にシてるらしい例のシーンを見たい方にはオススメの作品。
さと

さとの感想・評価

3.5
邦題がラストに引っ張られすぎな、、
俺たちに明日はないの4人版みたいな感じ

全編通してちょっと退屈だったけどラストで一気に目が覚めた。
そのくらい強烈な終わり方でした。
SexyPonyo

SexyPonyoの感想・評価

3.0
コーマンがニューシネマを真似て撮ってたギャングものと似たようなテイストだけど、ラストだけは妙にバイオレント。キリスト受難をイメージしたようなラストはスコセッシらしい、ってことでいいのかな?
散水夫

散水夫の感想・評価

3.2
アメリカン・ニューシネマ。あまり目立たない作品ではあるけど、一見の価値はある。犠牲者が英雄視されていた当時のアメリカ映画を象徴するようなラストシーン。
CK3

CK3の感想・評価

3.9
マーティン・スコセッシ商業的最初の作品
制作ロジャー・コーマン

味のあるカントリーミュージックと美しいアメリカの情景
1930年代を舞台にしたアメリカンニューシネマ

若きデビッド・キャラダイン演じる活動家のビルと恋に落ちる純真無垢な少女バーサをバーバラ・ハーシーが好演、時代設定は違えどヒッピーっぽい自然体な感じがいいし脱ぎっぷりもいさぎよい。

牢屋で出会うボン、ハーモニカを吹いての登場はセルジオ・レオーネ「ウエスタン」の影響か?

ラストシーンではスコセッシらしい衝撃演出に救われる。

出会・別れ、常にキーになるのは貨物列車

ビルと列車を裸足で追いかけるバーサが印象的だった
くぼ

くぼの感想・評価

2.4
アメリカンニューシネマ?雰囲気は好きだけど、くぼには難しかった。
タクシードライバーはめちゃくちゃ好きなんだけど、また違った。
ILC

ILCの感想・評価

5.0
スコセッシのベストその2。ラストの銃撃戦は大袈裟ゆえに残虐性が増して魂が震える
スコセッシの初期作
ストーリーはストレートなアメリカンニューシネマ。
4人のキャラクターがどれも魅力的で引き込まれた。特にハーモニカ吹くのがうまいボンが好き。
バイオレントな銃撃描写と、磔シーンなどのキリスト教的イメージからみることができるように、スコセッシの作家性がこの初期の作品からしっかりと出てるのは面白いなと思った。

あとショットガンのかっこよさに改めて気づかされました。
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