東京から転校してきた小田切亜季と島で育った松丘珠子は、共に中学3年生。亜季は、所属していたソ フトテニス部で心に傷を負い、東京での母と姉との生活から離れ、別居中の父・雅也の元へやってきた。 そんなこととは知らない珠子は、亜季にソフトテニスを教えてほしいと持ちかける。珠子の熱意に押され、 亜季はまたラケットを握ることにした。 しかし村にテニスコートはなく、二人は廃校の荒れた校庭にコートを作ろうとする。その矢先、村役場が廃 校を売りに出す計画が持ち上がった。その担当になった役場の青木は東京で挫折して戻ったUターン 組。悶々と過ごすなか、亜季と珠子が一生懸命コートを作ろうとしている姿に打たれ、その噂を聞きつけ た、島の“仙人”こと八重婆と共に計画を阻止しようとする。 ある日、練習会に参加した二人は、他の人達との実力の差に愕然とする。練習会に来ていた亜季の父の 友人で、ソフトテニス実業団でコーチをしている西園寺馨が、落ち込む二人にアドバイスを送る。 村の人達にも協力してもらいコートが完成し、 青木がコーチを買って出て本格的な練習が始まった。周 囲の大人たちに支えられ、亜季・珠ペアは初めての試合に臨んだ―。
山と田んぼが広がる木村町。方言丸出しの中学二年生右田そよの通う、小中学生あわせても全校生徒たった6人の分校。そこにある日、東京からかっこいい大沢広海が転校してくる。初めてできた同級生との、…
>>続きを読む長崎県波切島。12歳の奈緒子はその島に喘息の療養で訪れていた。彼女はそこで、走ることが大好きな10歳の少年・雄介と出会う。だが、その出会いは悲しい出来事に変わってしまう。両親と釣り舟で沖合…
>>続きを読む両親が離婚し、母の故郷である山口県の瀬戸内にある小さな島で暮らすことになった小学4年生の凪(新津ちせ)。母・真央と、祖母・佳子と一緒に、佳子が医師をしている島唯一の診療所で暮らしている。普…
>>続きを読む大型ショッピングセンターの進出で客足減少に苦しむ家族経営の和菓子店「とら屋」に、東京で暮らす次女 奈美江(吹石一恵)が帰ってきた。家族とはいえ、母 惠子(市毛良枝)と父 眞平(西田聖志郎)…
>>続きを読む心に問題を抱えた若者を受け入れ共同生活を送る“もみの家”に、16歳の本田彩花がやってきた。不登校になって半年、心配する母親に促され俯きながらやってきた彩花に、“もみの家”の主・佐藤泰利は笑…
>>続きを読む中川かなたは14歳の中学⽣。両親の離婚により、転校した学校にも馴染めず⽇々を過ごしている。夏休みに⼊り、かなたはやることもなく⺟・奈保のスナックを⼿伝う毎⽇。そんなある⽇、⺟から「夏休みの…
>>続きを読む珠紀は父の墓参りで帰省し子供の頃を思い出した。ニホンオオカミを探しに森の奥深くへ入っていった事を。それは子供にとって、大きな冒険だった。これはニホンオオカミを探し出すという夢を見た、子供と…
>>続きを読む(C)「案山子とラケット」製作委員会