ショップで一本200円で売っていてブラピも出ているし、彼目的で買ってみることにした。

始まって早々ブラピ風なお兄さんが二、
三人出てきて、「えっ。。。どれ。。ブラピ？この人だよね？なんかフケた？」と勝手に納得していて思い込みで出演させたところ。

なんとブラピは一切出ていない、まったく知らないB級フューリーでした( ；∀；)

それは置いといて、戦争映画は個人的に暗い気持ちになってくるのであまり得意ではないのだけど、この映画は僕のような戦争映画初心者には向いてる作品です。

ストーリーはナチス崩壊後のドイツでいまだに抵抗を続ける残存したドイツ軍と最後の攻撃をしかけるアメリカ軍、戦車ヘルキャットの戦いと言ったところ。

戦車がメインなので、戦車の構造、大砲キャタピラーの音、読み合いの撃ち合い、戦況が変わるたびに階級が上がったり新たな作戦が生まれたりありきたりではあるけどそれなりに楽しめます。

もうひとつはアメリカの黒人差別や人種差別が戦争中でも問題になっていたのが分かります。
同じ仲間で同じ戦友であるはずなのに仲間ではない、それによって争い合いとか殺し合うこともあったんだろう。

黒人はどれだけ戦績を残していても、勲章すらもらえない時代に捕虜や弱者の扱いは僕らでは想像できない。
周りまでもが差別をするなかでもちろん戦車内の仲間でさえもそうなわけで。

それが戦車の戦いを通して互いを尊敬し合い過去のつらい記憶を乗り越え、同じ水筒でのどを潤せるような友情に変わって行くところや敵国であっても同じ人として助けてあげる優しさが垣間見えることに、素直に感動しますが良かったのはここまでだった。

戦争だというのに緊張感のない会話ばかりでまるで戦いのハイライトを見ているようでストーリーに集中できないし、戦車の構造や戦いもまったく小さなものでリアルさは皆無。

タイトルもふくめて史上最大の決戦と嘘を言っているのが残念でならない。
メッセージ性はすごく良かったけど、やっぱりB級映画でした。

超大作“フューリー”のパチもんかと思いきや、その邦題のお陰で損をしている典型的な良作。あっちは、米軍戦車シャーマンでこちらはヘルキャット戦車が共に終戦近くにドイツ軍隊のパンサー戦車と戦う。また、あっちは、シャーマン戦車に“フューリー”という名前を付けており、こちらは暗号名が『復讐の女神＝フューリー』という相似設定であることは間違いない。しかしながらハリウッド俳優０がかえって結構リアルな描写を生んでいる。両軍の戦車の動きが実際のビデオカメラで撮影したかのリアル感。ストーリーはありがちながらテレビの二時間ドラマとしては十分。人種を乗り越えた友情なども絡めた物語に仕上がってます。近所のTSUTAYAではいっつもレンタル中でしたがやっと鑑賞出来ました。

フューリーのぱくり第三弾、とりあえず戦車見るぞ〜！という期待は散々に打ち砕かれましたが…
これは良い作品でした。
(柳の下のドジョウを狙った奴、謝りなさい！この邦題許さない‼︎)
戦車〜♡よりも、人種差別問題を大きく投げかけられてそちら側へシフト移行せざるを得ません。
黒人軍曹の父親の話、こんな事もあったのでしょうか？
同じ国民なのに肌の色が違うだけでも差別、肌の色は同じでも国が違えば敵。
黒人部下達を無謀な偵察に行かせる上官。
人質にされた部下を撃ち殺すドイツ将校。
戦時中でも民間人になら人種問わずに手助けする兵士。

ヒトラー死後の大戦末期が舞台なのに、終戦は、平和な日々は、そこまで来ているというのに‼︎
それなのに様々な人達の思惑が行き違う事が、とても悲しくなりました。

一つの作戦を終えて(さんざん黒人差別されてきた)軍曹と、(黒人蔑視のかたまりのようだった)男がぎこちなく水筒の水を飲み交わし、ぎこちなく話始めるところで涙が滲みました。


フューリーレベルには到底及びませんが、私はこの作品が好きです。低予算っぽい局地戦だらけで、俳優さんも知らない人ばかりなのですが、見終えての満足感はこれがB級？
B級というのは、見終えて怒り爆発！もしくは後悔するものだと思っていました。

※ちょっとだけですが、人に優しくしたくなります…

• #戦車
• #人種差別
• #変な邦題つけないで‼︎