1941 モスクワ攻防戦80年目の真実の作品情報・感想・評価

1941 モスクワ攻防戦80年目の真実2020年製作の映画)

THE LAST FRONTIER

上映日:2021年11月19日

製作国:

上映時間:142分

あらすじ

「1941 モスクワ攻防戦80年目の真実」に投稿された感想・評価

regency

regencyの感想・評価

3.0

このレビューはネタバレを含みます

第2次大戦時のソ連軍とナチスドイツの戦い「モスクワ攻防戦」を描いた作品との事だが、戦史に疎いために全く知らない状態で鑑賞。
ロシア製戦争映画というと、近年の『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』のような派手なエンタメ路線を想像しがちだけど、本作ではソ連軍として出兵したのが訓練中の士官候補生の阿鼻叫喚の地獄絵図が繰り広げられるという、戦争の悲惨さを推し出した作り。『プライベート・ライアン』のようにブラックユーモアに兵士が死んでいくという描写もなく、よりその重みが増している。撮影に使われた戦車なども博物館に保管されていた本物というあたり、さすが軍事大国。
ドラマを盛り上げるためか、戦地に赴く男女の三角関係も並行して描かれるが、これが実に邪魔くさい。これがなければ尺も20分ほど削れて、よりストーリーに集中できたのに…
ただ、戦闘シーンはハリウッド大作にも負けないぐらいの迫力だし、何よりもどうでもいい三角関係を繰り広げた連中に、“落とし前”を付けさせるかのようなクライマックスも嫌いじゃない。
返すがえすも、とにかく余計な恋愛描写さえなければもっと評価できた。
ソ連赤軍の二人の士官候補生が、看護学校のマーシャに恋をする。抜け駆けはしないと約束。二人は前線に送られ、多くの戦友と知り合い、スパイ養成所の上官と知り合うなどのエピソードが綴られる。しかし、後半は救援の戦車が届くまでドイツ軍を食い止めるよう命令が下され、激しい戦闘シーンが続く。ある母親の「母国を護るために闘っているのに、母国は何もしてくれない」という叫びが印象的な、真面目な青春反戦映画。ユーモア皆無、戦闘シーンもスペクタクル的描き方ではないが、戦闘シーンの俯瞰撮影がどこまでも続く恐ろしさはロシア映画の独壇場だ。

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