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徘徊 ママリン87歳の夏

徘徊 ママリン87歳の夏が配信されているサービス一覧

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徘徊 ママリン87歳の夏が配信されているサービス詳細

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徘徊 ママリン87歳の夏

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『徘徊 ママリン87歳の夏』に投稿された感想・評価

3.6
ママリンかわいい人だ。感激屋さんで発する言葉がおもしろい。不穏になってドアを叩く音が拍子を取っていて可笑しい。太鼓じゃないんだから。
娘さんの大変さはわたしも身を持ってよくわかります。が、けっこう言っちゃいけないことを言ってしまっていると思う。このぐらい認知が進んでしまっている人には真実を伝えることが正しいとは限らない。その人が信じている世界、納得できる世界に付き合うことが、安心させて結果的に問題症状が落ち着くことにつながる。
娘を、もう娘と認識できないのであれば、『娘じゃないけれどなんとなく信頼してもいいかな?と思える人』、にならなくてはならない。夫が死んだことを信じないのであれば、位牌を見せて驚かせるよりも、『今は会社に行っている』と言って安心させてあげた方がずっといい。夕方になったら、『お父さん飲みに行っているから、こっちも飲んじゃう?』と言ってもいい。そうやってやり過ごし続けるのだ。自分も垣根を越えたらなんとかなる。
無意識に上からの態度を見せちゃうと、ちゃんと相手に伝わってしまう。大坂人らしくおもしろくしているが、言葉の端や表情、貧乏ゆすり、顔を見ない話し方にイライラが出ているからママリン全部わかっている。なぜ家を刑務所と思うのか?頭がパーになっているからではないと思う。
ボケてもこんな風に自分をしっかり持っている人はなかなか死なない。認知症のタイプにもよるが、従順なおとなしい人は全て受け入れてすぐ死んでしまう。
いずれにせよ必死に生きている。

撮り方がどちらかの肩を持たずにいるところに好感を持ちました。
mi
3.7
よしもと新喜劇的な親子の会話。
ここどこや?あんただれや?にはじまり、警察がくるということは人殺したんか?まで発展。
認知症のありのままをカメラに収めている。
娘の「人間と思わないようにしてる」というセリフからわかるように、現実を受け入れるまで相当な苦労を重ねてきたことがわかる。
「もう死んだ方がええんかな?」からの「政府がちゃんとする言うてはったけどね」とするどい政権批判。
どこかだけはママりんの本音のように思えてならない。
とにかく北浜の人たちが良い人たちばかり。
地域の支えがあると全然違うことのモデルケースでもある。
ママリンの元気さは、確実に徘徊による足腰のパンプアップにあるとは思う。

自分の親、ひいては自分にもいつ降りかかるかわからないと思うと、全然笑えなかったが、娘の的確なツッコミと前向きな発言がみてとれるインタビューでギリギリ救われる。
親の介護との付き合い方の指南書ともとれる。
人生ネガティブだと物事は悪く進むが、ポジティブだと良く進むのだと思う。
「それがいい、それがいいといいました。まる。」
HDD内整理のための消化作品。
ぼけますから〜も観てみるか。。
KUBO
3.5
「徘徊」というタイトルですから、もちろん認知症に寄る徘徊老人をテーマにしたドキュメンタリー作品なのですが、このテーマでこんなに笑える明るい作品は他にないでしょう。強いて言うならば、あの「ペコロスの母に会いに行く」のリアル版とでも言ったらいいでしょうか。全編を通して、笑いながら認知症について考えさせられます。

主人公のママリンは87歳の認知症。娘のアッコちゃんに引き取られ、ふたりで暮らしているのですが、このふたりの会話が抱腹絶倒。「ここは刑務所ですか?」「いいえ、ここはアッコちゃんのお家です。」「刑務所じゃないんですか?」「もう6年も住んでるでしょ。」「え? 6年も?」こんな会話が続いた後、しばらく経つとまた同じ会話が繰り返されます。アッコちゃんの関西弁での軽妙なあしらい方が秀逸で、あたかも究極のボケに突っ込んでる漫才のようなのです。

居間で語らっている時は比較的穏やかなママリンですが、徘徊モードにスイッチが入ると性格が変わります。アッコちゃんにも悪態をついて家を脱出し、すぐに迷子になってしまいます。こんな時に、大阪北浜の人たちの優しいこと。近所の交番はもとより、コーヒーショップやファミレスなど、ママリンが迷っていると地域の目が優しく見守ってくれているのです。

「介護でムチャクチャになるって言う人は、自分の生活がムチャクチャになるって言うんですけど、でも自分の生活がムチャクチャになって一旦ゼロにした瞬間、このふたりで立ち上げていく方がおもしろかったんですよ」とアッコちゃんは言います。「育ててもらった十数年は逆に面倒見るのはしゃーないな」と。

確かにこれは、画廊経営という比較的時間に余裕のある仕事形態だからできる幸せなカタチの認知症介護の一例かもしれません。どの家庭でもできる話ではないでしょう。しかし、認知症介護に対するアッコちゃんの肩肘張らない姿勢や、地域社会の協力のあり方など、高齢者をかかえる私たちにとって「目から鱗」のように参考になること必至です。

実は筆者の祖母は晩年に認知症を患いました。祖母を見舞いに行って「どちら様ですか」と聞かれた時の悲しみは忘れません。その祖母を見て「私はぽっくり死ぬんだ」と生前公言していた母は、宣言通り今年の3月に本当にぽっくり亡くなりました。長年介護されながらも94まで長生きした祖母の方が幸せだったのか、78でぽっくり逝った母の方が幸せだったのか、難しいことです。

電信柱に話しかけるママリン。ファミレスの伝票を食べちゃうママリン。ぬいぐるみとペットの区別のつかないママリン。それでも楽しく会話を繰り返して、辛くない介護を続けるアッコちゃん。笑って笑ってためになる、ドキュメンタリーの傑作です。

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