何だよ「いいにおいのする映画」って。

映画と音楽の融合企画「MOOSIC LAB 2015」でグランプリやら主演女優賞・男優賞など史上初の６冠に輝いた本作。
僕は完全に『復讐のドミノマスク』推しだった(準グランプリ)ですが…ここまでプッシュされているなら見るしかあるまい。。


出たよー、いかにも女の子監督が作ったメルヘン映画ーー！！
ムージックラボの映画ってすぐこうなるよねぇ。。
冒頭シーンから【生理的に嫌い！！】となり印象悪し…。


女子高生レイ（乃木坂４６の秋元真夏似）が幼なじみで初恋の相手カイト(大東俊介似)のオヤジのバンドVampilliaに魅了され…
憧れのバンドの照明技師として働く事になり…照明の奥深さ、幼なじみの秘密、オヤジさんの葛藤など様々な苦難にぶつかるという青春ファンタジー。

モノトーンの映像でありながらテンションはふわふわしてて、野暮ったくて…若干痛々しさも感じていたのですが…この"照明"というギミックが抜群に効いてきて…

「ん？」「おや？」「おおお！？？」

といつの間にやら虜になっていた！内容というより映像技術がうまい！！グザヴィエ・ドランの『マミー』見た時の発見に似てる！
最初嫌いだったストーリーテラー的存在の男も気が付けば好きになっていた！(この人も男優賞)

あれ、コレ泣く映画で合ってますか？ちょっとラストうるっときたんですけど。。

とりあえず良かった。そして主演の２人も確かに良かった。Ｗ受賞も納得。特に男性の吉村界人って子、要注目。

結果的に『復讐のドミノマスク』よりちょっと面白かったかな…。なのでこの点数。　優勝！

ところで…"いいにおい"は全くしてこなかったよ？？そういう映画ではなくない？

• #片腕２０１６年公開映画
• #片腕ムージックラボ

記録。
照らす色とりどりの光は魔法の輝き。

別にいい匂いなんてしませんよ。なんならタイトルロゴなんか逆にちょっと臭そうでしょ(笑)

そんな本作、ブルータル・オーケストラバンド「Vampillia」をフィーチャーしたMOOSIC LAB2015大賞作。

開始数秒で停止ボタンを押したくなるのを我慢するも、何が面白いかなんてよく分かんないストーリーが続く。

でも幾つかの素敵なシーンは僕の心をおおいにくすぐったのは確か。ドア越しにタバコ。モノクロが色づく瞬間の鮮烈etc…

でも73分だから観てられたってのが正直なところかなぁ。邦画のダークファンタジーってあんま無いと思うんで、そういうのがお好きなら。

好きなものは綺麗に色づいて見える。
好きな事には魔法が宿る。
好きな場所にはいいにおいがする。

世界は本当はモノクロで、自分の感性がヒトやモノに色をつけているんじゃないか、自分が見ている世界って本当に他に人と同じモノや色に見えているのだろうかって思ったりする時があって、夢見がちな彼女の世界の見え方、感じ方はとても共鳴できた。
彼女のはこのモノクロの世界を大好きな〝光〟でもって色づかせた。
自分は何をもって色づかせる事ができるのだろうかと考える。

血なまぐさいダークファンタジー感とVampilliaのカオティックな音楽に魅了され、軽い恍惚感を味わう。
鍵穴越しのシガーキスに失神しそうなロマンスを感じた。