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ユートピア
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目次

ユートピアの作品紹介

ユートピアのあらすじ

ある夏の朝、まみが⽬を醒ますと雪が降っていた。 そして、⼆段ベッドの上に現れた謎の少⼥・ベア。電気や⽔などのライフラインが途絶した混乱の中、まみは⾔葉の通じないベアに妙な懐かしさを覚え、惹かれてゆく。しかし、⾏動を共にする中でたどり着いた絵本<ハーメルンの笛吹き男>に⼆⼈は驚愕する。なんとベアは、1284 年にドイツのハーメルンで笛吹き男にさらわれた 130 ⼈の⼦ども達の⼀⼈だった。 時を同じくして、少しずつ姿を消す東京の⼦どもたち。ベアをさらった笛吹き男・マグスの正体は?夢の中にある「⽕も⾳楽も名前もない平和な国」とは?そして、ベアの未来は?停⽌した東京で、おとぎ話の続きが始まる。

ユートピアの監督

伊藤峻太

原題
製作年
2018年
製作国
日本
上映時間
104分

『ユートピア』に投稿された感想・評価

白髪染めをぶっかけたくなるおはなし。


本来の舞台であろうユートピアでは物語が進行せず、作品中にて登場するのは殆ど東京なのだが、そのユートピアがどのような地であるかは容易に想像できるよう作られている。
きっと設定が細部に至るまで細かく練られているから、それが可能なのだろう。『ハーメルンの笛吹き男』という短い物語を土台に、ここまで世界を発展させた力量には脱帽せざるをえない。

そして時折見せられる、その構築された異世界の描写も凄い。
目まぐるしく動く映像からは異世界の一部しか読み取ることができないが、しかしやはりそこにユートピアという世界が確固として存在していることを実感できる代物だった。

また、コミュニケーションのすれ違いでマミの名前をマミデスと間違えたり、音楽を初めて知った人間がラジカセを大切に持ち続けたりなど、異世界転生ならではの可笑しさもあって面白かった。

だがメインであるユートピアが裏の舞台であるがゆえに、表の舞台、つまり異常気象が起きている東京が希薄になっていることと、それと相互してマミとベアの友情が薄くて感動を得られなかったことは残念に思う。東京に比べてユートピアが濃すぎたのかもしれない。


…これまで色々な話を見聞き、また本作を観賞して改めて思ったのだが、きっとユートピアというのは、その反面ディストピアなのだろう。
争いを好む人類が住んでいる場所にも拘らず、そこが争いの無い理想郷というのはやはりどこかに欠陥があり、又は不自由な世界であるからに違いないからだ。

だがそれでも、理想を持ち続けることは大切であるはずだ。
そうして希望を胸に抱いて旅立った彼らが、僕にはなんだか輝いて見えた。
ウム
3.5
2018年 39本目

大学の先輩が監督!学生時代に撮影をして、その後VFXなどの編集で5年以上もかかったらしい…座りすぎて痔になったとか
舞台挨拶で監督とヒロインの松永さんも来てて、サインもらった〜お二人ともお若い、松永さんめっちゃ可愛かった〜
3.1
【サンクスシアター12:インディーズが生んだ逆異世界転生もの】
Mini Theater AIDのリターンであるサンクスシアターで一時期話題になったファンタジー映画『ユートピア』を観ました。本作は、下北沢にあるミニシアター・トリウッドが製作に入っており、なんと劇中で話される異世界の言葉ユートピア語を文法から作り上げるトールキンスタイルで構想7年製作5年の長い歳月かけて創造されている。インディーズ映画の力強さを感じる一本でした。

異世界転生ものといえば、大抵は現代社会で陰日向にいたものが突然死ぬなどしてファンタジー世界に飛ばされて人生の再起を図りがちである。本作は逆のことをしている。まず、そこが興味深い。

ある日、まみ(松永祐佳)が悪夢から目を覚まと、床に斧のようなものが刺さっている。恐る恐るベッドの上を見ると夢で見た女の子が寝ているではありませんか。むっくり女の子が起きると、何かを伝えようとしているのだが、英語でもない東欧系の謎の言語を話していて全く理解できない。通常、異世界転生ものでは都合よく言語の壁は解消されがちだ。あのリアル路線な「本好きの下克上」ですら、異世界の転生前の世界にない言葉だけ通じない設定にしているくらい言葉の問題は厄介なので御都合主義で処理されてしまう。

しかしながら、『ユートピア』では泥臭い会話の積み重ねで自己紹介する様子が捉えられている。「私の名前はベアです」とユートピア語でゆっくりと話す。そして自分を示しながら再度「ベア」と言うことで、自己紹介を行なっていることを表現する。そのルールを学習したまみが、同様の方法で日本語でまみと話し意思疎通を取る。

言葉が通じないので、その都度立ち止まってゆっくり伝えたいことを噛み砕いて話す。まみは、そもそも彼女が使っている言葉が何語か判断がつかないので、時折「Where?」と英語を織り交ぜる。その繰り返しにより、いつしか言葉が通じなくても心で通じるようになる。

海外留学すると、言葉の壁が少し解消された頃に訪れるソウル・トゥ・ソウルのコミュニケーションというものを本作では緻密に描いていたのだ。本編で描かれる2つの世界での軋みが混沌を生んでいく物語やインディーズにしては本格的なVFX以上にこの演出に心が奪われました。

VFXに関しては、ゼロ年代初頭の日本の大作映画っぽい古臭さがあってちょっと胃もたれするものがありましたが、映画に対する情熱が全編に渡って伝わってくる映画であり、これが現実の「映像研には手を出すな!」かと思いました。

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