記録。
官能&エロス。それ以外言いようのない短編。円盤には表題作含め3作品収録されてたので纏めてここに。以下収録順。

●カーシュ夫人の欲望
ケン・ラッセル監督作品。秘事と開放的なロケーションの対比が鮮やか。オチは男として赤面ものだと思うんだが、ものともしない主人公の鋼の心臓は見習うべき。

●悪魔のレッスン
閉鎖的な村で一際美しい娘をいとも簡単にモノにする謎のオッサン。初心な娘はオッサンの”レッスン”で知ることの無かったものを知っていく。エロティックな目線を排したとしてもヒロインの肢体の美しさは非常に目に美味しいが物語自体の良さは僕にはよく分からん。オッサンちょっとショーン・コネリー似。

●ウェット
バスタブを購入しようとする女が展示品に湯を張りお試し。一緒に湯に浸かるよう店主を誘う女の目的は…？狡さと愚かさ。いつの時代も一定数存在し続ける食物連鎖かな。

…エロス≒エロ。いやエロス≠エロですか。奥深いですね。

3話の短いオムニバス。
エロス、っていうかポルノを期待して見たら1話目で思いっきり肩すかしをくらい目が点に。どれもそんな感じでしたが勝手にエロを期待したこっちが悪いんです。
しかし2話目の女の子が超絶美しかった上に、あの身体のエロさ！（ジャケットの写真の子です）
感動した！

官能短編シリーズ②
純真な乙女が抱く憧憬は官能的な冒険心。

✏ポーランドの大自然の中、牛飼いの乙女ゴーシュは母フラウと質素に暮らす。草原で牛を追い、無垢な裸体を晒して川で泳ぐ。乳房は張り、乳首はツンと上を向いている。

ある日、牛飼いの草原に黒いマントを纏った放浪の絵描きが現れた。大自然の中で、どんな絵を描いているのかスケッチを覗きこむゴーシュ。

そこに描かれていたのは、自然の風景ではなく、乳首がツンと上を向いたゴーシュのヌード・スケッチだった！その絵を見て朦朧となり、倒れ込むゴーシュ。

目を覚ますと絵描きのスケッチは確かに風景だ。
絵描きはゴーシュを描きたい、と告げた。絵描きの作品の美しさに身を任せるゴーシュ。
「脱いで」と命じられ5秒で全裸になる(下着をつけてないので)
ゴーシュの乳房をまさぐる絵描きは「喜びでウットリするかい」と尋ねる。
「…これは？」と、絵描きの手はゴーシュの陰毛をかき分け、静かに前戯を始めた。

「これよ！私が待っていたのは、これよ！」と官能の喜びに震えて、ゴーシュは絵描きを受け入れた。
草原の中で、2人の身体が揺れる。
ゴーシュの両脚の間に挟みこんだ絵描きの身体。

ゴーシュは地べたはイヤ、と告げる。あくる日から、男は草原にベッドを誂(ｱﾂﾗ)え、草原に食卓を用意して、果てはオペラの舞台までも草原の中に現出させる。

小さな村で、ガキ共がゴーシュと絵描きの“秘め事”を流布していた。
母フラウが心配するのは、ゴーシュの貞操。
絵描きの正体は何者なのか？

水辺や草原、絵描きとの享楽で“生の歓喜”を謳歌するゴーシュに対して、母フラウの右往左往して杞憂する対比が良い。