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バール
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『バール』に投稿された感想・評価

シュレンドルフの作品で一番好きだけど、好きな理由は主演のファスビンダーによるところが大きい

ブレヒトが原作なだけに奇妙なキャラクターしか出てこなくて、その中でも主演のファスビンダーのキャラクターがずば抜けてやばく、人間として屑の部類に入るのだけどクールな部分もある破天荒な詩人に見事にマッチしていて、俳優ファスビンダーの真骨頂には完全にやられてしまった

そしてバールをはじめとした登場人物だけでなく展開も滅茶苦茶で理解できる箇所は少なかったもののその分破壊力抜群なシーンが多数あり、詩人を描いた作品だけあって詩的な台詞が多かったのもロックな印象を受け、とにかく色々痺れる点のある忘れ難い作品だった
「ブリキの太鼓」(1979)のフォルカー・シュレンドルフ監督の初期作。主演バール役を演ずるのは鬼才監督ファスビンダー。ドイツの劇作家ブレヒトが20歳で書いた戯曲(1918)の映画化。公開直後にブレヒトの遺族の意向で上映が禁止され、2014年に44年ぶりの再公開がなされた。

天才詩人バールのアナーキーで破滅的な放蕩を24章のシーンでつづる実験的な映画。

主人公バールの唯我独尊な姿が、評伝に聞くファスビンダーの姿と重なる。女性をぞんざいに扱いバイセクシャルを漂わせるところも同様。若く破滅的な天才が持つカリスマ的な魅力は表わされていたと思う。16㎜手持ちカメラの荒々しい映像やフォークロックの使い方は同時代のATG映画のようだった。散文的でわかりにくい作品だが、60年代末期ドイツのカウンターカルチャーの一端が感じられて非常に興味深かった。

シュレンドルフ監督30歳、ファスビンダー24歳、フォン・トロッタ27歳、ハンナ・シグラ26歳と、後にニュージャーマン・シネマを担う映画人たちの青春が垣間見れた。

※ファスビンダー監督の長編デビュー第3作「悪の神々」と並行して作られたため、スタッフ・キャストが入り混じっている。両作に出演のマルガリーテ・フォン・トロッタは後にシュレンドルフ監督と結婚、自らも監督デビューし近年も「ハンナ・アーレント」(2012)を撮っている。ギュンター・カウフマンは本作での出会いをきっかけにファスビンダー組に入る。
シュレンドルフとファスビンダーの組み合わせだけ

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