クリスマスの田舎町、欠勤の補充のため駆り出された保安官オーブリーは、通報を受け事件現場へ。そこには今日出勤するはずだった保安官が不倫相手とともに死んでいた！他にも、エロサイト用撮影カメラマンとヌードモデル、エロ聖職者、スケベ女など、けしからん連中を謎のサンタクロースがボッコボコにぶっ殺していく！な話

1984年に公開された「悪魔のサンタクロース 惨殺の斧」のリメイク版クリスマススプラッターホラー。オリジナル版は公開当時「子どもの夢を壊す」という理由で親世代からめちゃめちゃ反発されて公開中止になったいわくつきの作品なんだって。そりゃそうだよな。かなり荒削りなところはあるけど脚本は割としっかりしており、サンタの殺戮っぷりがめちゃくちゃ気持ちいい一品です。昨日見た「クリスマス・クロニクル」と真逆の世界

汚物は消毒だ〜！みたいな感じでとにかくぶち殺しまくるんだけど、一見無差別と見せかけて「クリスマスにふさわしくないけしからん行いをする奴」にターゲットが限られているんですよね。ここの童貞らしさが良い。そんな奴らの元に現れる前に殺人予告として小さなプレゼントを前もって届けておくのがお決まりなのに、何故か善良なおじさんであるオーブリーの父親にも届けられていて、一体何故…？という小さい謎もちゃん解明されて、なかなかどうしてうまくまとまってるなと思います

また、町の保安官もみんなポンコツで絶対太刀打ちできね〜っていう構図も笑えてくるのでいいですよ、平和ボケしてる感じで。ちなみに口が達者なジジイの保安官は、マルコム・マクダウェル（時計仕掛けのオレンジ）！ヌードモデルは「ゾンビーバー」に出てたコートニー・パーム。全体的に殺され方はすごいんだけど、この人が一番凄まじかったな。かわいそう。まあ、これ見るくらいなら前述の「クリスマス・クロニクル」を見たほうが100億倍いいですね（詳しくは昨日書いたレビューをご参考に…）

サンタクロースコスプレサイコキラー！

メリクリ！メリケンサックにトナカイもびっくり火炎放射！クリスマスツリーは倒さないでね！の斧！
バリエーション豊富なクリスマスに絶対使わないであろう武器のオンパレードで人々をグロ地獄にしていくのはがぎょえー！！！！でした！

クリスマスイブが舞台！イブにピッたしな映画…

あんこぶつけたろか！

悪い子はいねぇが〜〜


寒い冬も終わり、夏日もあったりする今日この頃、みなさんどうお過ごしでしょうか。
汗かいちゃうような暑い日にピッタリな、時期外れも甚だしい映画でも観ませんか？
例えばこれ、殺人サンタクロースが田舎町で大暴れする「サイレントナイト/悪魔のサンタクロース」なんか如何ですか〜〜！？

伝説のキチガイホラー映画「悪魔のサンタクロース/惨殺の斧」をスティーブン・C・ミラー演出でリメイク。
この監督さん、新作がスタローン兄貴の「大脱出2」なんだけど一抹の不安が・・・大丈夫かな、この人で（汗）
フィルモグラフィーみると、最近は旬の過ぎたアクションスター再生工場の雇われ監督みたいな立ち位置だし（苦笑）


クリスマス・イブ。
右を向いても左を向いてもサンタのコスプレ野郎しかいない片田舎の街にサンタの格好した殺人鬼が現れて、さあ大変！てなお話。
殺人サンタは、勝手に「悪い子」認定した相手をサクサクと殺しまわります。年端のゆかない少女だろうが容赦しないで串刺しですよ。
社会の風紀を乱す輩は誰であろうがバラバラにしたり、燃やしたり、頭を斧でかち割ったりと、風紀改善ボランティアを実践してゆきます。
事件に気づいた保安官たちが躍起になりますが、この保安官たちが主人公以外、まったくの役立たずばかりときたもんだ！
特に、マルコム・マクダウェル演じる所長の阿呆っぷりといったらなく、なんでこんな役を引き受けているんでしょうか。
いや、最近はこんな役しかやっていなかったか・・・（苦笑）　

犯人探しの趣もあるにはありますが、これはワカランかったです。
意外な犯人ではあったけれど、この手の映画にしてはちょいとズルいような気がしましたね。

犠牲者数や殺し方のバリエーションが比較的充実しておりまして、スラッシャーホラーとしては誠に正しい。
殺人鬼の使うウェポンも標準装備の斧をはじめとして、クリスマスの電飾から火炎放射器まで豪華なオプション装備が勢揃い。
理不尽でパワフル。近年のスラッシャーとしては作り手の（ホラー好きへ向けた）良心を感じる一作じゃないでしょうか。
また、オリジナル版をちゃんとリスペクトしていて、鹿の角突き刺しや、「クリスマスは怖いんやで〜、気ぃつけや〜」と宣うボケ老人を登場させたり、そのまんま再現している部分もあってポイント高し。

個人的に最も気に入ったところは、ヌードモデルが真っ裸のまま外を逃げ回って、最後には文字通り細切れにされてしまう残酷シーンです。もっと人気のある方へ逃げたらよいのに、と思うのは万国共通なのでしょうが、こういうのは「お約束」なので仕方ない。
真っ裸だからこそ人気を避けたのかもしれませんしね〜（そりゃ、ないか）。
あんな死に方は嫌だ大賞（韓国映画の「失踪」ではボカされていた描写を平然と見せる）にノミネートは間違いなし！
ヌードモデルを演じるのは「ゾンビーバー」でもオッパイを率先して見せつけてくれたコートニー・パームでありまして、この女優さんのルックスが割りと好きなんですよね〜。
あの素敵なお顔が、ただの肉片に・・・嗚呼、おいたわしや〜！

平板で盛り上がりに欠けるし、全体的な完成度はそれほどのものではありませんが、生真面目なホラー好きが真摯に撮った映画といった感じ。
オリジナル版の塩っぱさが受け入れられなかったなら、同じネタの本作も観てみては如何でしょうか。
かなりの要素がリファインされているので、新旧比べてみるのも一興かと思います。

あ、最後に一言。
一番怖いのは変態牧師の俺ジナルな説法DEATH！
「罪！罪！罪〜〜〜！！」


※因みにレビュー1234本目でした！


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